ライブドアブログ公式ブロガー・きっかさんの書籍をご紹介します。

モルモットの大パニックを鎮めるには!? 寝てばかりのアライグマをどうする!? もふもふの動物に囲まれる日々は毎日がてんやわんや。東京吉祥寺の動物園を舞台に新人飼育員の毎日を描くお仕事コミックエッセイ。

(内容紹介より)

この作品は、東京・吉祥寺の井の頭自然文化園を舞台にした、飼育員と動物の物語です。

登場人物たちはフィクションですが、内容はすべて取材に基づいており、飼育員たちのリアルが詰まっています。


主人公の新人飼育員は動物臭フェチ。



こういう人、実際にいますよね。


厳しいけれど大切なことを教えてくれる先輩飼育員に見守られながら、主人公はさまざまな動物の担当を経験していきます。


はじめに担当したのはサル。「先に目をそらせたらなめられる」と教わり、ガンのつけあい。



サルの表情がかわいい！


200匹以上を世話するモルモットの担当は、ふれあいコーナーの子供たちとのコミュニケーションもお仕事の一環。



動物のことを正しく知ってもらう。これも動物園のだいじな役割です。


こうした苦労や戸惑いのエピソードがひとつひとつ丁寧に描かれていて、「飼育員さんたちがみんな経験してきたことなんだろうなあ」と感じさせてくれるのです。


そして、井の頭自然文化園といえば……、アジアゾウの「はな子」！
去る5月26日、日本中がその死を悼んだのも記憶に新しいです。

作品中には、ありし日のはな子が登場します。



はな子のさまざまなしぐさ、ベテラン飼育員たちの愛情のかけ方、主人公の頭に去来した一抹の「寂しさ」……。

本の発売から2週間後にはな子が死んでしまったのは運命のいたずらですが、だからこそなおのこと、長年にわたって愛されたゾウのことを、このエッセーを通じて思い返してあげたいです。




「私たちは動物の命を預かっている」――最後の章には、そんな言葉が掲げられています。その意味と重み、そして“希望”を、ぜひ読んで、感じてください。

やさしい絵柄と、綿密な取材に基づいたエピソードの数々。動物が好きな人、動物園に思い出のある人、お子さんと動物園に行こうと考えている人、そして、ペットを飼育している人……、たくさんの人にお薦めしたい一冊です。


※Kindle版もあります！



著者のきっかさんは、ライブドアブログにて「亀が無理してロードバイク乗ってみた」という、ロードバイク・ツーリング体験のエッセーブログを運営されています。



『弱虫ペダル』がきっかけでロードバイクに乗り始めたというきっかさんの奮闘、こちらもぜひご覧ください。