電気電子工学科の学びで
社会や人々の生活を
豊かにする
電気電子工学科
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電気電子工学分野の
開発を通じて、
社会に貢献したい理工学部
電気電子工学科 3年須田 彩希帆
OVERVIEW
産業の基盤を成し、さまざまな技術分野を支える電気電子工学。須田さんは、電気電子工学分野において開発に携わりたいと思い、本学科を選んだといいます。オープンキャンパス時に感じた先生方や在学生の人柄の良さは、入学後も変わらず実感しているとのこと。分からない点は先生が親身になって教えてくださることもあり、解法を暗記するのではなく、解法を根本から理解できるようになった点が、自身の成長だと話してくれました。
インタビュー動画
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社会を支える技術に出会い
学問を深めて見出した
研究職という目標理工学部
電気電子工学科3年(2020年取材当時)山崎 絢子栃木・私立宇都宮文星女子高等学校出身
OVERTURE
電気電子工学科は、社会の基盤となる電気工学、電子工学の幅広い活用範囲に対応し、回路から材料までさまざまな分野の学びの場を用意しています。「電磁波をはじめとした多彩な基礎知識を丁寧に教えていただいています」と語るのは3年生の山崎さん。彼女が本学科に入学した経緯や授業で得た学びについてお伺いしました。
進路に悩む中で出会った応用範囲の広い工学
理系に進学したいという漠然とした思いを抱いていた私ですが、受験期に入っても専攻を絞れずにいました。そんな時に父から紹介されたのが電気工学、電子工学です。携帯電話などの情報通信技術や、ロボットを操作するシステム制御など、人々の暮らしや社会の基盤となり、あらゆる産業に応用されている学問だと知りました。ここでなら私の情熱を注げる研究分野が見つかるかもしれないと考え、本学科に進学することを決めました。
女子学生が少ない学科なので、入学する前は友人ができるか不安でしたが、今では学科内の女子学生14人全員と友達になりました。試験勉強のために集まったり、授業終わりや休みの日には遊びに出掛けたりして親睦を深め、一緒に充実したキャンパスライフを送っています。
身に付けたのは技術の知識と責任感
本学科の授業は幅広い領域を扱うので、自分の関心が向いた分野だけでなく、これまで興味がなかった科目や初めて見聞きした学問についても自然と学べ、視野が広がったと感じます。
今まで受けた授業の中で特に印象的だったのは、2年次に履修した「電磁波」です。電磁波は無線通信に使われ、それが発展して携帯電話、無線LAN、ETCなどさまざまな製品やサービスで活用されている、現在の暮らしに欠かせない技術です。授業では電磁波の歴史、周波数の分類、用途から、重要な数式であるポアソンの方程式やラプラスの方程式、ガウスの定理まで学習。目に見えない電磁波のイメージは掴みにくく、初めはとても難しく感じ、方程式や定理、波の理論を理解するのには時間がかかりました。そんな私に、橋本修先生がひとつひとつ丁寧に解説してくださったので、最終的には電磁波にまつわる現象について理解ができ、学ぶ楽しさを感じられるようになりました。この授業で先生がおっしゃった、「スマホで通話をする時に発生する電波が、脳や身体に影響しないための防護指針策定の研究をしています」という言葉をきっかけに、今は生体と電磁波の関係に関心が向いています。私の今後の指針となる、大事な授業だったと思います。
また、他の大学にはない青山学院大学独自の全学共通教育システム
「青山スタンダード」の科目では、「技術史」の授業を履修。ドラマ「ガリレオ」を参照しながら、技術と人類の関係や、今では当たり前となった技術のメリット・デメリットについて深く学べたので印象に残っています。序盤の回で、眼や手足や脳や言語を道具としてとらえ、生命誕生・人類誕生・進化の話題を扱うなど、「技術史」という授業名からは想像もつかない展開で惹きつけられました。
なかでも感銘を受けたのは「次々と性能が良いものをつくり出してしまえば、古い製品が廃棄され、環境を破壊してしまう。性能を追い求めるだけではなく、古い製品を生かす、環境に配慮した製品を作り出すことが真の技術者だ」という岸田一隆先生の言葉です。今まで技術は生活を豊かにするものだと認識していた私にとって、先生の主張は衝撃的でした。技術の使い方によっては、環境破壊を招くかもしれないと想像すると、研究・開発に対する責任を痛感し、私たちが今使用しているものは将来どうなるのかを考えるきっかけになりました。
自分の武器となる深い知見の獲得を目指して
将来は研究職に就き、利便性だけでなく持続可能で豊かな暮らしを実現するための製品を開発したいという思いがあります。本学科にはソーラーカーやロボットの製作にも挑戦する機会があり、恵まれた環境が整っています。最先端かつ独創的でエキサイティングな研究に触れ、大学4年間で多彩な知識と経験を身に付けたいと思います。そして、将来の自分の武器となるような専門性の高い知識をつけるために、大学院に進学して学びを深めたいです。
※登場する人物の在籍年次や役職、活動内容等は取材時のものです。
※各科目のリンク先「講義内容詳細」は掲載年度(2021年度)のものです。
在籍している学部・学科
理工学部 電気電子工学科
理工学部は、数学、物理、化学といったサイエンスと、テクノロジーの基礎から最先端を学ぶ環境を整備しています。国際レベルの研究に取り組む教員のもと、最新設備を駆使した実験、演習、研究活動の場を提供するとともに、独自の英語教育を全7学科統一で実施。未来志向のカリキュラムにより、一人一人の夢と可能性を大きく広げます。
暮らしや社会を支える電気工学、電子工学はあらゆる産業で応用されています。本学科では、活用範囲に対応して回路から材料まで多様な分野をカバー。ソーラーカーやロボットなどの独創的な研究を実施する環境を整え、イノベーション創出の土台となる基礎力と、日々進展するテクノロジーに対応できる応用力をバランスよく身に付けます。