高田延彦・コールマン戦問題、感想を言うなら「やはりコールマンに『今』インタビューすべき!」 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

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高田延彦・コールマン戦問題、感想を言うなら「やはりコールマンに『今』インタビューすべき!」

こうた。読んだ

みんなが気になる、あの部分(何しろ帯で、字を赤く強調してまでアピールしているのだ)についていち早く…
本の記述は、おおよそこんな感じ。



・PRIDE.5でコールマンからヒールホールドで勝利を収めた高田。

f:id:gryphon:20201012065935p:plain
高田延彦vsマーク・コールマン。ヒールホールドで勝利

・だが、最近「貶めるような記述」があった

・高田自身はこれを読んでいない

・今回は内容を説明した上でコメントを求められ、高田が回答した

・それは…

f:id:gryphon:20201012062407j:plain
教えちゃソンだ あばよ プロレススーパースター列伝パロ


ただ、宝島社本人が出している内容紹介と、そりゃかけ離れているわけではありません。(そりゃそうだよ)
kakutolog.info


とまれ、それならそれで、これらの記事と比較してみてください。


m-dojo.hatenadiary.com
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というか、最近、彼の名前でここを検索すると、それ関係ばっかなんだけどね(笑)
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そして、この後の感想

すでに書いたことの繰り返しになるので、再掲載で。

おまけ要望 書きおろしで「1999年のマーク・コールマン」が読みたい。


「コールマンさん、すでに、あのこと…vs高田延彦戦はメジャー雑誌にも載る、公の事実になりました。歴史の証言として、またあなたの(MMAでタカダに一本負けという)超不名誉を払拭するためにも、ここであの試合のことを話してくれませんか?あなたは旧DSEに対して、十分に恩を返し報いてきました。借りは無いはずです。相応の謝礼もさせて頂きます」

こういうオファーがあれば、コールマンも断らないんじゃないかな?

 これまでの流れ的には、「2000年の桜庭和志」も連載後は単行本になるだろう。これまでも描きおろしやインタビューが末尾に載っていたことがあるので、そんな感じで「コールマンが(vs高田戦のアレを前提にして)口を開く」証言記事があれば、ファンの購買欲を一段と刺激すると思うのだけど。

もちろん、出し抜こうと宝島社系やDropkickサイトなどが、ばっと彼を抑えて同様のインタビューをするなんてこともあったらそれはそれで面白い(笑)

2000年の桜庭和志

2000年の桜庭和志

  • 作者:健, 柳澤
  • 発売日: 2020/02/27
  • メディア: 単行本


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実をいうと…マーク・コールマンはPRIDE崩壊後にUFCと再契約したひとりで、2009年の段階ですでに経済的には…悠々自適、とはいかなかった。
ファイターをやめたからと言って普通の仕事…午前9時から午後5時まで勤めることなんてできるか?いやできない、という意味で「ノー・モア・ナイン・トゥ・ファイブ!」が練習の掛け声だった、ぐらいで。
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そこから11年。2013年に引退を表明したそうで、ファイターや、たとえばコーチやトレーナーとして名前を聞くことも、少なくとも自分はない…。

ああ、でもこんなことが今年あったんだ。

2020年のUFC on ESPN: Overeem vs. Harrisで、セコンドに付いたマット・ブラウンが試合でノックアウトで敗れ、控室での医師の診察に付き添っていたところに、UFCからインタビューをしたいのでカメラの前に座っていて欲しいと言われ、負けた選手のセコンドに何のインタビューをするのかと不思議に思って待っていたところ、突然会場のスクリーンで盟友ケビン・ランデルマンUFC殿堂入りが発表され、ランデルマンが2016年に亡くなって以来、ランデルマンの殿堂入りを強く訴え続けていたコールマンは「やつは俺の兄弟なんだ」と、思わず顔を手で覆って涙した[9]。
マーク・コールマン - Wikipedia

閑話休題
そんな彼が、この話題について、日本のメディアからインタビューをさせてくれ、という話になったら、なにがしかの取材謝礼が入るのではないか。それは、日本で激闘を見せてくれた彼へのささやかな”ボーナス”になるのではないか…
もちろん、それが、証言内容を左右してしまっては非常に困るのだが、そこは取材者の良識と工夫に任せよう。

一般論として、
このへんに関してはアメリカ、海外のほうが、「一定期間が過ぎたらしゃべっていい、むしろしゃべらないと」という意識がある。そのへん、eyada.comやシャードッグ記事の翻訳がPoetさんやtadさんによって(なつかしいやろ?)UPされるたびにびに、上へ下への大騒ぎになった1990年代の格闘技ネットを知ってる人なら、肌感覚で覚えてるやろ(笑)また、柳田邦男氏も海外のノンフィクションを読むたびに「重要な人物が、正直に事実の核心を、非常に明瞭に述べている。キリスト教文化の告解や告白の伝統だろうか。日本とは違う…」とうなっていたので、そういうものっぽい。



もちろん、マークもハッスルやIGFで「ケーフェイ」を経験したひとり、業界仲間だし、PRIDEには恩義意識や仲間意識もあるだろう。「あの試合は、見たとおりだよ」「自分から言うことは何もない」みたいになるかもしれない。
そこは、それさ。そして、そうしてほしい人が、それ相応の”報い”をした結果そうなっても、それはそれであの偉大な元王者の、生活の足しになることは変わらない。


高田vsコールマン戦の根本的ジレンマ

これもすでに以前書いた、というかうちでネタにしてるんだけど(笑)
「もし、高田延彦vsコールマン戦が、掛け値ゼロの、正真正銘の競技としての意味があるなら、元UFCヘビー級チャンピオンで、このたった1年後に第一回PRIDE-GPを制覇し、初代PRIDEヘビー級王者に輝いたマーク・コールマンから関節技で見事な一本勝ちを収めた高田延彦のこの勝利は、格闘競技的に大きな意味を持ちすぎ、高田の肩書・経歴に特筆大書されないのはあまりに不自然になってしまう」

・・・・・・・・・・というジレンマを、持ってしまっているんだ(笑)
これは、コールマンがたとえばカイル・ストゥージョンやアレクサンダー大塚のように、その後輝くことなくMMAの世界からフェードアウトしていったらそんな疑念を持たれることなく「あの当時のコールマンに一本勝ちしたって、威張れることじゃない。だから特筆大書しないんだよ」という弁明が成り立ってしまっていた。だから、これは、ああいう形で”敗北”したコールマンの、手痛い「復讐」なのかもしれない……。



余談。PRIDEに関しては、それ以外でも衝撃の事実が……ブッカーK川崎浩市のインタビューに注目!!!

これも、90年代海外メディアとその翻訳界隈では、すでにささやかれていたが・・・・・・


コメント欄収録

Poet

高田本人は、真剣勝負で初めて「負けなかった」ミルコ戦を誇りに思っているのではないかと推測しているのですが、
コールマン戦が邪魔をして、こういう切り口ができなくなっているのが残念。
1990年代の選手の中で、ほとんど唯一、高田にはそこそこ収入があって、インタビューの謝礼になびかないという
こともあるのかな?

160日前 Add Stardelete
gryphon

以前からその視点でPoetさんは語られてましたよね。大ブーイング、酷評のミルコ戦だけど本人にとっては大満足で、さらにベルナルド戦でも「どうだ、ガチで、それも猪木アリにも頼らずK-1と引き分けたぞ!」http://www.kansenki.net/report/01/1231inoki_hoihoi.html で、そこで満足して引退を決めたのでは…と。

160日前 Add Star
hj

コールマン、2010年のインタビューで高田戦について言及していますよ

Heavy.com: Was the match with Nobuhiko Takada the low point (Writer’s Note: Coleman allegedly lost the match on purpose to give the Pride star some much needed credibility)?

Mark Coleman: It was what it was. I needed to support my family. They guaranteed me another fight after that and I needed that security. It was what it was. I’m going to leave it at that.

「あれはしょうがなかった。私は家族を養う必要があった。あれでPRIDEは継続参戦を保証してくれるという話だったし、私にはその保証が必要だった。しょうがなかったんだよ。その話はもうやめてくれ。」

heavy.com/sports/ufc/2010/02/mark-coleman-bottom-line-i-can-still-fight/

136日前 Add Star
gryphon

2010年のコールマンはまだUFCのメインにも出場する(vsクートゥアのれベンド対決)現役選手で、日本では大晦日に「元気ですか!」が行われた時代。まだ「また日本に試合で呼ばれるかも?余計なことを言うとまずいかもな…」と思ってた時代だったと思うんです。完全に引退した(?)今なら、また踏み込んだ発言をするんじゃないかな、と。