鉄道の謎2:鉄道よりも偉い地磁気観測所の存在。これのために交流の存在価値があるって本当?
鉄道の謎、第2弾。
20年位前の鉄道の本「国鉄の車両、全20巻(保育舎)」を図書館で借りて、読んでいます。
昔の線路写真を見つけるのが目的なのですが、線路一途の私には今更初めて知ったような話?もあり、鉄道の謎として紹介したいと思います。
今回は、直流と交流の謎です。
私には、この2つの技術的な違いは良く分かりませし、あまり興味ありません(笑)。
興味があるのは、何故2つも存在するの?ということです。
常磐線には交流直流デッドセクション、という趣味的には楽しいものがあります。
理由は簡単で、茨城県柿岡というところに地磁気観測所があって、直流システムはこれの観測に影響するので設置できない。だから常磐線取手駅以北は交流電化されたためです。
関東鉄道常総線は、複線にするほどの需要があるのに、未だ非電化です。
これは、鉄道趣味の世界では超常識ですよね。私だって知っているくらいです(笑)。
でも、この柿岡の地磁気観測所って、そんなに偉いのでしょうか?
何で、鉄道よりも格が上なのでしょう?
なんでも、世界の4大観測所のひとつだそうです。
どういう基準で選ばれたのかは謎です。
むしろ、観測データの連続性を維持するため、場所を動かさないことに意義があるらしいのです。
この場所がイイとかワルイとかの問題ではないみたいです。
何故、日本の首都の郊外に、こんな迷惑施設があるのか分かりませんが、迷惑な話ですね。
世界の人々は、この迷惑設備の存在を知っているのでしょうか?
日本人だって、ほとんど知らないと思いますけど(笑)。
余談ながら、太平洋戦争中も観測を続けたそうです。
あんまり大切だから、米軍もきっと空爆を避けたのでしょう。
もし再び不幸にも戦争が起きたら、下手な世界遺産のそばに住むよりも、柿岡付近に疎開するのが最善だと思いました(笑)。
常磐線電化にあたり、この迷惑施設の問題を解決したのが、交流による電化方式でした。
理屈は全く分かりませんが、交流は観測に影響がないそうです。
この点だけでも、交流の開発は意義があったそうです。
でも、今回読んだ20年前の本によると、直流でも観測所に影響を与えない技術的問題は、既に解決できているらしいのです。
マザー牧場で有名な狩野山にも、同様の地磁気観測所があるそうです。
内房線を電化するとき、これも問題になりました。
今回は、国鉄も交流化には猛反対。
協議の結果?、ちょいと変電設備の間隔を縮めれば、直流でも問題ないことになりました。だから、内房線は直流です。
その本には、何で常磐線を全線直流化に直さないのでしょう?で終わっています。
しつこいようですが、20年前の話です。
何故でしょう?
どうして交流に固執するのでしょう??
迷惑施設の横槍でもはいったのでしょうか(笑)
もっとも、つくばエクスプレスって、一部区間交流なのですね。
知りませんでした(笑)、ビックリ。
そんなバカな追加設備投資のために、いくら税金をつぎ込んだのでしょう?
地磁気観測所、恐るべし!。
私たちの暮らしを、影で支えているのですね。
たぶん・・・。
話が長くなったので、続きは謎3に続きます。