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あーあ記事になっちゃった(笑)ほんともうすみませんデンマーク人の皆さん。

『ヴィンランド・サガ』の風景描写、「デンマークに山はない」と海外からツッコミ　作者「戒めのため描き直さない」 - ねとらぼ https://t.co/rbw2kqMa08
— 幸村誠 (@makotoyukimura) 2019年3月6日

イケネまた広まるじゃんか、もうやめよこの件でつぶやくの。自爆行為(笑)
— 幸村誠 (@makotoyukimura) 2019年3月6日

こ、こちらこそなんかすみません…！（アニメも楽しみにしております！！）
— ねとらぼ (@itm_nlab) 2019年3月6日

いえいえ拡散してスッキリしました。開き直れます(笑)「おまえ間違っとるで！」とゆー定期的なツッコミもなくなるでしょう。
— 幸村誠 (@makotoyukimura) 2019年3月6日

記事はここだけど、
nlab.itmedia.co.jp
この記事の中で「こなたま」さんのツイートが紹介されている。

今まで日本のアニメ漫画の外国人のツッコミで一番「その発想はなかったが、言われてみればその通り過ぎて言い返せない」だったのは、ヴィンランド・サガに対する「デンマークに山はない」。画像の二枚目はデンマークの最高峰モレホイ（標高170mの丘） pic.twitter.com/WyhMpzOydZ
— こなたま（CV:渡辺久美子） (@MyoyoShinnyo) 2019年3月1日

そこからのツリーの中に…

「デンマークやオランダに山はない」のカルチャーギャップにみんな驚いているようだけど、ここでもう一つ思い出してみよう。ドイツ人のシーボルトが、オランダ語とは微妙に違う言葉を話す自分をオランダ人だと幕府の役人に信じ込ませるために使った言い訳を。
— こなたま（CV:渡辺久美子） (@MyoyoShinnyo) 2019年3月2日

「私は山オランダ人だ」。
— こなたま（CV:渡辺久美子） (@MyoyoShinnyo) 2019年3月2日

さて、ここで乃公い出ずんば、だ。

ねとらぼのはてぶに…

『ヴィンランド・サガ』の風景描写、「デンマークに山はない」と海外からツッコミ　作者「戒めのため描き直さない」 - ねとらぼ
記事のもととなったこなたま氏のツイート、<a href="https://twitter.com/MyoyoShinnyo/status/1101636243199164416" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://twitter.com/MyoyoShinnyo/status/1101636243199164416</a>　というふうにシーボルトの話につながってますが、このエピソードはみなもと太郎「風雲児たち」でも拾われてます（ダイマ）
2019/03/07 02:22

b.hatena.ne.jp
と、ここまで来てやっと本題だ。ついて来てるか？
シーボルトは、そもそもオランダ人でない。今でいうドイツ人（バイエルン生まれ）。
だから、実はこういうハードルがあって…

f:id:gryphon:20190309155140j:plain — 「風雲児たち」シーボルト国籍を追及される　ワイド版だと13巻

実際、いきなり入国直後にピンチになった（笑）

f:id:gryphon:20190309153358j:plain — みなもと太郎「風雲児たち」シーボルトが国籍を追及される　潮社版18巻

この「当時のオランダ通詞は読み書きなどを学べない（禁止？）からひたすらヒヤリングとスピーキング。だから発音を聞き分ける能力は、逆に極めて高かった」という逆説は面白いね。

んで、こう言い訳した由。

f:id:gryphon:20190309153513j:plain — みなもと太郎「風雲児たち」シーボルトが国籍を追及される　潮社版18巻

f:id:gryphon:20190309153534j:plain — みなもと太郎「風雲児たち」シーボルトが国籍を追及される　潮社版18巻

ここから、漫画ではツッコミの形で、「オランダに山が無い」ことのさまざまな解説あり。単純な地理的要因だけでなく、それが歴史や民族性の重要な一部となっている。

ワイド版だと13巻。ここから21ページ試し読みできる。

風雲児たち (13) (SPコミックス)

作者:みなもと太郎
出版社/メーカー: リイド社
発売日: 2003/04/30
メディア: コミック

sokuyomi.jp

セット

風雲児たち全20巻完結セット (SPコミックス)

作者:みなもと太郎
出版社/メーカー: リイド社
発売日: 2010/11/01
メディア: コミック

ウィキペディアにもあるね
…鎖国時代の日本の対外貿易窓であった長崎の出島のオランダ商館医となる。本来はドイツ人であるシーボルトの話すオランダ語は、日本人通辞よりも発音が不正確であり、怪しまれたが、「自分はオランダ山地出身の高地オランダ人なので訛りがある」「山オランダ人」と偽って[7]、その場を切り抜けた。本来は干拓によってできた国であるオランダに山地は無いが、そのような事情を知らない日本人にはこの言い訳で通用した。エンゲルベルト・ケンペルとカール・ツンベルグとの3人を「出島三学者」などと呼ぶことがあるが、全員オランダ人ではなかった[7]。来日した年の秋には『日本博物誌』を脱稿。

けっきょく、ちょっと詳しい人が来れば追及されそうなリスク高い言い訳をなぜしたのか、は歴史の謎であり、「推理」するしかない。みなもと太郎は、漫画家らしく「ギャグだ」と認定している…。

余談だが、どこで読んだか忘れたけど、これに関連した文章で「ヨーロッパで、スキーが下手な人や転んだ人を見た時に、『デンマーク人発見！』という皮肉表現がある」と読んだ。（山が無いからスキーが下手、という意味ね）

あと面白い小ネタを引用して終わる。