このような対話が、先日SNSで行われているのを見かけた。
#理屈なんざどうでもいいんだよ見た目で納得しやがれ選手権
— 佐藤 正 (@manngakaki) April 16, 2023
ドラマ「サンダーバード」のジェットモグラのデザインに悩んでいたジェリー・アンダーソンは、たまたま近所で公開されてた東宝の「海底軍艦」を見て「これだ!」と、先端にデカいドリルのついた地底掘削マシンを思いつく。特撮監督が(続 pic.twitter.com/qtmZ5FLp9j
「でもこれだとドリルが地面を噛んだ瞬間に本体が回り出しますよ」と言ったが、「理屈じゃない、説得力ある見た目が大事なんだ!」と押し通したそうなw
— 佐藤 正 (@manngakaki) 2023年4月16日
円谷英二さんは、最晩年に渡英してアンダーソン氏のプロダクションを訪問したそうですってね。どんな会話があったのかと想像してしまいます。
— A・takosabur(南茂樹@いじめ問題を許さない #旭川いじめ #川口いじめ #酒田いじめ) (@Akashitakosabur) 2023年4月16日
https://twitter.com/5l2M8JneP4w83wc/status/1647596677669453824
なお原作の海底軍艦(電光艇)を忠実にデザインにしたら↓こんな感じになるそうです! pic.twitter.com/TrQiUu5Bjm
— ガルバダンデ (@ZShe4gC2wlDm5i9) 2023年4月16日
ドリルはロマン。
— 双角 (@soukaku_jt) 2023年4月16日
劇場版はリアル過ぎてワクワクしません。 pic.twitter.com/sPuzSQPHgm
もちろん土木建機としての掘削マシンのリアルはあると思うのですが、やはり「それじゃない」ってなりますよねえw
— 佐藤 正 (@manngakaki) 2023年4月16日
実写?は無かった
— 蒼海堂 壁|◕‿‿◕)てへ♡ (@kyo101) 2023年4月16日
いいかい? ブレインズくんとの約束だよ!
大丈夫です、観た人もほとんど忘れています。もしかしたら監督したジョナサン・フレイクスも忘れてるかもwww
— 佐藤 正 (@manngakaki) 2023年4月16日
そーです
— 双角 (@soukaku_jt) 2023年4月16日
地底と言えばドリル! pic.twitter.com/Vcrc6XklzD
https://twitter.com/st01_madox/status/1647649580111253505
砂場でそれをやったら、まさにその通りで しまいにはモーターが焼けちまいました
— スヌーピーの回し者 (Cinema Dict) (@cinemadeeplover) 2023年4月16日
本当にリアルにやろうと思ったらただのボーリング・マシンになってしまう。
— アトリエだいこんや⋈☂️〓 (@atelier_daikon) 2023年4月16日
残念! 手塚治虫が空想した「地底ロケット列車」の先端部分はドリル型ではなくノコギリ形だった! 『地底国の怪人』より。 #理屈なんざどうでもいいんだよ見た目で納得しやがれ選手権 https://t.co/N3AXVKGJo0 pic.twitter.com/hrZgR45HyU
— 芦辺 拓 (@ashibetaku) 2023年4月16日
ウルトラマンタロウのベルミダー二世のドリルはイマイのジェットモグラ
— 成瀬 新 (@narusearata1958) 2023年4月16日
因みにバンダイのプラモデルには実際にジェットモグラのプラモデルが使われていたという話がある pic.twitter.com/vX1mUHJ4Ne
ウルトラセブンでゴース星人が使った地底ミサイル、正にジェットモグラだったような記憶が…。 https://t.co/geDQQtiWNO
— 敵国のご隠居 (@Fruskiy001) 2023年4月17日
ジェリー・アンダーソン・・・。
— 安芸椛 (@asyuratemple) 2023年4月14日
この人ひとこそ日本の多くの男の子達の人生を狂わせた犯人なのだっ!
ドリルとかキャタピラとか潜水艦とかetc・・・。
本当に感謝してる、おめでとう~🥰🥰🥰#ジェリー・アンダーソン生誕祭 pic.twitter.com/D0as7KpXoG
過去にこんなまとめがあった、と今発見した。
togetter.com
この試合
さて自分は、ドリルについて過去の考察記事を書いている。ただ、自分はSFでも実物でも「乗り物」には興味がない。
ドリルの興味は一点、「ロボットの『武器』となったのはいつ?」であるが…
天才永井豪が、ドーンと一般化したであろう「ゲッターロボ」が1974年の作品であるが、モグラ型ロボット「モゲラ」が登場する映画『地球防衛軍』は1957とずっと先んじていて、単純にロボット装備(武器)としてのドリルならこれが元祖…というのが暫定的仮説。そう2006年時点の調査では相成ったが、そこから何の進展もない。
つまりいわゆる、ゲッターロボからメカ沢新一、そしてメカマミーに続くあのドリルはテーパ・シャンクだというわけだ。
しかしロボットとドリル、つながるようでつながらん。
本来、ロボットというのは「人の似姿」であるから、人に機能は近くなければいけない。そして人間の最大の機能というのは、手でものをつかむことである。そこにドリルをつけるというのは。
武器、つまり戦闘機械としてのロボットという面から見てもだ、ドリルが戦争に使われたことはあんまり無いだろう(笑)。
もちろん工兵とかは使うこともあるだろうが、どちらかといえば開発、生産のための道具である。つうか「自衛隊ドリル兵師団」とかあったらすごく嫌だ(笑)。
ここに於いてこれを見るに、「ゲッター2」にドリル(テーパ・シャンク)を標準装備させた永井豪の奇想と発想は、恐ろしいものがあると言わざるを得ない。
それ以上にすごいのが、ほりのぶゆき。
ありえないものを合体させることで数々の名作を作った彼は、どの作品だったか忘れたが「ドリル奉行」というネタを書いている。遠山の金さんが、なぜか顔をモロに見られても、悪徳商人や役人が刺青をお白州で見せられるまでは遊び人の金さん=南町奉行遠山金四郎であることに気付かないというネタのパロディで、「この右手のドリルがお見通しでぃ!!」とドリルを装着して、初めてみんな恐れ入るという(笑)。
最後は、「これにて一件落着!」と言って、穴を掘り地下にもぐる(笑)。
また、もっと評価を受けていい大傑作「怪獣人生」がある。
怪獣人生というとおり、うまく人間模様というか世の中のちょっとした?出来事や、逆にドラマや小説でべたべたな「おなじみのエピソード」を、すべて怪獣・特撮ネタに、それも実に無理なく収めた、奇妙な味のお話ばかりだ。たとえば新喜劇でおなじみの、「東京に出てきた若者が、田舎の母ちゃんに見栄を張って『俺は東京で大出世だ』と手紙を書いていたら、そのお母さんが上京することに・・・というのを、宇宙人とウルトラ兄弟に置き換えたり、「モノマネ芸人とネタにされた大物芸能人」をゴジラとメカゴジラに置き換えてる。これだけで抱腹絶倒だよ。
その中の一エピソードが
「ロボット一家のお父さんがドリルを楽しんで(?)いたら、『うちの外でやって!』とお母さんに怒られ、仕方なく川の土手に。そこには、腕にハンマーを着けている先客が・・・『あなたも家を追い出されたようですね』『私らの子供のころは、ドリルやハンマーは憧れで大喜びしたもんですけどねえ』としんみり語り合う」というネタ。
※追記 作者が2023年、この作品をSNS再公開!!
デイリー過去作 毎日1本ネタ供養
— ほりのぶゆき アサ芸お侍トピックス(アサヒ芸能)連載中 (@nobhori) September 7, 2023
怪獣人生 ビッグコミックスピリッツ(2002年)小学館
ベストセラー本のタイトルを内容も確認せずにネタにするシリーズ、だと思う。金持ち父さん対貧乏父さんより
・・・対じゃねえだろ。 pic.twitter.com/CZDv5Baumg
【創作系譜論】
【日曜民俗学】 ※どちらも準タグです。この言葉でブログ内を検索すると関連記事が読めます