多様性の話 - 文字列

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本当にただの日記

多様性の話

押し付けがましい「多様性」のヤバさ。あるいは、『正欲』を読むと嫌いになれるインフルエンサー。|堀元 見

  • 堀元さんのnoteを読んだ。自分はずっと「多様性ブーム」に違和感があったので興味深かった。(「正欲」は未読です。読みたい。)以下、記事とほとんど同じようなことを言っているが、自分で言葉にしておきたかったので書いてみた。
  • 例えば、「女は女らしく生きるべき」と言う人がいたら、自分は賛成し難いし、前年代的な人だなあと思うだろう。生物学上または戸籍上女という性別を持って生まれた人が、どんな自己認識であっても/どんな性愛に対する傾向を持っていても/どんなライフプランを持っていてもいい。
  • しかし一方で、「あなたもあなたも女らしくなんか生きたくありませんよね!?男に搾取されて辛い思いをしてきましたよね!?」みたいな押し付けがましさは嫌いだ。「女らしい」という言葉で形容されるような特性を自然体で持っている人もいるし、戦略としてそれを選んでいるんだから黙っといてくれよ、という人もいるだろう。そういう人にとって前述の言い分は、寄り添ってくれているように見えて実際のところはきっと居心地が悪い。
  • 「多様性」とはすべての「らしさ」を取り払って平らに均すことではない、と思う。それではまるで「無様性」である。誰もがこう生きたいに決まっている、という正義感は危うい。“自分らしく生きる”という新しい呪縛を生み出さないために、広くて深くて柔らかい想像力を持っていたい。とても難しいことだと思うけど。