大学礼拝に携わることが、
自由で楽しい大学生活の
エネルギー源に
総合文化政策学科4年
東京都立日野台高等学校出身
OVERTURE
大学での学びは、キャンパスでの授業だけにとどまりません。部活動やサークル活動、ボランティアなどの課外活動で自己研鑽を積み、社会に出て羽ばたくための翼となる知見を得た学生を紹介します。
新しい形の夕礼拝を行うワーシップチームで活躍する杉田流司さんは、活動、信仰、学びを結びつけ、自らの世界を大きく広げました。
コンテンポラリー礼拝を
行う学生組織で活動
私が活動している「ワーシップチーム」は、大学短大合同のコンテンポラリー礼拝で、司会や賛美歌の演奏を行う有志の学生組織です。私は学生コーディネーターとして、メンバー間の連絡やスケジュール管理を行うサポート役を務めています。
コンテンポラリー礼拝は、ギターやドラムなどを使ったポップス調の賛美歌“ワーシップソング”などを取り入れた、新しい形の礼拝です。青山学院大学では11年前にコンテンポラリー形式の夕礼拝が始まり、2014年からは学生主体のワーシップチームが毎週火曜の夕礼拝で司会、楽器演奏や歌唱、聖書朗読などを行っています。また、週に1度のミーティングでは、メンバーが一緒にお昼を食べながら、大学宗教主任のシュー土戸 ポール先生のお話を聞いたり、ワーシップディレクターの塩谷達也さんと賛美歌を楽しんだり、近況報告をしたりして交流しています。
ワーシップチームには、先輩に誘われて参加しました。学生が主体的に新しい形の礼拝を行っていると知り、単純におもしろそうだと思いましたし、チャレンジしてみたいと感じたからです。小さい頃から教会に通っていましたが、こうした活動に関わるようになったのは青学に進学してからですし、ギターを弾き始めたのもワーシップチームがきっかけです。
多くの人の目に触れた
礼拝の動画
新型コロナウイルスの影響で、今年度の夕礼拝はオンラインで行われています。それに伴い、今年は、私たちの活動もコンテンポラリー礼拝の動画制作が中心になりました。初めての動画編集や撮影のガイドライン作りには頭を悩ませることもありましたが、メンバーと積極的に連絡を取り合い、楽しく活動することができました。
私たちが制作し、宗教センターのYouTubeチャンネルにアップした動画は、前期分だけで総視聴回数が7,000回以上、1回の平均視聴回数も1,200回を超えています。昨年度までのコンテンポラリー礼拝の出席人数は、毎回平均40人程度でしたから、これほど多くの方に見ていただけたことは、思いがけない喜びであり、メンバーの励みになっています。
ワーシップチームのほかに、青山キリスト教学生会(ACF)、青山学院大学ゴスペル・クワイアにも所属しています。この2団体と、聖歌隊、ハンドベル・クワイアの計4団体は同じ宗教センター所属の学生団体なのですが、これまであまり積極的に交流する機会がありませんでした。そのため、4団体のメンバーが集まって食事する機会を作ったり、合同で新歓コンサートを開いたり、キリスト教を発信する団体同士、互いに協力し合えるような活動にも取り組んでいました。
「どう伝えるか」。
活動で生まれた
問いを学びに
ワーシップチームでの活動は、私が所属する総合文化政策学部での学びとも、深く関わっています。活動を通じて自分の中に生まれた「伝えたいメッセージを、人にどう伝えていくか」という本質的な問いを、学部の学びに繋げていくことができたからです。
総合文化政策学部は、学生が自分のテーマを追求しながら分野横断的に学べる、間口の広さが魅力だと思います。私自身、キリスト教を学びのベースとして、森島豊先生の講義で現代日本におけるキリスト教会の在り方に理解を深め、杉浦先生(東海林先生)のラボでは、音楽情報サイトの運営を通してポストモダンにおけるメディアの在り方について考察しました。さらに、所属ゼミの鳥越けい子先生には、先生の研究領域であるサウンドスケープ・デザインの思想を、キリスト教に応用するきっかけをいただきました。卒業制作では、サウンドスケープ・デザインの方法論を取り入れながら、教会の伝道に関するシンポジウムを企画しています。伝えたいことにさまざまな方向から光を当て、より視野が広がるような伝え方にしようと準備を進めているところです。
また、日本とは異なる環境でキリスト教を肌で感じたいと思い立ち、協定校留学制度を利用して、3年の夏からアメリカに留学しました。自分が通うキリスト教会や日本がどういうものだったのかを客観的にとらえることができ、自分の世界を広げる大きな経験になりました。
4年間で見つけた
「牧師」という将来
大学時代の4年間を、礼拝とワーシップチームの活動を中心に過ごせたことは、私にとって大きな喜びでした。そう言ってしまうと「ちょっと浮世離れしているな」と感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、それほど大げさなことではありません。礼拝で聞いたメッセージが「なるほどなあ」と心にしみて、少し励まされたり、元気が出たり。そういった日々の経験が、大学生活を楽しむエネルギー源になっていましたし、より自由で素晴らしい学生時代を過ごすことにも繋がったと思っています。
大学卒業後は、神学校でさらに4年間学び、将来は牧師になる予定です。
実は、大学に入学したころは、自分が牧師を目指すようになるとは想像もしていませんでした。しかし、青学でワーシップチーム、ACF、ゴスペル・クワイアに所属し、たくさんの学生と関わる中で、聖書のメッセージが「自分だけの信仰」から「みんなに知ってほしいメッセージ」に変わっていったことが、この決断につながっています。
これから神学校で新たに学びを深め、より豊かな知識を身に付け、キリスト教について初めて触れる方々にも分かる言葉で聖書のメッセージを伝えていくことが、今の私の目標です。青学で学んだ方法論やアカデミックな手法を活かし、教会にとどまらず、広く発信できる牧師になりたいと思っています。
在籍している学部
総合文化政策学部
青山から世界へ、文化・芸術を発信するために、“創造体験”とともに学ぶチャレンジングな学部です。
青山学院大学の総合文化政策学部の使命は、21世紀の街や暮らしをもっともっと生き生きとさせるために、新しい文化創造の可能性を見抜き、それを援助できるセンスを磨き、文化産業、地域や都市のデザイン、国際的な文化交流などを担う文化やアートのトータルプロデューサーを育てることにあります。
文化やアートを単に知識として身に付けるのではなく、その“創造”の現場に深く関わり、繰り広げられる喜びや楽しさ、葛藤や厳しさをも体感しながら、アートをプロデュースしマネジメントする知恵や身体知、技能を学び取ることのできる、これまでの大学教育にはないチャレンジングな学部です。
Worship Team(ワーシップチーム)
Worship Team(ワーシップチーム)は青山学院大学・青山学院女子短期大学合同礼拝のための学生チームです。コンテンポラリー礼拝等で奏楽や司会をしたり、毎週火曜日のお昼には皆で聖書を読んだり、楽しく活動しています。
大学・女子短大の学生であればどなたでもチームに参加できます。公式LINEより気軽にご連絡ください!
青山キリスト教学生会(ACF)
青山キリスト教学生会(ACF)は青山学院大学公認の学生キリスト教団体(部活動)です。クリスチャンだけでなく、大学で初めてキリスト教について知ったメンバーも多く参加しています。
聖書を読んで思いを分かち合ったり、賛美や祈りで神さまを共に礼拝したり、イベントで交流を深めたり、家族のようなあたたかい雰囲気でお待ちしています!
青山学院大学ゴスペル・クワイア
わたしたち青山学院大学ゴスペル・クワイア(通称・青ゴス)は、さまざまなゴスペル音楽を通して、神さまの愛や喜び、恵みや希望のメッセージを伝えています。今年度はオンラインにて活動を行なっており、YouTubeを中心とした動画発信に力を入れています!
楽しむ気持ちがあれば大丈夫!私たちと一緒にゴスペルを歌ってみませんか?