LO活 内定者座談会「地方就活を振り返って」|LO活-Local+就活
インタビュー

LO活 内定者座談会「地方就活を振り返って」

就活を終えたばかりの先輩3名の体験談

LO活では、地方就活を終えたばかりの4年生から就活の体験談やアドバイスを直接聞くことができる「内定者座談会」イベントを定期的に開催しています。

「いつ頃から就活準備を始めたか?」「選考の対策は?」「自分に合った企業の見つけ方は?」など、先輩方の体験談には地方就活のヒントがいっぱい。今回はリモートで座談会を開催しました。参加してくれた先輩3名の体験談を、ご自身の地方就活にぜひお役立てください!

【先輩プロフィール】

【Aさん】
神奈川県出身・神奈川県在住。
人と自然環境が共存する街づくりを目指して、静岡県の建設コンサルタント会社に内定。

【Bさん】
宮城県出身・東京都在住。
大好きなテレビと、東日本大震災の復興支援に関わりたいという思いから、岩手県のテレビ局に内定。

 

【Cさん】
高知県出身・京都府在住。
大好きな地元高知の地域活性を志し、簿記検定など自身の持つスキルも活かせる高知県の銀行に内定。

 

就活を始めた頃を振り返る

――皆さんが就活を意識し始めたのは、いつ頃からですか?

Aさん2年生になったくらいに大学で色々な就活イベントが開催されるようになって、それを見て「そろそろ始まるんだな」と、意識するようになりました。

 

Bさんコロナ禍の影響もあり、ようやく2年生の春にキャンパスに通えるようになって。私もそれくらいから意識するようになりました。1年生の時は通学が叶わなかったので、実家(宮城県)に帰省していたのですが、その期間に地元か東北で働きたいという気持ちが芽生えました。

 

Cさん私が通う大学では3年生の4月から就職ガイダンスが始まって、そこから意識するようになり、6月には企業の合同説明会やイベントに参加するなど本格的に取り組むようになりました。

 

――地方就活を考えるようになったキッカケはありますか?

Bさん帰省中に地元(宮城県)で働きたいという思いが芽生えていったのと同時に、中学1年生の頃から、東日本大震災のボランティアをしているのですが、改めて震災復興に携わる仕事をしたいと思うようになったことがキッカケですね。そして、地元で働く父の姿がすごくキラキラして見えて(笑)。父と同じマスコミ業界を目指すようになりました。

 

Cさん最初Uターンは全く考えていなくて。業界も内定をいただいた銀行業ではなく、観光業界を志望していました。軸として持っていた「人の役に立ちたい」「地域を活性化したい」という思いを観光業から実現したいと考えていたんです。でも、LO活の相談員さんの助言や、企業の合同説明会を通して、銀行業でもそれが叶うことを知って。高校・大学と商業を学んできたので、銀行業なら自分のスキルも活かせますし、それなら大好きな地元・高知県の銀行で働きたいと、Uターン就活にシフトしていきました。

 

 

Aさん私は自然が好きなので、はじめから地方で働きたいと思っていました。どの県で?というこだわりはなくて、長野・広島・大阪など色々な地方企業を見て回った結果、静岡になったという形です。環境系の大学で、環境問題や環境保全といった分野を学んできたのですが、「建設」という環境保全とは逆ベクトルともいえるところから、環境を守る仕事をしたいと思うようになり、企業探しもそれに沿って行いました。

 

地方就活の進め方を振り返る

――具体的に企業探しは、どのように進めていきましたか?

Aさん私の場合、やりたい仕事内容は固まっていたので、就活情報サイトでは「建設コンサルタント」という業種に絞って、地方での募集があったらいいなあくらいの気持ちで検索していました。内定をいただいた企業は、大学で行われた合同説明会で知ったのですが、対応してくださった人事の方のお人柄が素晴らしくて、もう一目惚れ状態でした(笑)。就活も、この会社に全力を費やすほうが良いと考えて、エントリーは5社くらいに絞りました。

 

Cさん私も同じく、今の内定をいただいた企業に集中したいと考えて、最終的にエントリーは2~3社に絞りました。企業探しは、合同説明会など、とにかくイベントに参加しましたね。毎週1~2回、何かしらのイベントに参加する月もありました。オンライン開催も多かったので、参加しやすかったというのもありますが、色々な企業を見ることで、進みたい方向性も定まったと思うので、たくさん参加して良かったです。

 

Bさん志望するマスコミ業界の中、昔からテレビが大好きということもあり、就活では地元・宮城県のテレビ局に絞ってエントリーしました。残念ながら全て不採用になってしまったのですが、それがきっかけで、エントリーシートを練り込み、改めて自分がテレビ局で働く意味や動機を見つめ直しました。そこから、まだ募集が終わっていない東北各県のTV局を調べ、結果的に全部で13社ほどエントリーしました。宮城県で、というのは叶いませんでしたが、最終的に内定をいただいたテレビ局を調べていくうちに、特に関わりたい震災復興事業に力を入れていることが分かって、「ここしかない!」という気持ちで向き合いました。

 

 

――エントリーシートや面接など選考の対策はしましたか?

AさんエントリーシートはLO活の相談員さんや、大学のキャリアセンターに足を運んで何度も添削していただきました。着手するのが遅れてしまったこともあり、今思えばもっと深堀りできたかなと思います。

 

Bさんそれは私も思います。志望理由として震災の復興支援を中心に置き過ぎると、「それは公務員でもできるんじゃない?」と、よく指摘されました。最後まで悩んだのですが、やりたい仕事を担当したい部署まで具体的に落とし込んで書いてみたら、選考もいい具合に進んでいきました。もっと早く気付けたら、より自分らしいオリジナルな内容が書けたなって思います。

 

Cさん私の場合、内定をいただいた企業からインターンシップ参加者への選考優遇のご案内が届いたのですが、参加するにはエントリーシートの提出が必須で、締め切りは案内から10日後。第二志望の企業も同じ締め切り日で、その時点で全く手を付けていなかったので、本当に焦りました。その日からLO活の相談員さんや、高知県UIターンサポートセンターの方に何度も添削いただいて。その間は、生きた心地がしなかったです…。幸い自己分析のセミナーには参加して、自分の強みはブラッシュアップできていたのが救いで、本当にゼロからのスタートだったら、間に合わなかったと思います。

 

Bさん私は特に面接に自信がなかったので、面接対策に時間を割こうと思い、LO活や、みやぎジョブカフェを活用しました。みやぎジョブカフェは面接してくれる方が日替わりなので、場数を踏むという意味でもすごく役に立ちました。

 

Aさん面接対策に関しては、既に内定をもらった友達にも手伝ってもらいました。オンライン面接での視線の送り方など、ちょっとした秘訣やコツも教えてもらい、すごく参考になりましたね。

 

Cさん対策ではないですが、就活時期に所属する大学のゼミで「面接をする側」に立つ機会があり、見ていると熱意がある人は、しっかり情報収集もしているし、すぐに分かるんです。そこで「見る側(面接をする側)」の視点が持てたのは大きな経験でした。

 

――対策によって内定先の企業での選考もバッチリでしたか?

Aさんバッチリ、ではなかったですね(笑)。選考までにインターンシップに3回参加していたので、会社に行くと「あ、Aさん!」みたいに顔も覚えていただいていたのですが、やっぱり本番の面接は緊張しました。オンラインの1次面接で神妙な面持ちでいると、知っている社員さんが大笑いしながら、「大丈夫。いつも通りでいいからね!」って仰ってくださいました。そのおかげで少し気が楽になり、何回もインターンシップに参加して良かったと、その時は思いました(笑)。

 

 

Cさん私もインターンシップに参加して、人事の方から、他の社員さんのお話もたくさん伺っていました。「あの人は食べることが好きだよ」と教えていただいた方が面接官だったので、私はラーメンが大好きなので、面接でもラーメンの話マシマシでいきました(笑)。

 

Bさん(笑)。説明会やインターンシップを通して顔を覚えてもらうのは大事ですよね。面接では私も緊張してしまって。対面面接だったんですが、入室する際に何回ドアをノックしたかを忘れて多めにノックしてしまい…かなり動揺しました(笑)。

 

これから地方就職を志す人へ、アドバイスとエール

――就活を振り返って、特に苦労したことは? また苦労の中でも、これに助けられたみたいなことがあれば併せて教えてください。

Aさん私はメンタルがあまり強くないので、自分の気持ちを保つのに苦労しました。落ち込んだ時って一人で考え出すと、ネガティブになりがちなので、母親や友達など身近な人に気持ちを吐露することで、「そんなの大丈夫だよ」と言ってもらって、安心するという感じでしたね。周囲のサポートなしではモチベーションの維持は難しかったと思います。

 

Bさん分かります。就活中は就活の話をしたくない時もあったので、LO活相談員の方との何気ない雑談(テレビや趣味の話など)は癒しでした(笑)。あとは、最後まで悩んでいた志望動機の改善策を同じ業界の先輩として一緒に考えるなど、父が助けてくれたのも大きかったですね。

 

Cさん何とかエントリーシートを完成にもっていった10日間…。あの時がやっぱり一番大変でした。大学の先輩方からも、「早めに就活に取り組んだ方がいいよ」と助言をいただいていたんですが、実際に就活を体験した身として、読者の皆さんにも改めて、「早めに就活に取り組んだ方がいいですよ」とお伝えしたいです(笑)。

 

――最後に、これから地方就職を志す人へ、アドバイスがあれば教えてください。

 

 

Cさん1つ目は、先ほどお伝えした「何事も早くから始めること」。2つ目は、「自分に合った就職支援を探して活用すること」ですね。地元の銀行で働きたいと大学の就職支援センターに相談したところ「10社以上エントリーの上、地銀だけでなくメガバンク対策もしてください」と言われました。広く対策して確実に、ということだと思うのですが、1社に全力を注ぎたいという自分の方針とは違うなと感じてしまい、以降はLO活や高知県UIターンサポートセンターを中心に相談することにしました。目標を聞いてくれた上で、それに寄り添う形でサポートをしてくださったお陰で、悔いのない、自分らしい就活ができたのかなと思っています。あとは、「できるだけイベントに参加すること」ですね。自分に合った企業を見つける、その可能性を高めるには、検索だけでは限界もあります。たくさんのイベントに参加して、そこで実際に社員さんのお話をたくさん聞いてみる。それに尽きると思います。

 

Bさん就活中、自己分析や志望動機を掘り下げていく過程で、悩まれる方も多いと思います。実際に私もそうでした。面接でも一般論的な誰でも話せそうな話題を出すと、面接官からも「今、私に興味持ってくれてないなあ」という空気を感じるんです(笑)。興味を持ってもらうには、やっぱり自分の言葉で伝える必要があって。それは多分、ポッとすぐに出てくるものではなくて、思いや考えの積み重ねででき上がっていくものなのかと思います。第一志望が不採用となり、「就職できるのだろうか?」と、本気でめげそうになった時期もあったんですが、何とか耐えて前に進むことで、より自分に合った今の会社に出会うことができました。皆さんも、どうか諦めずに頑張ってください!

 

Aさん就活って大変なものだと思うのですが、自分という人間を知るいい機会でもあったと今は思います。踏ん張ることで、気が付くと自分の中で良いものが芽生えているというか。どう生きるか?という、大きな指針を得たような気がします。そして、大変な中でも「就活を楽しむ」というのも大事かなと思っていて。例えば私は、企業訪問などで地方に赴く際は、帰る日程を1日遅らせて観光をしていました。それが楽しみで、フットワークも軽く各地のイベントにも参加できたのかなと思っています。内定をいただいた企業は3度もインターンシップに参加していたので、会社訪問の際も、「会社に行ったら、あの人とお話しできる!」というモチベーションが生まれていました。就活に些細な楽しみを見つけるというのは、かなりオススメです!

 

 

本記事を読んで、さらに就活について聞いてみたいこと等があれば、LO活の個別相談をご活用ください。
今回ご登場いただいた3名の先輩も利用していました!

 

※この記事に掲載されている情報は、2023年11月にサイトに公開した時点での情報です。