書評家の三宅香帆さんの新書
「働きながら本を読める社会」をつくりたい
それを実現するには
という本だが
明治時代の読書についてから始まる。
大正
昭和の戦前・戦中
1950〜60年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
と、
当時の社会状況と本のベストセラーを見ながら、
読書の傾向を探っていく。
🔸教養とは、本質的には、自分から離れたところにあるものに触れること
🔸他者の文脈に触れることはいくらでもある。大切なのは、他社の文脈をシャットアウトしないこと。ノイズをあえて受け入れる。
🔸全身全霊より、半身社会こそ新しい生き方
🔸疲れたら休むために、元気が出たらもう一度歩き出すために、他人のケアをできる余裕を残しておくために、仕事以外の自分自身の人生をちゃんと考えられるように、他人の言葉を読む余裕を持てるように、私たちはいつだって半身を残しておくべきではないだろうか
🔸本の中には、私たちが欲望していることを知らない知が存在している
🔸自分から遠く離れた文脈に触れること、それが読書