六曜カレンダー「差別につながる」と大分で配布中止 なぜ?
http://www.huffingtonpost.jp/2015/12/25/rokuyo-calendar_n_8878046.html
大分県佐伯市は12月25日、既に制作し、配布を予定していた冊子の配布を見送ると発表した。カレンダーに、大安や仏滅などの「六曜」を記載していたことが、配布中止の理由だという。
発表によると、市側は、六曜が現在でも多くの暦に記載されている一方、前時代的な迷信で人権問題の解決を阻むものとの指摘があると説明。「人権問題に関して、皆が思い込みや偏見を無くし、迷信や世間体にとらわれず判断する力を付けることが必要であると考え、啓発にも取り組んでいます」とした上で、六曜が記載されたカレンダーは、自治体の配布物としては好ましくないと判断した
こんな感想も出ている
六曜と部落差別がどう結びつくのかまったく知らなかったのでググったら結局バカみたいな話しか出てこなくて、しかしその結びつきを批判するのが如何にもな右翼反人権反同和な連中しかいないのがトホホで、そういえば昭和のあのころ、なんでもキューダンな時代があったなと暗黒を思い出した次第なう。
— 北丸雄二 (@quitamarco) 2015, 12月 28
「そういえば昭和のあのころ、なんでもキューダンな時代があったなと暗黒を思い出した次第なう。」
togetterのコメント欄などに投稿した「架空記事」を、ロング版にして書いておく
ほにゃらら新聞より【架空記事】
はらほろ市はXX日、近隣市町と共同でつくる「ハラホロ共同給食センター」が調理し、希望者に配給している、イスラム教の食物忌避に由来し豚肉を使わないなどの特別な料理法をしている「ハラルメニュー」を今後は中止すると発表した。
市は「『ハラル』やその反対の『ハラム』に科学的な根拠はなく、公的な給食センターが調理するのは不適切。チェックが不十分だった」としている。
これは架空記事である。だが、
「六曜は行政がかかわれない、と考えているのに、なんでハラルはかかわっているんだ!」(両方ともかかわるな)
「ハラルは行政がかかわっているのに、なんで六曜は行政がかかわれないんだ!」(両方とも認めろ)
のほうが、首尾一貫しているだろうな、とこの架空世界の中では感じるのですが……
「空飛ぶスパゲティモンスター教」は、そもそも「すべての宗教は平等だ(よね)?」に立脚した皮肉ジョーク。それが「どの方向」に行っても許容できる?
「空飛ぶスパゲティ教会」に挙式認可、「パスタ婚」可能に NZ 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News http://www.afpbb.com/articles/-/3071033 @afpbbcomさんから
【12月21日 AFP】米国生まれのパロディー宗教団体「空飛ぶスパゲティモンスター教会(Church of the Flying Spaghetti Monster)」に対し、ニュージーランド当局が同国内で結婚式を執り行うことを法的に認めた。近々、トレードマークの湯切りざるをかぶった新郎新婦の姿が見られることになりそうだ。
空飛ぶスパゲティモンスター教会の信者は「パスタファリアン(Pastafarian)」と呼ばれ、海賊をあがめているほか、宇宙は「空飛ぶスパゲティ」によって創造されたと信じている。
同教会は、このほどニュージーランドで真正な団体として認可され、結婚式を執り行う「聖職者」を任命する権利も今月10日に認められた。報道によると、ニュージーランド支部を率いる「トップラーメン(Top R'Amen)」氏は20日、結婚執行者となるための申請書を提出したことを明らかにし、来月からパスタファリアンの結婚式を執り行いたい意向を示したという
この記事のはてなブクマ、好意的なものが多かったようだけど
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.afpbb.com/articles/-/3071033
ぼくはこう書いた。
好意的意見多いが「宗教は形式的にすべて平等であり同一の権利があるはずだ」というこのスタンスは両刃の剣でね。例えば元々の主敵たるID論もどこぞの「霊言」「メシア」とかにも「平等」を認めた上での反撃となる
これも、考えを発展させた上での架空記事を書いてみようか
【12月21日 AFP】米国生まれのパロディー宗教団体「空飛ぶスパゲティモンスター教会(Church of the Flying Spaghetti Monster)」分派「真実のスパゲティの御心教会」はこのほど、「スパゲティの御心礼拝ルーム」の設置を公共団体に求めた。御心教会は、イスラムの教義や慣習をパロディにしており(彼らは「霊感を受けた」と自称している)、求める対象施設はすでにムスリムの礼拝のためのルームが設置されている施設。「すべての宗教の平等という、アメリカの偉大な原則に従い、、彼らと同じ権利を私たちは求めているだけなのです」と同教会の広報は語る。これに対し、全米ムスリム協会は…(後略)
これは以前
「マザー・テレサに祈って病気が治った」「水木しげるの霊が大川隆法に降りた」って信じられますか?だが、それが「宗教」。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151220/p1
などでもちょっと触れているけど、科学だったら、民主主義的な党派の優劣なら実験とか、投票とかでランク付けがしやすく、それによって扱いに差をつけることができる。しかし、「宗教」は、何で扱いに差をつけるのかと…なると…「マザー・テレサに祈ったら病気が治りました!」「水木しげるの霊が、今大川先生に降りてきました!」に優劣をつけるのは、自分も神罰が怖いので遠慮を(笑)
そして、その「差をつけられない」というところを利用して、カウンターとしての「空飛ぶスパゲティ教」は生まれている。あるいは「宗教はジェダイ」アンケートもな。
しかしその批判の矛先は、「アメリカで右派的キリスト教原理主義をからかう」だけでは、少なくとも根源の論理的には収まらない。対イスラムに応用されても、なんの問題も無いというかごく自然…。たぶん、予想だが、すでに世界を探せばどこかで始まってたりしないか?「FSM教徒」が、その理論を持ってイスラムに対峙する光景が。
アポカリプスなう!!
そして、空飛ぶスパゲティモンスター教はことしで創立(啓示?)10年だそうだが、比較宗教学的にいえば、間違いなくその教義に影響が見て取れるのが「借金かえしちゃいけない教」だ!!
相変わらず、この見えない道場本舗では、この種の話題の記事をしょっちゅう書いているけど、
思想の引力圏としては、このいしいひさいちが発見した宗教の漫画の範囲から一歩も出ていない・・・