おやおや?2002年のDynamite! といえばK-1とDSEの絡み、そこにTBSもかかわっているので権利関係が非常に複雑だろう、と言われてるが、さすがUFC、力技と札束で解決したのかな(笑)https://t.co/HfDg9SJzuJ
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) December 26, 2021
UFCファイトパスというサブスクが発足した時に「この中に、『すべての総合格闘技の試合』を収録したい」という、アレキサンドリア大図書館みたいなことを言い出したことがあったが、当時はあながち与太話でもない勢いだった。実際に遡って、世界中の小さな団体の、かなりのビデオライブラリーの権利を入手してたはずだ。
ところが、こと日本に限っても「権利を買いたいけど、権利の持ち主が複雑に絡み合ってて、なんやかやがどうこう」みたいなことがあるらしいよね。
「修斗」がとくにそうで、コミッションだなんだといっても、試合映像を譲渡する権利は誰が持ってる?となるとね…リングスも、前田日明個人が大きな権利を持ってるようで、それゆえにyoutube前田日明ちゃんねるに、突然リングスの素晴らしく懐かしい試合映像がUPされる。
そんな「複雑な権利」の象徴が、2002Dynamite! だったはずだが、何をどのように権利をアレしたのかわからないが、結果的にデイナ・ホワイトの下に、この試合映像を配信する権利がとりあえず渡った。
そして公開された。
それでいいじゃないか。
背後に「鎌倉の御前」とか、「政財界の黒幕」「怪人」とかが、いてもいなくてもいい。
そして試合。
ノゲイラ兄はこの当時、MMAで間違いなく最高の技術と経験、そして十分なパワーを持っている選手だった(かなり大型の選手なんだよ)。
しかし、当時まだMMA3戦目の、フットボーラーあがりのファイターが、「十分」の2、3倍ぐらいのパワー、筋力それだけでここまで対抗し得た、という奇観・奇跡が、この時成立している。
まだMMAやK-1の「怖さ」「痛さ」を本当には体験していないがゆえだった、かもとその後のサップの経歴を見るとわかる・・・・・・・
だが、本当にその後のサップの経歴・ファイトへの姿勢がどうなろうとも、かのUFCが世界中から集めたビデオライブラリーで「これを世界中に公開すればMMAファンが楽しめるぜ!!知らない人もびっくりしてMMAを見るようになるぜ!」と、プロ中のプロが判断して公開するファイトなんだ。
そこに、何か粛然としたものを感じるのである。
UFCには、彼らのスケジュールもある。
別にデイナやUFCが、大晦日RIZINのことを気にかけているはずもないし、ましてや堀江圭功の心配をしてくれるでもない(笑)。
だが、この伝説の試合がyoutubeで公開されたことは、こうやって大みそか格闘技を盛り上げるステップには間違いなくなるはずだ。サンキュー、禿げ頭。格闘技界の聖エリシャ!