旧東海道お散歩の旅、山科分岐~淀駅(旧東海道の本線を歩く旅、再開!、幕末の伏見を歩きます) - 線路巡礼2
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旧東海道お散歩の旅、山科分岐~淀駅(旧東海道の本線を歩く旅、再開!、幕末の伏見を歩きます)

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旧東海道(江戸時代の東海道)は、
江戸日本橋から京都三条大橋までではなくて、
本当は大坂高麗橋までなのだ!

だって、当時の日本経済を動かしていた大坂を無視して街道を整備するハズがありません
おまけに、当時は大名行列は京都には入れなかったので、
京都へ通ずる道は、いわば「支線」
東海道「本線」は、京都の手前の「山科」から、京都には寄らずに大坂に通ずるのです

旧東海道お散歩の旅。
お散歩の王道を歩く?私たち夫婦は、「本線」を進んで大坂を目指します!

3月17日
この日、横浜駅0:11発のムーンライトながら号で、出発
今回も、新幹線を使わないエコノミーな旅です

上手にトントンと乗り継いで、山科駅8:37着
駅前が、旧東海道京都支線です

ここから、江戸に向かって逆に歩きます。
思えば、今年1月、吹雪の中をこの道を歩いたのです。
奥さんの靴グジュグジュ事件があり
もはや、これまで。お散歩打ち切りか・・・
という時に、山科駅前の大丸で新しい靴をバーゲン価格でゲットできた
という、歴史上重要な場所です(笑)

ここからスタートの山科分岐まで、京阪大津線で2駅区間に相当しますが
雪の日事件を思い出しながら、歩いちゃいました♪
だって、18切符を使っているから、JR以外はなるべく乗りたくないんだもん

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山科分岐9:10
また、この場所に来てしまいました
再度見ても、美しい分岐ですね
線路以外でも、美しいと感じるものが世の中にはあるのですね(笑)

ちなみに、ここに建つ民家は、フツーの家です
たぶん、旧東海道で一番有名な「お宅」ではないでしょうか?

注:山科分岐とは、私の造語
当時は山科追分とでも呼んだのでしょうか?
山科信号所ではない(笑)

美しい分岐を過ぎて、下り坂を進みます

ちなみに、山科分岐から先については、
参考図書が全く見つかりませんでした(泣)
ネットで調べた情報を、現代地図に照らし合わせての、旧道探しの旅なのです。

すぐに国道1号線を横切ります
490キロポスト発見!江戸から通算で、そんなに歩いたんだ、エライ?
ここのマックで朝ご飯
朝、京阪電車に乗らずに浮いたお金で、ちょっと贅沢?

新幹線高架をくぐると、西へ向かう道は、南に進路を変えます。

狭い道です
旧家が残り、いい感じではあるのですが、
車が多い、嫌な道

「奈良街道」なんて名前が付いています。
違うよ、旧東海道なんだよ!

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名神高速道路をくぐる直前に、
大宅の一里塚跡がありました。
解説によると、これは江戸から119番目の一里塚
これが残っていることが、この道が旧東海道である最高の証

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やましな警察、の大きな看板を右に見ながら再び西へ
どうして平仮名なんでしょ?
山科って、奥が深いなぁ

南北に走る京都地下鉄の小野駅を横切ります
地下鉄だから、何にも見えないけど

勧修寺という、この辺りではかなり有名らしい寺院を過ぎると

さきほどの名阪高速に合流、というか旧道はこれに呑み込まれます
しばらく、これに沿って歩きます。
高速道路の防音壁にそって歩きます、楽しいわけがない(怒)

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やっと、防音壁から離れると、見事な竹林がありました
京都らしいですね

ちょっと見学
この竹林が旧道ならいいのに
でも、ここも乱開発が進む最中みたいです(悲)

JR奈良線が見えてくると、これに沿って、また南に向きを変えます
坂道をあがって、奈良線を橋で横切ります

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旧東海道特有の、カギ型の道が続きます

資料がないのですが、この辺りから昔の伏見宿なのではないでしょうか。
この先、宇治川に出るまで、14箇所くらいカギ状にギザギザと進みます。

悲しいのは、江戸~京都と違って、旧東海道の表示が全くないのです。
もっと歴史を大事にしてよ。

この先は、JR奈良線、京阪線、近鉄京都線が並行する鉄道密集地。
旧道はギザギザと、線路の中を縫うように南に進みます。

JR藤野駅で右に曲がり
藤野神社前のT字路を左折。

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ちなみに、このT字路で右から合流する道は、京都三条大橋からまっすぐ南に伸びてきた旧道。
これこそ、旧東海道のもうひとつの支線です。
大坂から京都に向かう場合は、今歩いてきた本線ではなくて、ここから支線を北上するのです。
この支線は鴨川にそっています、ちょっと興味がありますね。

このT字路で、明石焼きを買い食い。美味しいです。

京阪墨園駅前の踏切を通り、
近鉄線の高架下を抜けて、
町の中を歩きます。
伏見宿の中のはずなのですが、全く表示ナシ。

伏見桃山駅付近まで歩いてきたので
ここで旧道を離れて、ちょっと伏見の町の散歩

京阪・近鉄が近接する伏見桃山駅付近。
ここに江戸幕府伏見奉行所がありました

幕末、鳥羽伏見の戦いの激戦地のひとつがここ。
会津藩と新撰組が立てこもり、薩長と刀対銃撃の戦が繰り広げられました。
歴史好きの私は、一度ここに来たかったのです。
敵方薩長の陣地の御香宮神社は、本当にすぐそば。

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伏見奉行所跡には、記念碑しかありませんが
近くの路地には、当時の市街戦の銃弾の跡が格子に残る旧家が残ります(今でも料亭として営業中)

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TVドラマで何度も見た、
鳥羽伏見の激戦が、次々と連想されちゃいます。

この狭い路地で、大砲・小銃 対 槍・刀 の白兵戦が展開されたのですね。

私の感動をよそに、
この路地で、湯葉のランチを奥さんが見つけました。
感動に酔いしれるあまり?、フラフラと店内に入ってしまいました、14:00。
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路地に面した間口は狭いのに、
奥に大きく広がる旧家風。
中に入ってみると良く分かります。
もちろん、湯葉大好きの奥さんは大満足。

この伏見エリア
まだまだ歴史的に有名なところがあると思うのですが
観光案内所がありません
町の中に3路線の小さな駅が多く点在して中心が定まらない?

旧道にもどります

カッパ天国発見
黄桜酒造の工場です。無料見学できます

伏見といえば、酒で有名ですけど
日本酒飲まないので、興味アリマセン

今の伏見の最大の観光名所?の寺田屋があります
坂本竜馬が定宿にしたことで有名
当時のまま、営業しているらしいのですが、内部の見学は有料
いかにも観光地という感じ
400円!、ナマイキなので入りません

近くに淀川の運河に面した港があります。

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当時は、ここから船で大坂まで行くこともありました
多くの荷物が水運でここまで運ばれ、陸揚げされる、交通の要路です
昔の港がちょっと再現されています

京阪中書島駅のそばで線路を越えると

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宇治川に出ました。16:00
イイ景色
でも、風が強くて、とっても寒いの
がんばって、次の駅まで歩きましょう

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宇治川の堤の上を、京阪電車を見ながら歩きます
かなり疲れてきましたぁ

ここの駅間は長いみたい
堤をいくら歩いても着かないのです

堤の上ですが、車が多く、歩くには不向きかも

ひたすら歩きます

すると怪しげな巨大施設が見えてきました

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あれが京都競馬場?

この大きな競馬場のそばにも
鳥羽伏見の戦いの碑があります
伏見奉行所から後退した新撰組が、ここで再度激戦となりました
目だたない碑ですけど、競馬ファンの人も、見てあげてね

競馬場を抜ければ、駅があるはずなのですが
なかなか見つかりません

へとへとで、やっと京阪の淀駅らしきものを見つけたら
手前にJR山崎駅行きのバスが停まっていました

京阪電車に乗るつもりが、思わずこれに乗ってしまいました
だって、18切符持っているから、JRを使わなくちゃ!

山崎駅までのバスは少し時間がかかりましたが
山崎の戦いで有名な天王山がよく見えます
幕末からいきなり戦国時代に逆もどり?

山崎駅前には妙喜庵という、千利休ゆかりの茶室がありました
茶道をする人は必見?
そんなすごい(らしい)ものが、駅前にポツンとあります。
お茶も奥が深いですねぇ
残念ながら予約ナシには中には入れませんけど

今晩は、大坂に泊ります
旅は、大坂の夜編に続きます

ウチの奥さんは、これからが本番なのです。疲れ知らず?
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コメント

No title

わー!ついに歩き始めたんですね!羨ましい~~!竹林の道なんかとっても風情があっていいですよね!下調べが大変だったでしょうね。

No title

じつは東海道お散歩の続きだったのですね。自分で道を調査して歩いたのですね。それはそうと、寒中水泳はまだですか(笑)

No title

これくらい歩かないとダイエットはできませんねぇ・・・万歩計つけてないんですか?何歩歩いたか興味津々(距離を歩幅で割り算すればいいんですね)

No title

京都競馬場にお越しになりましたか、JR山崎駅行きの京阪バスは土日のみ運行の競馬ファン用です、行ったのがG1レースの日とかでなくて良かったですね。"鳥羽伏見の戦いの碑"には気づかなかったけれど、淀の街並みはシブいです。競馬帰りのあまりの混雑に淀城址を見学したこともあります(笑)。

No title

関西地区の警察署の大きな看板は平仮名表記が基本のようです。漢字が読めない人や小さな子供などにも分かるようにという配慮だと思われますが、地名だけ漢字というのは…ちょっと珍しいかもしれません。

No title

テクテクさん。この区間、ガイド本みたいなものは見つかりませんでした。沿道に表示があればと期待しましたが、全くナシ・・・(泣)でも根性で?楽しくお散歩です(笑)やっぱり、大坂まで歩きましょう!

No title

mikanさん。寒中じゃない水泳は、このお散歩の後です!

No title

キョロチャンさん。万歩計はつけていないんですぅ。お散歩でアチコチ寄り道していますから、地図の上での距離からは割り出せません(笑)実は、電車に乗る時間の方が長いのです。そちらでダイエット?

No title

ヤマバトさん。京都競馬まで遠征してしているのですか?この日も競馬があったのでしょうか?。関係者?がウロウロしていました。山崎駅行きのバスは、ひょっとしたら競馬場ファン送迎バスで、無料ではないかと期待したのですが・・・、違いました(笑)フツーの路線バスみたいでした。

No title

ガンモさん。「やましな」と書いてしまうと、看板に入りきらないのでしょう(笑)やっぱり、関西は不思議が一杯だ!

No title

東海道お散歩の記事興味深く読ませてもらいました。この記事に出てくる辺りは私の地元なので知っている場所も多いですが、これがかつての東海道の一部とは思ってもいませんでした。道路地図を見ると(京都)府道35号大津淀線というのがほぼかつての東海道に相当するようです。勉強になりました。

No title

慌てん坊将軍さん。古い記事にコメントアリガトウゴザイマス。私もはじめは、旧東海道が淀川の右岸左岸どちらを走っていたのかも知りませんでした(笑)。京阪電車が歴史ある鉄道なのだと、再認識しましたよ。

No title

琵琶湖疎水ウォークの記事つながりで
貴方の記事に遭遇する事が出来たことに感謝しています。
貴方も凄い人だなと感心しますが 雪の逢坂越えを付いてこられる奥様に感動・・傑作にポチ(^^♪
まだ始めの日本橋からを読ませて貰いたいので失礼ですがお気に入りに登録させてくださいね。

No title

tmisatoさん、はじめまして。
たぶん一番すごいのは、新幹線を使わないで普通電車だけで東海道を何度も往復したことですね(笑)
旧東海道の終点は京都じゃなくて大坂ですよ!

No title

LUNさん,TBありがとうございました~
旧東海道は江戸と大坂を結んでいたんですか.
伏見では宿場という案内は全くなかったですねぇ

確かに,寺田屋以外にも伏見奉行所跡,会津藩屯所,土佐藩邸跡など幕末所縁の史跡が一杯ありますね!
銃弾の残る料亭を見落として残念でした(^^;

TBお願いしますね~

No title

> Shaneさん
伏見は歴史の宝庫ですね
でも秀吉時代を桃山時代と呼ぶ悪慣習はこの辺りから発生したみたいで残念です…

No title

GWの歩きに向けて予習しております。
「山科分岐」から伏見宿を抜ける
までのルートは案内板が少ないよう
ですね。こうなったら、自分の好きな
ように歩くしかない!です。
終盤は京都競馬場前を通りますが、
歩こうと思っている日は、火曜日
で競馬は開催していなので一安心
です。

No title

> ぬまちゃんさん
5月までお預けですか、勿体ない!(笑)

No title

復習として拝見しております。
歩いた後読むのもなかなか良いですね。
伏見宿では先を急いでいたのでカッパ
黄桜博物館(?)などに寄らずに通過して
しまいました。
伏見宿内の道順は、道案内板がなく
適当に歩いてしまいました。

No title

> ぬまちゃんさん
ちゃんと書き残しておけば、後でいい記念になります?(笑)

寺田屋ですがこの寺田屋は明治に再建されたものなので行かないのが当然です(笑)

Re: タイトルなし

歴史通さん
古い記事にコメントありがとうございます
(どうやって見つけたのか?)
寺田屋は
その当時も商売上手な観光地でした
まだあるんですね?(笑)
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