自ら積極的に行動すれば
いくらでも可能性が広がる
環境で専門知識を磨く
OVERTURE
現代社会に必要不可欠な電気工学と電子工学の広範囲にわたる学問分野をカバーする電気電子工学科。基礎と応用との両領域を融合した系統的な教育により、基礎力と応用力をバランスよく身に付けていきます。「この学科の良いところは先生や先輩方との交流がしやすい点です」と話すのは4年生の木村心優さん。自ら行動すれば、いくらでも可能性を広げられる環境だという本学科での学びについて伺いました。
知識として学んだ現象を実験で再現
中学・高校の頃から数学は得意な分野でした。好きな数学を用いて、私たちの生活の基盤を支えている「電気」や「電子」について学びたいと考え、電気電子工学科を選びました。
専門科目で特に印象に残っている授業が「電気工学実験Ⅰ」です。分布定数回路、フィルタ、サイリスタ、マイクロ波など、2年次までに学んだ電気電子工学分野の専門知識について、実験を通してさらに理解を深めていきます。実際に自分の手で実験を行い、理論として学んだ現象を再現することで、より実践的な知識を得ることができました。実験後にはデータをまとめたレポート作成が課されるので、文書や図解で伝えるスキルもアップしました。提出日に間に合うよう取り組む必要があり、初めは苦戦することも多々ありましたが、そのおかげで期日内に仕上げる計画性が身に付いたと感じます。
この授業の最大の魅力は、実験ごとに大学院生のTA(Teaching Assistant)がつき、サポートしてくださること。学科の先輩なので話もしやすく、授業の内容だけでなく研究室の選び方や就職活動についても相談に乗っていただきました。自分の将来を具体的に考えるヒントにもなったと感謝しています。
日本語禁止、一対一のディスカッションで英語力を磨く
理工学部共通科目の「Active Speaking Skills B」は、クラスメートとペアになり、身近に存在する問題について英語でディスカッションを行うことで、「積極的に発言する意欲」「口語英語の知識」「考えをまとめ、効果的に伝達する力」を養う授業です。ディスカッションでは日本語禁止というルールがあり、スピーキングの力を伸ばすチャンスだと考えて履修しました。最初の頃は相手に自分の意見をうまく伝えることができず苦戦の連続でした。諦めずに表現を変えるなど工夫して説明するうちに、ようやく話が通じた時は非常にうれしく、やりがいを感じました。また、授業が進むにつれて頭の中で英文を作るスピードが上がっていくことを実感しました。ロールプレイを適宜取り入れるため、演技力や表現方法も身に付き、英語でのコミュニケーション能力が一層高まったと思います。
1年次には国際センターが主催する海外語学・文化研修の一環で、アメリカ・シアトルにあるワシントン大学への約3週間の短期留学プログラムに参加しました。現地の大学生とも共に過ごしたことで、多様な価値観を知り、大きく成長できたと感じています。また英語力向上に意欲的な他大学の日本人学生と交流し、刺激を受けました。
計画力と行動力をフル活用して情報収集
本学科で年次を重ねて実感しているのは、「計画力」が向上したことです。専門分野の学びでは、課題やテストに加え、実験レポートなど毎日クリアしなければならないことが多く、計画をしっかり練る必要があります。そして、もうひとつ身に付いたと感じるのは「行動力」です。本学科の良いところは、先生や先輩方との距離が近く、交流機会が多いことです。授業中も質問しやすい雰囲気ですし、授業以外に直接尋ねたい時も、快く時間をつくってくださいます。研究室配属にあたって3年次までにしておくべきことや、各研究室の特色、就活の流れや大学院進学のメリット・デメリットなど、さまざまなお話を先生や先輩から伺い、有意義な時間を過ごすことができました。特に進路に関することは、自分から積極的に働きかけて情報を集める必要があり、行動力がないと正しい情報は手に入りません。自ら積極的に行動すれば、可能性やチャンスをいくらでも広げられる環境が本学にはあります。
卒業後は大学院に進学する予定です。将来は電気・電子業界に就職し、本学で学んだ専門知識を発揮して活躍したいと考えています。
インタビュー動画
※各科目のリンク先「講義内容詳細」は掲載年度(2022年度)のものです。
理工学部 電気電子工学科
数学、物理、化学といったサイエンスと、テクノロジーの基礎から最先端を学ぶ環境を整備しています。国際レベルの研究に取り組む教員のもと、最新設備を駆使した実験、演習、研究活動の場を提供するとともに、独自の英語教育を全7学科統一で実施。未来志向のカリキュラムにより、一人一人の夢と可能性を大きく広げます。
私たちの暮らしを支えている電気や電子、磁気。これらを制御し、応用することで社会に役立てるのが「電気工学」「電子工学」です。あらゆる産業に活用されており、さまざまなフィールドで日々技術革新が進んでいます。電気電子工学科では進展するテクノロジーに対応していくための応用力と、新技術創出の源泉となる基礎力をバランスよく身に付けられるよう、多面的な学びに注力しています。