大学での学びを
部活動に活用
その経験が生きた
就職活動
マーケティング学科4年
東京・私立青山学院高等部出身
OVERTURE
本学の進路・就職支援は、1・2年次の早期から3・4年次の就職活動本格時期まで、一貫したサポートを行っています。働くことの意義を理解し、自分に合ったキャリア形成に向け、具体的な準備や行動ができるようサポートしていきます。4年間でステップアップし、専門商社への内定を決めた学生をご紹介します。
体育会ラクロス部で
3年生ながら幹部に就任
経営学部のマーケティング学科での学びを、幹部を務めた体育会ラクロス部で生かし、それをアピールして鉄鋼専門商社から内定をいただくことができました。学びと部活と就職活動の3つがうまく関わり合って、充実した4年間を過ごすことができたと思います。
私の大学生活の大きな部分を占めていたのはラクロス部での活動です。負けず嫌いな性格なので、大学入学前に「何かで日本のトップになりたい」と考えました。ラクロスなら大学から始める人が多いスポーツであり、今からでも日本のトップを狙える。そう思って体育会ラクロス部に入部しました。そして練習にもきちんと取り組み、自分の意見があればしっかりと伝え、技術的にもまわりから認められるよう頑張りました。
信頼してくださった先輩方から推薦されて、3年生の時に副オフェンスリーダーとして幹部の一員になりました。ここから、競技そのもの以上に「体育会ラクロス部のために自分ができること」を深く考えるようになったのです。3年生で幹部になることはめずらしく、大きなプレッシャーでもありましたが、私は現状を変えたいと思って行動しました。
ラクロス部の
未来のために、
変化を恐れずチャレンジ
青山学院大学の体育会ラクロス部は、2016年度に一部リーグから二部リーグに降格してしまいました。一部リーグ昇格を目指して強豪校との違いに着目してみると、強豪校にはそれぞれアイデンティティや象徴するイメージがあることに気づきました。それがあるからこそ、応援者と一体となって試合に挑める。私たちにはなかったものです。
そこで、チームの愛称やロゴを作ってアイデンティティやイメージを確立し、憧れられるチーム像をブランディングしようと考えました。しかし、それを実現するのは簡単なことではありませんでした。多くの人は、現状維持という安定の中にいたくて、変化を恐れるものです。ラクロス部にも、チーム名やロゴを作るという変化を嫌がる雰囲気がありました。
部員に納得してもらわなくてはならないので、丁寧な説明をくり返し、ブランディングするメリットを伝えていきました。同時に、OB幹事会でも「これは未来への投資です」とプレゼンテーションを行って、OBの方々からブランディング費用を出資していただきました。
いよいよチーム名を「イーグルス」と決めてロゴも完成すると、SNSでの発信協力を他の部の部員にも仰ぐなど拡散する努力もしたため、ラクロス部のイメージ戦略は成功したように思います。実際に試合の観客数は2.5倍となり、タオルなどのオリジナルグッズの売上も伸びました。そして何よりも収穫だったのは、チームに一体感が生まれたことです。変化を恐れていた部員たちも、結果的にとても喜んでくれました。
机上の学びを部活動で実践し、有用性を証明
私がチームのブランディングを成功させることができたのは、マーケティング学科での学びがあったからです。特に必修の『マーケティング論』を学ぶ中で、「これは、ラクロス部のブランディングに使えることばかりだ!」と、熱心に吸収しました。必死で勉強したおかげで、成績でも結果を残すことができました。
もうひとつ、『戦略管理会計論』の授業内容もとても参考になりました。この講義では、「トヨタ生産方式」などを例に、いかに無駄を省くかということを学んだので、ラクロス部の幹部として「練習メニューの無駄を省く」ことに応用。私が練習メニューを決める立場だったので、どんな練習なら無駄をなくして効率よく全員の技術アップにつなげられるのかを考えることができました。
就職活動で大切なのは、
自分が力を入れたことを
きちんと伝えること
学部での学びを部活動で実践してきた経験は、就職活動で大きなメリットになりました。今春から社会人として働くのを楽しみにしているところです。就職する予定の鉄鋼専門商社には冬季インターンシップから参加し、早期選考で4月前半に内々定をいただきました。
内々定先から「もっといろいろな会社を見てもらって構わない」と許可を得て、就職活動自体は6月まで続けたので、視野を広げ、納得して就職先を決めることができました。そうして活動する中で、ラクロス部でのブランディングをアピールできたことは大きかったです。多くの会社で、興味をもって話を聞いていただけました。また、体育会の学生はあまり勉強していないイメージを持たれることが多いのですが、しっかりとマーケティングを学んでブランディングにつなげたことで、そんなイメージも払拭できたと思います。
会社側からは、採用の決め手は「地頭の良さとストレス耐性とコミュニケーション能力」と言われました。確かにそうしたことは必要かもしれませんが、自分としては、学生時代に自分が何をしていたかをしっかり伝えることが大切だと思っています。私の場合はラクロス部のブランディングで得た、新しいことに挑戦する力と、目標を実現するために多方面からアプローチする力が認められたのではないでしょうか。
最終的に鉄鋼専門商社を選んだ理由は、まず、海外生活が長かったので海外を見据えた仕事がしたかったからです。生まれてすぐに上海で5年間、その後に台湾で5年間生活し、小学校高学年の間だけ日本で暮らし、中学3年間はカナダで過ごしました。これまでの人生の半分以上は、海外で暮らしています。
上海での記憶はほとんどありませんが、台湾での生活が自分の中の古い記憶として残っています。当時はまだ発展途上で、小学校低学年の頃は、壁がはがれ鉄骨がむき出しの建物の間を通って通学していました。その後、街がみるみるうちに整備され、4年生のころには道路は舗装され、建物も建て替えられ、その様子に驚いた記憶があります。就職を考えたとき、国の発展には鉄鋼などの重厚長大産業が欠かせないと思い、商社の中でも鉄鋼専門商社に興味を持ったのです。途上国の発展に、私も貢献できたら嬉しいです。
社会に出てから何ができるのか、具体的にはまだわかりません。ただ、変化を恐れずに新しいことにチャレンジしていきたいという気持ちがあります。若いうちから海外で働くチャンスはありそうなので、どんな変化を経験できるのか楽しみです。
八尾さんの就職活動スケジュール
-
2019年 4月
就職ガイダンス参加
-
2019年 8月
夏季インターンシップ参加(1社1day)
-
2019年 10月
冬季インターンシップ申し込み
-
2020年 1〜2月
冬季インターンシップ参加
(複数社1~5days)
SPI(適性検査)勉強 -
2020年 3月
ES(エントリーシート)提出
面接 -
2020年 4月
内々定
-
2020年 5〜6月
面接
-
2020年 6月
就職活動終了
在籍している学部
経営学部
21世紀を見通す長期展望のもと、企業の視点で考える「経営学科」と消費者の視点で考える「マーケティング学科」の2学科で、企業と社会(消費者)という、2つの方向から現代の経営を照射し、その飛躍、発展に資する先端的な研究・教育拠点を目指します。 50年以上の歴史と伝統を持つ「経営学科」では経営のプロに普遍的に求められる会計・金融・マネジメントにおける先端理論と実践技術を提供します。 「マーケティング学科」では青山キャンパスがある“渋谷・表参道エリア”という国際性、創造性に富んだ地の利を生かして、消費者が真に求める文化、情報、感性といった面をビジネスに導き入れ、独自のマーケティング学“青山マーケティング”の確立を目指しています。 2学科は学問的成果を共有し、ビジネスの最前線情報に接することができる授業を充実させるなどして、氾濫する情報に踊らされることなく、自ら意思決定を行い、未来を切り拓く力を養っていきます。
学友会体育連合会体育会
ラクロス部(男子)
私たち学友会体育連合会体育会ラクロス部(男子)は、現在関東学生ラクロス2部リーグに所属しています。国内の大学ラクロスのパイオニアとして発足し、2020年度で創部34周年を迎えるラクロス界では歴史あるチームです。1部昇格、その先の日本一を目指し、週に6回練習に取り組んでいます。