「DIYをやってみたいけど、敷居が高い……」と感じている人でも安心!
今回は、100均アイテムを活用したDIYでおなじみの、「百円日和」著者・yumi+さんと「ノープラン生活 100均リメイクにセルフリノベDIYを気の向くままに」著者・みっちーさんに、“100均DIY”の魅力と初心者の方にもお薦めのレシピをうかがってきました。
100均DIY&リメイクの魅力を語る
――100均リメイク&DIYの魅力を教えてください。
yumi+さん:レジャーの傾向をさす言葉として安・近・短(費用が安く、距離が近く、日程が短い)というものがありますが、100均リメイクもまさしくそれです。基本的に108円で、店舗も身近にあって、時間をかけず少し手を加えるだけでお気に入りのモノに変えることができる。この3つがそろっているのが100均リメイクの魅力です。
みっちーさん:簡単そうな棚作りでも、いざやろうとすると工具が何種類も必要だったり、材料の入手が大変だったりと、時間・手間・お金が必要になります。しかし100均アイテムなら手に入りやすく、失敗しても許せるくらいのプチプライスでできます。さらにリメイクは短時間でできるので、思い立ったときに挑戦できて達成感を味わえる、まさに忙しい現代人のプチ日曜大工にピッタリです。
――100均グッズをそのまま使うのではなく、あえてリメイクする理由は?
yumi+さん:今の100均はすごいです。デザインがおしゃれな商品がたくさん並んでいるので、リメイクすることも以前と比べると少なくなってきました。ただ、少し手を加えたり、100均のモノを組み合わせることによって、本来とは違った使い方ができるのもリメイクのおもしろいところです。
みっちーさん:そのまま使うのももちろんOKだと思います。でもひと手間加えることで、完成したときの達成感やオリジナル感を楽しめるのが100均リメイクの魅力です。
自分好みのテイストに合わせてリメイクすると、いわゆる“100均っぽさ”もなくなります。また、それぞれに合ったサイズや組み合わせで、ピッタリ合ったものが作れるのもDIYの魅力ですね。
(画像はブログ記事から)
娘さんから「机の上に置けるミニドレッサーが欲しい」と言われたみっちーさん。
ちょうどいいサイズの花台と鏡を組み合わせ、ドレッサーを作り上げていました。
アイデアは「店頭で思いつく」! お二人のアイデアの種と、成功・失敗談
――リメイクのアイデアはどんなときに思いつくのでしょうか?
yumi+さん:ひらめくというほどのものでもないですけど、店頭で思いつくことが多いですね。100均にはあらゆる種類のモノがそろっているので、その場で組み合わせて考えています。
みっちーさん:日々の暮らしの中で『これがあったらいいな』と必要に感じたものを作ることが多いのですが、そんなときはまず100均ショップに足を運びます。『この商品がもう少しこうだったら……』と物足りない要素があると、それを別のもので代用できないかお店の中をぐるりと回ります。別々の商品がシンデレラフィットしたときは快感です。
――今までで一番成功したと思うリメイクと、失敗したリメイクを教えてください。
yumi+さん:成功したのはマグネット収納です。
キッチンカウンターの壁にブリキシートを貼り、その上からリメイクシートを貼って仕上げています。
作ったのが2016年の12月で、そこからリメイクを繰り返して今もキッチンで活躍中です。失敗したリメイクですが、サイズを間違えて木を切りすぎたり、ネジの締めすぎで木を割ったり、色を塗る部分を間違えたりと数知れません。想像ではかわいく仕上がる予定だったのに、実際に完成してみたらそうでもなかったということもよくあります。
みっちーさん:成功リメイクは引き出し棚ですね。引き出しは高さ調整が必要なので難易度が高いですが、ガーデンフェンスを使うことで簡単にできました。失敗リメイクは特大ゆるカレンダーです。家族が楽しんで使えるようにと作りましたが、楽しみ過ぎて落書きだらけになり、本来の使い方ではなくなったため撤去することに……。
(ブログ記事はこちら)
yumi+さんの成功作「マグネット収納」。
(画像はブログ記事から)
みっちーさんの成功作「引き出し棚」。
「リメイクは盛り過ぎない」「買う前にサイズチェック」――100均DIYをする上で気を付けるポイント
――失敗したリメイクはその後どうしていますか?
yumi+さん:失敗したリメイクは、元に戻して違うモノと組み合わせて再リメイクします。案外そっちの方がうまくいったりするんですよね。
みっちーさん:生かせるものは別のものに作り変えたりしますが、ペーパー系のものなどは子供の遊びに使っています。最近は、模様など飽きてしまったときのことを考えて、分解できたり元通りに戻せるリメイクを考えるようになりました。
――100均グッズを使う以外で、費用を抑えるために工夫しているところはありますか?
yumi+さん:空き箱や空き缶、端材、端切れなど、リメイクに使えそうなモノはストックしています。ホームセンターで取り扱っている金属パーツ(サドルバンドや、かすがいなど)は安価で機能的なのでこまめにチェックしていますね。
みっちーさん:道具や工具をそろえなくても、今ある物を活用するように心掛けています。形から入らず、工夫をして隙間時間に楽しみとしてできる範囲のリメイクにしています。DIYをしていると電動工具や専用機器が欲しくなるのですが、本当に必要か見極めて買うようにしています。
(画像はブログ記事から)
「かすがい」は二つの材木をつなぎとめるために打ち込む“コの字型”のくぎのこと。
yumi+さんの作品では取っ手や飾りとしてよく活用されています。
――リメイクをする上で気をつけるポイントは?
yumi+さん:アイデアを形にするセンスをあまり持ち合わせていないので、リメイクは盛り過ぎず、シンプルで丁寧に作るよう心がけています。あとは、かわいいタグやラベルをちょこっとプラスして楽しんでいます。
みっちーさん:ポイントと言えるか分かりませんが、100均ショップによっては似てるようなアイテムでも若干サイズが違っているものもあるので、買う前にサイズチェックをすると失敗せずに済むかと思います。
(画像はブログ記事から)
ブログでイラスト日記も公開しているみっちーさん。
“サイズチェック”にまつわるエピソードもつづられていました。
初心者でも安心! DIYの悩みに答える“簡単レシピ”を教えちゃいます
――DIYの敷居が高くなる理由に「賃貸に住んでいるので音を立てられない」「子供やペットがいるから塗装がしにくい」「細かい作業が苦手」などがあるかと思いますが、そんな読者の方に向けて、お二人がおすすめするリメイクレシピをぜひ教えてください!
①「賃貸に住んでいるので音を立てられない」という人向け
■yumi+さんアイデア:100均商品を組み合わせるだけのステーショナリースタンド
■みっちーさんアイデア:セリア木箱で簡単シェルフ
(画像はブログ記事から)
■みっちーさんアイデア:ロープシェルフ
(画像はブログ記事から)
■yumi+さんアイデア:100均商品を組み合わせるだけのステーショナリースタンド
ステーショナリースタンドの記事はこちら。yumi+さん:アートフレームにパンチングボードをはめて、木製パーテーションボックスとボンドでくっつけます。
しっかり乾けば、ネジどめしなくても大丈夫。
■みっちーさんアイデア:セリア木箱で簡単シェルフ
(画像はブログ記事から)
みっちーさん:いろいろな場所で使える2段ラックが、工具いらずで作れます。
yumi+さん:ダイソーのMDF(中密度繊維板)にタイルシールを貼るだけのコースターです。貼るだけなので簡単にできます。
セリアにいろんな柄のタイルシールが売っているので、選ぶのも楽しいです。表裏に貼ってリバーシブルにしたり、トレーやまな板に貼ってもかわいいです。
■みっちーさんアイデア:ロープシェルフ
(画像はブログ記事から)
みっちーさん:文房具さえあれば作れます。
棚の数も調整できますし、飽きたらひもをほどいて別のものに作り変えることもできます。
③「細かい作業が苦手」という人向け
■yumi+さんアイデア:まな板を塗るだけのおやつボード
DIYのコツやステキなレシピをたくさん教えていただき、お二人ともありがとうございました!
■yumi+さんアイデア:まな板を塗るだけのおやつボード
yumi+さん:小さくカットしたスポンジに、セリアの水性ニスをつけてまな板に塗ります。ニスが乾かないうちにぼろ布でふき取ります。(こうするとムラになりません。薄ければもう一度やってお好みの色にしあげてください)
100均の使い捨て手袋を使うと手が汚れません。
しっかり乾いたらアクセントに転写シートしたり、スタンプをします。最後に糸かすがい(ホームセンターで30円くらい)を取り付けて完成です。
みっちーさん:組み合わせるだけで、自分好みの高さに調整できるミニ収納棚ができあがります。失敗なしで作れるので、不器用な人でも気軽にトライできます。
DIYのコツやステキなレシピをたくさん教えていただき、お二人ともありがとうございました!
お二人いわく、DIYは「失敗するのがイヤだと思わないことが大切」「失敗するより過程も楽しめるのが良いところ」だそうです。
100均アイテムを活用して、まずは気軽にチャレンジしてみてください♪
100均アイテムを活用して、まずは気軽にチャレンジしてみてください♪
お二人のブログはこちら。
⇒ yumi+さんのブログ:「百円日和」
⇒ みっちーさんのブログ:「ノープラン生活 100均リメイクにセルフリノベDIYを気の向くままに」
(ブログ編集部)
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