(ゆうきまさみ「はてしない物語」2016年ニュータイプより)
『 貴方がシャーロック・ホームズやアルセーヌ・ルパンと共演させたいキャラクターは? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160518/p1 … 』
これに対してこんな回答をいただいています…多種多彩だね。
http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/gryphon/20160518/p1
そのほか、その記事のコメント欄、
そして人力検索はてなの
http://q.hatena.ne.jp/1463524425
でも回答が寄せられています。
じつにどうも、読むだけで映像なども思い浮かび顔はニヤニヤなのだが、ここに寄せられたものの中で、プロ作家らが手掛けたものがある場合、紹介していきます
フロイト博士との共演
http://q.hatena.ne.jp/1463524425
から再録
id:sibazyun [はてなブックマークで表示]回答回数1730ベストアンサー獲得回数2342016/05/18 22:04:06
ジグムント・フロイト: 20世紀初頭、ホームズとワトソンがウィーンに休暇で
滞在中がよいですね。精神的な悩みをかかえる人の真の原因の追究に協力し、それがフロイトの理論に反映される、とか。
ご存じかもしれませんが、「シャーロックホームズの素敵な冒険」、映画化されて「素敵な挑戦」がまさにこれで
ホームズパスティッシュの中でも屈指の傑作と評価されているそうですね。フロイトの役どころも実に皮肉かつ重要ですが(笑)
重症のコカイン中毒におかされたホームズを救うため、僚友ワトスン博士は一計を案じた。犬にバニラ・エッセンスの匂いをかがせて、ロンドンからウィーンまでモリアーティ教授のあとを追うホームズとワトスン。そこで暴かれたモリアーティ教授の正体とは…?治療のために訪れたフロイト博士の家でホームズとワトスンは、意外な事件に巻きこまれてしまう。日に日に回復の気配を見せているホームズは、ワトスンとフロイト博士の力を借り、その犯罪の解決に乗りだした。ワトスン博士による、ホームズ外伝。シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険―ワトスン博士の未発表手記による (扶桑社ミステリー)
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追記 あれ?これに続編もあったの?それはしらんかった
ウエスト・エンドの恐怖―ワトスン博士の未発表手記による シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険〈PART2〉 (扶桑社ミステリー)
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明智小五郎らとの共演
id:vanillableep1618 ベタに明智小五郎だな…ルパン対明智小五郎…変装の名人どおしの戦い…
ルパンvs明智の「黄金仮面」は、青空文庫ではまだ準備中かーーー
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1779.html
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こっちでもルパン&二十面相のタッグが、チーム名探偵ズに対抗したりしてるなあ。ホームズ出たっけかな?結局ラスボス的に、姿は現さなかったかな…もう覚えてないや。
しかしこの西村京太郎作品、著作権的なアレコレをちゃんと処理してるのやら。
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あっ、これこそ有名な判例にある「著作権は、『キャラクター』自体は保護しない」というやつの範疇なのかな?
話は完全にオリジナルだから、そこに他の作者が書いた「キャラクター」が登場しても全然セーフだと……
http://okwave.jp/qa/q8873005.html
てか、その話、俺自身がブログで数回書いてたじゃねえか。
■キャラ、人物を借りてストーリーは全くオリジナルの「二次創作」が持つ著作権問題は? http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080510/p3
■「キャラクターや設定(=アイデア)を丸ごと借り『筋書き』がオリジナルな作品」について - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20121218/p2
しかし、それは余談だ。
はてな人力検索へのコメント欄にも
id:machida77 回答回数0ベストアンサー獲得回数02016/05/18 21:44:05
久保田真二『ホームズ』(集英社)では明智小五郎の父がホームズに協力するという変わった工夫がありました。有名人や架空の人物の血縁者まで含めると可能性が広がりそうです。
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陸奥宗光との共演
http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/gryphon/20160518/p1
id:Hige2323 山田風太郎先生は「黄色い下宿人」でホームズと夏目漱石を共演させてますが、流石にルパンもとなると記憶に無いですなー/個人的には空白期間が最期の外相任期と重なる陸奥宗光ですかね/三国干渉で仏との関わりも有り
陸奥宗光が極秘に認めた文書が鹿鳴館の一室から消えた。公開されれば深刻な国際問題となる。この極秘文書漏洩事件の解決を依頼されたのは開業医の榎元信と謎の英国人ホック氏。だが、事件の鍵を握る人物が殺され、二人に危難が襲いかかる。はたして文書は無事取り戻せるのか。ホック氏の異郷の冒険―日本推理作家協会賞受賞作全集〈44〉 (双葉文庫)
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ルパンとの対決もみたいところ…アバンチュリエは「登場編」で、広瀬武夫と秋山真之が、ルパンと同じパリ万国博覧会の会場にいるというお遊び的ひとコマあり。
南方熊楠との共演
ブクマと、人力検索から。
id:Dersu 南方熊楠。彼が大英博物館に勤めていた1890年代後半は、ホームズの「空き家の冒険」後の活動時期と重なる
ごん id:trafficker
南方熊楠ですねぇ。
山口雅也の本か何かで、漱石がロンドンへ向かう船と熊楠が日本へ帰る船が洋上ですれ違っていたという記述を読んだことがあって、それ以来漱石とホームズのように熊楠とホームズを読んでみたいと思っています。
南方熊楠、自分は実はホームズ研究本(※「シャーロック・ホームズ雑学百科」という本)で最初に知ったぐらいですけど(笑)
本格的な創作での共演は… 某「博物学の後継者」が短編を書いてたと今知りましたhttp://blogs.yahoo.co.jp/nakt7077/33492281.html
(略)…作家で博物学者の荒俣宏の短編「盗まれたカキエモンの謎」は、古陶磁ファンの興味を引くホームズ・パロディだ。
舞台は大英博物館、1896年のロンドン。粘菌の研究で知られる生物学者、民俗学者でもある南方熊楠がイギリスに滞在中、博物館で起きた盗難事件の調査でホームズと対決する。大英博物館館長フランクスの私的なコレクションから柿右衛門がごっそり盗まれたのだ。
17世紀の日本は、伊万里焼や柿右衛門など美しく彩色された絵付け陶器を、ヨーロッパに大量に輸出していた。美しくエキゾチックな日本製陶器は、〈イマリ〉とか〈カキエモン〉と日本語そのままに呼ばれ、ものすごい人気を博したのである。1896年の今も、こうした陶器はすさまじい高値で取引されていた。 フランクス氏としては、いずれこのコレクションを博物館に寄贈するつもりでいたのだ。(筆者注・陶器には“ポーセリン”とフリガナがある。)
大英博物館は医師ハンス・スローン卿の八万点に及ぶ博物学的収集品の寄贈を起源に 1759に開館した。博物館は、初期は骨董品や遺物を買い集めるのではなく大口の寄贈を受け発展するものとされていた。
フランクス館長も柿右衛門を収集し、博物館のコレクションに残すつもりだった。
館長の依頼で調査に来たホームズと東洋書籍部長のダグラスに助けを求められてきた南方が鉢合わせになり、盗まれた柿右衛門と犯人探しの推理合戦が…(後略)
夏目漱石、嘉納治五郎との共演
ブクマとコメント欄
id:fullkichi1964 2016/05/19 03:27
ホームズの生年月日が定説通り1854年1月6日だとして・・・。
1850年代生まれはこんなとこ。
http://www.jinmei.info/age/1850.html
なるほど多士済々。小泉八雲あたりいいなあ(笑)。コナン・ドイルが入ってるのはご愛嬌(苦笑)。
これに加え日本人で思いつくのは、児玉源太郎(1852年生)、嘉納治五郎(1860年生)、森鴎外(1862年生)といったとこ。夏目漱石(1867年生)はすでに島田荘司センセイがやってるしね(^^)。
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gryphongryphon 2016/05/19 04:11
嘉納治五郎とは「シャーロック・ホームズの決闘」での共演があったかな?
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ドラキュラが同時代人?なので、その縁でもつながる
シャーロック・ホームズ対ドラキュラ―あるいは血まみれ伯爵の冒険 (河出文庫)
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明治の世に、嘉納治五郎とドラキュラが闘う小説があるそうだ。(菊地秀行) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150828/p6
なぜ彼はここに来たのか──?
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悪の香りともに、400年の時を超え、いま、ドラキュラが甦る!
伝奇ホラーの鬼才が新しき魔の世界を贈る。
188×年、帝都・東京。文明開化まもないこの街に、
突然舞い降りた闇からの使者。剣術の天才・水無月大吾、
柔の道を究める嘉納治五郎と、その弟子・西郷四郎──。
武道に生きる男達と、悪の魔王との壮絶な戦いの行方は?
「エマ」「シャーリー」との共演
これはちゃんとした作品ではないが、以前森田崇氏と談義をした。
森田崇氏、「古き良き欧州を描く漫画家」「森…」という連想で?森薫氏と混同されるらしいんだよ(爆笑)
勝手に世界をクロスさせると、ルパン対ショームズ第二幕の1901年は http://t.co/bEYZmHXp によればナディアとジャンが出会い12年、多分倦怠期(笑)。1890年代に出会った森薫「エマ」の2人も倦怠期(決め付けるな!てか倦怠期から離れろ!)@TAK_MORITA
— gryphonjapan (@gryphonjapan) 2012年4月3日
「エマ」「アバンチュリエ」は約10年の時代差で繋がる?作品世界なので楽しんで下さるのでは。余談ながら唐沢なをき氏は「浦沢直樹氏とよく勘違いされる」とか。RT @TAK_MORITA 光栄だけど森薫さんじゃないですw RT @A_Ichiroo 森薫の「アバンチュリエ」を買ってみた
— gryphonjapan (@gryphonjapan) 2012年8月15日ほんとに。これをきっかけに楽しんで頂けたらこんなに嬉しい事はないです(笑) RT @gryphonjapan 「エマ」「アバンチュリエ」は約10年の時代差で繋がる?作品世界なので楽しんで下さるのでは。RT 光栄だけど森薫さんじゃないですw RT @A_Ichiroo 「アバン…」
— 森田崇@アバンチュリエ奇巌城下巻発売中! (@TAK_MORITA) 2012年8月15日
ルパンは森薫氏の「エマ」より十数年ほどあとでしたから、落ち着いて子供もでき、鉄道事業も成功したエマとウイリアム夫妻が貴重な美術品でも購入してたら、家に予告状を送っているかもしれませんね。エマvsルパン(笑)。@TAK_MORITA @DS2501
— gryphonjapan (@gryphonjapan) 2013年9月24日
ルパン、なんとなくエマには負けそうw 「あなたに手を出すなど恥ずかしいことでした」とかなんとかw RT @gryphonjapan @DS2501 エマvsルパン(笑)。
— 森田崇@アバンチュリエ奇巌城下巻発売中! (@TAK_MORITA) 2013年9月24日
最近発売された森薫さんの「シャーリー」2巻あとがきで「舞台は20英世紀初頭」「電気や車が使われ始めた時代」と明言されたので、ルパン時代と丸かぶりなんですね。そのへん関連付けて書店フェアしてくれんかな(笑) @TAK_MORITA pic.twitter.com/eyRpVe4b8Z
— gryphonjapan (@gryphonjapan) 2014年10月17日
gryphonjapan @gryphonjapan
あの女主人さんのカフェでは新聞を片手に、海を渡った母国の名探偵「ショームズ」とおフランスのドロボウとの勝負について、喧々囂々の議論が展開されていたのかもしれない。 @TAK_MORITA
森田崇@アバンチュリエ奇巌城下巻発売中! @TAK_MORITA
シャーリー2巻買いましたw かわええ…(笑)
マッサンとの共演
ブクマから
id:yas-mal イザベラ・バードは探検家つながりでチャレンジャー教授と絡ませた方がおもしろそう(逆に普通すぎ?)/あの時代が舞台となると…「あさが来た」?…いや、「マッサン」のスコットランド時代(前日譚)だと会えそう?
有り難うございました。面白いですね。
— JSHC月例会(名称変更しました) (@JSHCTOKYOREIKAI) 2016年5月18日
ちなみに「南方熊楠とホームズ」は、東京図書の『シャーロック・ホームズ雑学百科』に載っていて、「マッサン」については一昨年の全国大会(松島)の基調講演で触れられていました。 https://t.co/nKj2NqcJQW
文中に出てくる
- 作者: 小林司,東山あかね
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こんなところで、またこれが二重三重にクロスオーバーしていく。
ハリウッドでナントカという人が、トップ級の大物でもないのに(いや、大物でないからこそ?)超大作からB級までものすごい数に出演しており、この人を媒介にするとほとんどのハリウッド俳優がつながる…という人というか現象があるらしい。
自分もホームズやルパンを媒介にして「ああ、こいつとこいつは同時代人か」「ああ、こいつとこいつは同一世界の中にいる可能性があるのか」というふうに連想が及ぶことは、本当にしょっちゅうあるのです。
あちこちにゲスト出演するイコンとしてのホームズ・ルパン(明智小五郎や怪人二十面相もそうだが)そういう効果もありますよね。
実のところ「手塚治虫」も、すでにそうなりかけていたり(笑)。