「世界を舞台に活躍したい」そんな夢を実現するために
学科での学びと音楽活動に全力投球!
国際コミュニケーション学科 3年
OVERTURE
「将来は世界を舞台に活躍したい!」という夢を抱いて国際コミュニケーション学科に入学した西さん。英語力の向上に加えて海外文化や国際情勢に対する幅広い視野を持ち、コミュニケーションスキルを育みながら、将来の目標は国際ジャーナリストと話してくれました。さらに、中学時代から続けている「音楽」もパワーの源となっています。
英語力を伸ばしながら現代の世界について幅広く学びたい
私は、日本で生まれた後に家族の都合でニュージーランドへ移住し、幼稚園まで英語圏で育ちました。そのため、英語のリスニングは子どもの頃から得意で、高校時代も英語は好きな科目でした。もうひとつ好きだった授業が世界史です。古代から現代まで、人類の文明がどのように築かれ、発展してきたのかを知ることで、世界や国際情勢への興味が広がり、漠然とですが、その頃から将来は海外で活躍してみたいと思うようになりました。
そこで大学へ進学をする際に、海外でのコミュニケーションに欠かせない英語力をさらに伸ばしながら、現代の世界について多様な視点から学ぶことができる学部・学科を探しました。そして見つけたのが、青山学院大学の国際政治経済学部国際コミュニケーション学科です。英語をツールとした授業が多く、世界のさまざまなカルチャーやメディアについても幅広く学ぶことができるカリキュラムが魅力でした。
実際に入学してみると、想像以上に英語で学ぶ講義が多く、自然と読み書きやコミュニケーション力が鍛えられました。ネイティブ・スピーカーの先生も多くいらっしゃるので、留学しなくても英語圏のリアルな言語に触れることができます。また、海外の人々とスムーズかつ正確にコミュニケーションするためには、異文化に対する理解を深めることが欠かせません。国際政治経済学部は、学科の枠を超えて他学科・他コース科目を履修することができるので、積極的に受講することで、政治、経済、文化、宗教など、世界を見る自分の視野がどんどん広がっていくのを実感しています。
ジャーナリスト志望の漠然とした夢が「目標」に変わる
これまでに履修した授業の中で、いくつか印象的なものがありました。そのひとつが2年次の後期に受講した狩野良規先生の「イギリス文化論」です。この授業では、狩野先生が執筆された「シェイクスピアとの対話」を毎週1章ずつ読みながら、原文の断片や現代風にアレンジされた舞台や映画化作品なども鑑賞しました。作者名や作品名だけは知っていましたが、実際に作品を読んだことがなかった「シェイクスピア劇」を題材にしていたので、世界史で学んだ「文化史」とは違い、同じ英語を使っていても米国とは異なるイギリス文化やイギリス人についての理解を深めることができました。講義を受けながら「本を読む」ことの重要性をあらためて認識し、意識して読書量を増やしたり、小さな気付きでもスマートフォンに保存するのではなく、自分の手で書いて紙に残すことを心がけるようになりました。
もうひとつは3年次の前期で受講した「マスメディアと国際政治」で、担当の峯村健司先生は元新聞記者で現役の国際ジャーナリストとしても活躍されています。複雑な国際情勢をわかりやすく解説する講義には、ゲストスピーカーとして報道関係者や防衛省の方による専門的かつリアルな外交、安全保障に関するお話を伺うことができました。また、学んだことをベースに、学生達が国別のチームに分かれて外交交渉や議論を行う「政策シミュレーション」があり、自分が政治家や外交責任者として発言する貴重な経験をすることができました。もともとジャーナリストへの漠然とした憧れを抱いていましたが、この講義はそんな私の夢を明確な「目標」に変えてくれたように思います。
人生に喜びを与え、人と人を結ぶ音楽の力
勉学のほかに、熱中していることは「音楽」です。中学では吹奏楽部に所属し、高校からバンドでベースを始め、入学後も軽音楽振興委員会(軽音サークル)でバンド活動を続けてきました。
音楽は私に喜びと生きる力、そして多くの人と親しくなるきっかけを与えてくれます。軽音サークルの先輩や仲間とライブや練習で苦楽を共にし、さまざまな交流イベントにも積極的に参加して、学部を超えた新しい人間関係をたくさん築くことができました。また、2年次では先輩からの推薦で部長を務めました。約100人の部員をまとめて、素晴らしいライブを実現するために、困難な判断を迫られる場面も多くなり、思考力や判断力は鍛えられたと思います。部内だけでなく、外部との交流の機会も増え、相手に好感を抱いてもらいながら、こちらの意図を正確に理解してもらえるコミュニケーションの取り方を意識して行動するようになりました。この経験は、きっと社会人になってからも役立つのではないかと感じています。
また、かつて軽音サークルで一緒に演奏したことがある留学生と再会するため、イギリスへ旅行したいと考えています。しばらく会っていませんが、お互い音楽好き同士「世界共通語」である音楽を通して、友情をより一層強化できると思っています。
国際的な視野を広げる学びと夢の実現
3年次からは、西村康平先生のゼミナール(ゼミ)に所属しています。西村ゼミのテーマは「自然言語の音声・音韻研究」で、人間の言語能力の中でも「音」に関連する研究に取り組んでいます。西村先生はとても面倒見が良い先生で、私がサークルでバンドをやっていることを知っていて「歌ってみてよ!」などと気さくに声をかけてくださったり、ゼミで文献紹介の発表をした際にも、たくさんアドバイスをいただきました。まだ構想段階ですが、卒業論文では「音楽と言語学」についての研究を書く予定です。
徐々に卒業後の進路も視野に入れ始め、3年次の夏休みには、マスメディア、航空会社、エンターテインメント企業などのインターンシップ(インターン)に参加しました。このインターンでは、業界や業種を限定せず、自分の興味がある分野を選びました。卒業後は、学科で学んだ英語力、国際情勢や海外文化、さらにコミュニケーションスキルを生かし、高校時代からの夢である「海外での活躍」を実現させたいと考えています。外交官にも憧れたことがありましたが、やはり今のところは報道関係の仕事が第一志望です。
国際コミュニケーション学科に入学したことで、充実した英語開講科目に加え海外の文化に触れる機会があり、コミュニケーションスキルも習得できました。国際的な活動に限らず、さまざまな場面で役立つ能力が身に付き、将来の選択肢がより一層広がったと感じています。「学業」と「音楽」の両立は大変なこともありますが、そのおかげでメリハリのある学生生活を送れています。将来、国際ジャーナリストとしての夢が叶った時も、音楽は私の力強いパートナーとなり、大学での学びが自信につながると信じています。
※各科目のリンク先「講義内容詳細」は掲載年度(2023年度)のものです。
国際政治経済学部
国際コミュニケーション学科
青山学院大学の国際政治経済学部は国際社会への貢献をそのミッションとし、国際系学部の草分けとして創設されました。各学科の学びを深めるだけでなく、有機的に3学科の学びを統合することもできます。グローバルレベルの課題への理解を深め、エビデンスにもとづいて議論・討論するスキルを養成します。世界の多様な人々と協働し、新たな価値を創造する実践力を育みます。
国際コミュニケーション学科では、激変する国際社会において政治学的・経済学的な視点からだけでは扱いきれない国際事象を学問領域として学修・研究します。異なる文化への理解と他者との共存について考え、国際社会が抱える諸問題の解決に貢献できる人材を育成します。卒業生は国際渉外・広報、各種海外協力事業団、通訳・翻訳、マスコミ業界などさまざまなフィールドで活躍しています。