青学TVで学んだ
「挑戦と発信」で手に
入れた充実の4年間
総合文化政策学科4年
神奈川・私立青山学院横浜英和高等学校出身
OVERTURE
大学での学びは、キャンパスでの授業だけにとどまりません。部活動やサークル活動、ボランティアなどの課外活動で自己研鑽を積み、社会に出て羽ばたくための翼となる知見を得た学生を紹介します。学生が主体となって番組制作を行うインターネットテレビ局の青学TVでの活動をはじめ、常に挑戦する気持ちを大切にしてきた渡邊慈子さん。自ら考え、発信し、表現する経験を積み重ねてきた充実の大学生活を振り返ります。
たくさんの挑戦と経験の場をくれた青学TV
「自分たちでつくり、発信したもので、人を笑顔にできたら素晴らしい。人の心を動かしたい!」 そんな想いからメディアについて学びたいと思っていた私は、総合文化政策学部の特色のひとつである「ラボ・アトリエ実習」という授業に魅力を感じ、青山学院大学に進学しました。「ラボ・アトリエ実習」は、広告や映像、音楽マネジメントなどさまざまなジャンルから自分が興味を持ったテーマを選び、時にはプロの方とも連携しながら実習できるユニークな実習授業です。
私は興味を持っていた放送ラボに参加し、青学TVの学生スタッフとして本格的に活動するようになりました。そして、この青学TVでのさまざまな経験が、私の大学生活をとても豊かにしてくれました。
中でも思い出深いのは、自分のアイディアを生かすことができた『あおいとりさんといっしょ』というキャラクター番組です。幼い頃からキャラクターが大好きだった私は、アオイトリという青学TVのオリジナルキャラクターのぬいぐるみを使ったキャラクター番組を企画し、出演・編集まですべてこなしました。かわいらしいキャラクターは、人を和ませ幸せにする力を持っています。
他にも『今週の青学』『青学駅伝タイムズ』『箱根レポート駅伝』『青山学院歴史秘話』などさまざまなジャンルの印象に残るコンテンツを青学TVのメンバーと共に発信できたことは、大きな自信となり、楽しさ、やりがいも感じました。
番組制作は連携プレーでもあります。作業時間だけでなく、取材の道中や編集後の帰り道など、たくさんの時間をメンバーと共有することでお互いの距離が近くなっていきました。皆で力を合わせてコンテンツを発信するごとに、視聴回数やチャンネル登録者がだんだん増えていき、今ではチャンネル登録者が1.5万人を超えるまでになりました。開局当時から青学TVに関わり、その成長を間近で見てきた私たちにとっては感無量です。
個人としても挑戦の幅を広げて成長
青学TVの活動に挑戦することで世界が広がり、自分も成長できることを実感しました。そこで、せっかくなら学生のうちにさまざまなことに挑戦してみたいと思い、興味のあることにはどんどん飛び込んでいきました。
自主的に活動範囲を広げた例としては、2年間続けた『渋谷のラジオ』というラジオ局でのボランティアパーソナリティや、オリコンニュースが運営する動画『ランキュイーン!』のキャスターなどがあります。その他、映像関連会社によるエンタメ取材の長期インターンにも参加しました。
また、部活動や青学TVで学んだイラストレーター(グラフィックデザインツール)の知識を活かし、個人的にショートアニメーション制作にも取り組みました。高校の家庭科の授業で、地球温暖化を題材にして絵本をつくった経験があり、その絵本をアニメ化したものです。未来を担う子どもたちに何か伝えることをしたい、という想いがあったので、大学のボランティアセンターで見つけた渋谷区の子ども支援事業『こどもテーブル』で完成した作品を披露したり、小学生に向けたSDGsワークショップを担当させていただいたりしました。
それから、16年間ピアノを続けてきた中で、新しい音楽活動にも挑戦しました。それは、オルガニスト養成講座への参加です。
中学・高校とキリスト教主義の学校で学んできた私は、毎日の礼拝でオルガンの音色を聴き、ピアノとは違った魅力を感じていました。キリスト教信仰にもとづく教育を行う青山学院大学で、神を称えるための最高の楽器であるパイプオルガンに触れられる養成講座があることを知り、ぜひ受講したいとオーディションを受けました。
合格すると、プロのオルガニストの先生から、ガウチャー記念礼拝堂(相模原キャンパスの場合はウェスレー・チャペル)にあるパイプオルガンで授業期間内の週に1回(年間15回)個人レッスンをしていただけます。それから週に2コマ、キャンパス内の電子オルガンで自主練習をすることもできました。
ピアノは弾けるものの、オルガンは足鍵盤になかなか慣れず難しかったです。それでもオープンキャンパスの時に、養成講座の学生たちで公開演奏ができたり、毎年の発表会で披露できたりしたことは、素敵な思い出になりました。
挑戦してきたことを発信できた
『ミス・ワールド・ジャパン』コンテスト
このように、挑戦することと発信することに取り組んでいく中で、自分自身を発信してみたいという気持ちも芽生えていきました。大学2年、3年時に、『ミス・ワールド・ジャパン』コンテスト(以下 ミス・ワールド)にエントリーしたのはそのような理由からです。
約8種類もの審査の中でも特に印象的だったのは、海上自衛隊の横須賀教育隊での審査です。自衛隊に1泊して、行進などの基本動作とオールでボートを漕ぐカッター訓練を行い、隊員のみなさんと同じ規律正しい生活を体験するものでした。チームワークを審査されていたのですが、体力面でも難関だったため目の前のことを必死でこなしました。
ミス・ワールドでは2年続けてファイナリストに選んでいただくことができましたが、そこにはこれまでのさまざまな経験が生かされました。例えば、神奈川県庁で「SDGsと自身の社会貢献活動をかけ合わせて発表する」審査がありましたが、この時は、地球温暖化やSDGsをテーマにショートアニメーションをつくって子どもたちに披露したことと、映像に関する活動を頑張っていることを発表することができました。
また、ミス・ワールドでは音楽に造詣の深いメンバーで音楽活動を行っています。私はファイナリストの立場でありながら、16年間練習を続けてきたピアノのおかげでコンサートに参加させていただき、プラネタリウムの星空の下で演奏するという素晴らしい経験をすることもできました。
青学TVでの挑戦、発信という学びを起点として、これまでのさまざまな活動が実を結んだミス・ワールドへのチャレンジは、私にとって忘れられない経験です。
大好きなキャラクターで幸せを届けたい
青学TVの活動をはじめ、何事にも挑戦しやすい環境に恵まれ、充実した大学4年間を送ることができました。今春からは社会人になりますが、本当に青山学院大学で学べて良かったと思っています。
就職活動では、当初メディア関係の会社に注目していました。しかし、自己分析などで自分を見つめるうちに、メディアにこだわらなくても「発信することで人を幸せにする」仕事に興味を持つようになっていきました。
かわいらしいキャラクターは、自然と人を笑顔にしてくれます。青学TVでもキャラクター番組を制作し、自分の興味のあることを自由にテーマにできるゼミの論文でも、キャラクターについて書いていたため、自分自身がどんなにキャラクターに癒されているかに気づきました。
熱い想いが届いたのか、幼い頃からずっと好きだった、希望通りのキャラクター事業やテーマパークを展開する会社から内定をいただきました。就職活動中に偶然見つけた幼稚園の頃の日記に、「大人になったらこのテーマパークで働きたい」と書いてあったので、運命を感じています。
配属先はまだわかりませんが、将来的にはキャラクターグッズやイベントの企画に携わり、たくさんの人に幸せを届けたいです。
在籍している学部
総合文化政策学部
青山学院大学の総合文化政策学部の使命は、21世紀の街や暮らしをもっともっと生き生きとさせるために、新しい文化創造の可能性を見抜き、それを援助できるセンスを磨き、文化産業、地域や都市のデザイン、国際的な文化交流などを担う文化やアートのトータルプロデューサーを育てることにあります。
文化やアートを単に知識として身に付けるのではなく、その“創造”の現場に深く関わり、繰り広げられる喜びや楽しさ、葛藤や厳しさをも体感しながら、アートをプロデュースしマネジメントする知恵や身体知、技能を学び取ることのできる、これまでの大学教育にはないチャレンジングな学部です。
青学TV
青学TVは、大学広報の一環として、学生が中心となって企画から配信まで一連のコンテンツ制作を行っているインターネットテレビ局です。青山キャンパスの近隣にある、「青山学院アスタジオ」にNHKのスタジオを招致するなど、本学はメディアとの連携やその活用において先端を走ってきました。近年、注目を集めるインターネットテレビではコンテンツとサイトの魅力化が鍵となっています。最先端の文化や情報の発信地である渋谷・青山エリアに立地する本学は、NHKはじめ著名アーティストらの協力でクリエイティブな番組を制作するのに最適な環境・資源を有しています。このような本学の特長を発揮し、学生・教職員・校友など関係者はもちろん、社会一般にも広く情報・知識等を公開することを目的として、2017年9月「青学TV」を開設しました。大きく5つの分野(active、creative、intellect、information、promotion)で番組を考え、青学のイベントやお得な情報をお知らせする「今週の青学」「アオ・ガク・モン」「青アンテナ」「SPORTS!」「Ao TUBE(自主投稿など)」等さまざまな角度から青学の情報を発信しています。