天皇は国政の権能を有しない…なら退位した「上皇」は? てか、今でも「皇太子殿下」らは…? - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

天皇は国政の権能を有しない…なら退位した「上皇」は? てか、今でも「皇太子殿下」らは…?

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S21/S21KE000.html
第一条  天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
第二条  皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範 の定めるところにより、これを継承する。
第三条  天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。
第四条  天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。
○2  天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。
第五条  皇室典範 の定めるところにより摂政を置くときは、摂政は、天皇の名でその国事に関する行為を行ふ。この場合には、前条第一項の規定を準用する。

賀茂川の水、双六の賽、山法師、これぞ我が御心に叶はぬ物』と、白河の院も仰せなりけるとかや。鳥羽の院の御時も、越前の平泉寺(を山門へ寄せられける事は、当山を御帰依浅からざるによつてなり。『非を以て理とす』と宣下せられてこそ、院宣をば下されけれ。されば江帥匡房(の卿の申されしは、『山門の大衆、日吉の神輿を陣頭へ振り奉って訴訟を致さば、君はいかが御計らひ候ふべき』と申されければ、法皇、『げにも、山門の訴訟はもだし難し』とぞ仰せける。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/knowledge/japan3/heike028.html

頼朝數多く之朝敵を降伏し、世務於君之忠に任せ奉る。何ぞ忽ちに反逆に變じ、指したる叡慮に非して院宣を下被哉。
行家と云ひ、義經と云ひ、召取る之間、諸國衰弊し、人民滅亡する歟。
仍て日本第一の大天狗者、更に他者に非る歟と云々。
http://adumakagami.web.fc2.com/aduma05-11.htm


なんか、余計なものも混じったが、
冒頭の話が重要。

これ、素直に読むと、天皇は国政にかかわれない。これは当然だと思うのだが…憲法上は、皇太子や皇后や妃殿下は国政にかかわってもいいの???? 法のシロート的にはそう読めるのだが、ちがうのでしょうか。

この話は日本国憲法にもかかわる。

この前ぐうぜん読んだ、日本国憲法の話。

今上天皇の退位意思は、それによって皇室典範改正などで時間を取られることで、憲法改正への動きを封じようとした陛下の、奸臣安倍への対抗策だ…とリテラ的な論調をいろいろあるが、なんの何の「奸臣」側から、「天皇陛下の退位には、合わせて憲法を改正しなければいけない」という話も出ているらしい。

それに対しての木村氏の論考だが、最初の話(退位において、改憲は字面的には不要)はその通りだとシロート目にも思う。
ただ、退位された天皇(ここでは「上皇」と仮にお呼びする)の扱いについて木村氏も「大問題です」と懸念しているのだが、ならばそれは憲法で規定しなくていいの?皇室典範か下位法で十分なの?でも、ひとりの政治的権能…権利を奪うなら、憲法のイッシュ―じゃないのかしらね。
木村氏は大問題といった上で憲法の話にはしないようにしているのではないか。



ここらへん、現在の「皇太子は憲法上は、政治的な行動、発言ができるのか?」という話を論じれば、自然と上皇の政治的権利も出てきましょう。

世の中の旧王国は、共和制に移行したあと、「元王族」とその一党が有力な政治家、政党になった例であふれている。エリア88アスラン王国も最後はそうだったんだよ(笑)

東京都知事選も、考えるだに恐れ多いことながら、もし今上陛下が上皇となられ、もし政治的権利が憲法上認められたら…いまのうぞうむぞうは鎧袖一触なのではないか。
国政に出れば、「治天の君」にやすやすとなられるのではないか。


どうなんでしょう??

はてな人力検索と連動しました。

憲法では、天皇は国政に関われないと明記していますが「皇太子」… - 人力検索はてな http://q.hatena.ne.jp/1469406385

ぼくの大好きなベルギー国王の逸話。『自分が個人的に反対の法律に署名したくない…一時的に「執務不能」になろっと。署名は摂政よろ。』

wikipedia:ボードゥアン1世 (ベルギー王)

1990年に妊娠中絶法案が議会を通過した際、議会はボードゥアン1世に法案への署名を求めたが、ボードゥアン1世は敬虔なカトリック教徒であり、また王妃ファビオラとの間に子供が授からなかったことから法案への署名を拒否していた。しかし署名を拒否すれば立憲君主制の原則を揺るがすことになるため、内閣はボードゥアンと協議を行った。その結果、ボードゥアンを一時的に「統治不能」状態とし、その間に内閣が代理で法案に署名することとした。ボードゥアン1世は1990年4月3日から、法案成立後の4月5日まで統治不能状態に置かれていた。

このように、人としてあるべき「道」を示したため、ベルギーは『道の国』、ベルギー国王・ボードゥアン1世は『ボードゥアン道王』と呼ばれることになるのだが、それはまた別の話……