■ボードゲーム「クランデスティン/Clandestine」を買うべきか?~非対称能力の秘密結社を率い、マンカラで目標達成を目指せ! - 家と子供と、今日のおじさん(仮)

☆祝☆ 250万ページビュー! ご訪問に感謝します。
家と子供と、今日のおじさん(仮)

2017年築の家で、妻+子供3人と過ごす記録です。ほのかに工学テイスト。


↓↓↓子供と楽しむボードゲーム↓↓↓ 子供と遊ぶボードゲーム

 公共の目の届かない場で、時には大衆の面前で、秘密結社は暗躍する。マンカラシステムで人々を駆り立て、目的達成への準備を整えるのだ。さあ、買うべきか、買わざるべきか?


 子供たちと遊ぶのを前提に、新発売・未発売のボードゲームの購入を検討する記事です。今回は2025年発売予定「クランデスティン/Clandestine」。

20241103zcs01.jpg
画像出典:Brookspun Games; Clandestine 英語版ルールブック (draft, 2024)


★ゲーム内容の確認


1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など




1)基本情報

[1][2]
・タイトル:クランデスティン/秘密結社
・作者: Jason Brooks
・絵師: Joan Belda, James Churchill, Meredith Dillman, Diego Sanchez
・原題:Clandestine
・発売年:2025年(予定)
・出版社(一例): Brookspun Games
・プレイ人数:1~5人
・プレイ時間:30~40分×人数
・推奨年齢:14歳以上

[1] Kickstarter: Clandestine by Jason Brooks
[2]Board Game Geek: Clandestine (2025)


2)テーマ


・年代:近代(推定)
・場所:どこかの国
・プレイヤーの立場:秘密結社の主導者
・目的:自集団の目的を達成すること。
・行うこと:
 ・計画を遂行し、目標達成への準備を固める。
 ・秘宝を集め、隠された秘密を得る。
 ・一般人を引込み、目的の達成に利用する。
 ・公共の視線をそらし、秘密を維持する。


3)外観


・絵柄:色褪せた色彩、劇画風の人物像
・コンポーネント:
 ・ボード:メインボード1式、個人ボード5式
 ・木製コマ:約140個
 ・紙製チップ:約350個
 ・カード:約290枚
・箱サイズ:30×30cm(カタンサイズ)
・共通ボード:60×60cm程度(組立状態、推定)
・個人ボード:30×15cm程度(推定)


4)ルール


 以下、英語語版マニュアル(Brookspun Games、2024年 Draft)を和訳参照した情報。

○基本システム


・共通ボード上のコマ選択と移動
・個人エリアへの物品収集(効果の累積)


○主要物品


・共通エリア:
 ・町ボード:各人のコマを移動する。
 ・達成ボード:レベルアップ時のボーナス。
 ・秘宝ボード:秘宝カードの売場。

・個人物品:
 ・個人ボード:未使用物品の置場。
 ・自色コマ:町ボードを移動する。
 ・手札:活動カードを持つ。
 ・個人デッキ:個人用山札。レベルアップで追加。

・資源:2種(現金、エネルギー)


○大まかな手順


1)手番制。終了条件を満たすまで続ける。
・開始プレイヤー:いちばん最近、誰かに秘密を託された人。

2)開始プレイヤーから、時計まわりに手番をとる。

3)手番では、以下を順に行う。
①町ボードのリーダー(自分または共通)があるマス1個を選ぶ。
②手札の活動カードを1枚まで使える。
③選んだマスのコマ数を数え、アクション強度を決める。
④マンカラ方式で、そのマスのコマを移動する。
⑤選んだマスのアクションを実行する。

4)以下いずれかを満たしたら、残りの人が1手番ずつとり、ゲーム終了。
イ)誰かがレベル5に達した。
ロ)秘宝カードの山が尽きた。


○勝敗


・終了後、勝利点を集計し、点数が高い人が勝ち。
・主な得点源:
 ・ゲーム中:各アクション
 ・終了時得点:達成レベル、秘宝カード、手札、開放した自色コマ
 ・終了時減点:カオスチップ


○アクション


a)資金:現金を得る。★現金数
b)探索:秘宝カードを得る。★選択肢
c)開示:活動カードを得る。★枚数
d)達成:レベルアップする。★コスト削減
e)浄化:カオス除去+コマを移動。★除去数・コマ数
f)再編:所定コマを移動する。★コマ数・歩数
★:強度による変化内容


○特徴的な要素


  • 共通エリアに町ボードがある。
    • 町ボードの街路を、コマが移動する。
    • 自色リーダー、共通リーダー、共通メンバー、自在メンバー、がある。
    • 町ボードは、共通街路と個人街路で構成される。
    • 共通街路と個人街路は、一部のマスが共有されている。
    • 自色リーダーは、個人街路のみを移動できる。
    • 共通リーダー・共通メンバーは、共通街路のみを移動できる。
    • 自在メンバーは、すべての街路を移動できる。

  • 手番では、リーダーのいるマス1個を選び、そのアクションを実行する。
    • 自色リーダーまたは共通リーダーを選べる。
    • そのマスにあるリーダーは2点、メンバーは1点で、強度が決まる。
    • アクション実行前に、すべてのコマをマンカラ方式で移動する。
    • そのマスから1歩ずつ進み、コマを1個ずつ置いていく。
    • 最初にメンバーを、最後にリーダーを置く。
    • コマごとの、街路の配置制限を満たすように置く(分岐しうる)。

  • 達成アクションで、レベルアップする。
    • 現レベルは個人ボードのダイヤルで表示。
    • レベルアップ時、達成ボードのボーナスを選べる。
    • 新たな活動カードが個人デッキに追加される。
    • レベル2になると、合成カードも取得。永続効果など。
    • レベル5に達すると、終了トリガ。

  • ゲーム中いつでも、錬金術を行える。
    • 錬金術コマを個人ボードに置き、記載効果を得る。
    • 必要コストは、主に現金・エネルギー。
    • 自色リーダー/錬金術コマを追加する効果もある。
    • 錬金術コマは、手番開始時に手元に戻る。

  • 錬金術で、秘宝カードを個人街路に挿せる。
    • 秘宝カードは、追加アクションや終了時得点などを与える。
    • 合成カードには、秘宝カードの配置順が記載されている。
    • その配置順を満たすと、特別な行動カードを得られる。

  • 個人別に、初期資源や能力、レベルアップ条件などが異なる。
    • イ)船員協会:秘宝カードの取得が容易。
    • ロ)公園クラブ:現金獲得の専用手段を持つ。
    • ハ)マスクの怪人:カオスチップで他者を妨害できる。
    • ニ)蛇の守護者:町のマスに特殊効果を設置できる。
    • ホ)青い軍隊:共通コマを移動するアクションを個人街路に持つ。

  • 以下の要素がある。
    • カオスチップ:集まると行動制限。終了時減点。
    • 活動カード:手番中に使い、記載効果を得る。


5)遊びやすさ


・言語依存:
 ・行動カード・秘宝カードは、文字による処理記載。
 ・特に合成カードには、細かい文字で長文の処理説明がある。
 ・カード名の文字記載あり(フレーバー)。
・プレイ人数依存:
 ・2~5人用:人数に応じて、共通ボードの配置が変更される。
 ・1人用:ソロ専用のルールで遊ぶ。
・リプレイ性:
 ・使用物品変化:
  ・異なる個人能力を持つ5勢力から、各人1個を選んで遊ぶ。
  ・合成カードは所定数をランダムに選んで使う。
 ・ランダム要素:
  ・秘宝カードの出現順はランダム。
  ・個人デッキの引き(行動カード)はランダム。


6)入手性

  [1][2]
・キックスターター情報:
 ・プレッジ元  :Brookspun Games
 ・プレッジ期間 :2024/11/22まで
 ・プレッジ金額 :89USドル+送料27USドル
 ・発送時期   :2025/9

・一般販売予定:
 ・発売予定時期:不明
 ・メーカー予定価格:129USドル

・日本語版の発売予定:
 2024/11/3 時点、日本語版の発売予定は確認できない。

[1] Kickstarter: Clandestine by Jason Brooks
[2]Board Game Geek: Clandestine (2025)


★考察:「クランデスティン」の魅力と懸念点


 ゲーム内容の確認結果から、魅力と懸念点をまとめます。

◎魅力を感じた点


  • 秘密結社。それぞれの目的を持った秘密結社を駆り、町の表に裏に暗躍する、というテーマが魅力的。実際に、街路は共通エリアと個人エリアに分かれている。自陣に潜伏してひっそり準備を整えたり、タイミングを見計らって公共の場に姿を現したりと、秘密結社らしい体験を楽しめそうだ。
  • マンカラボード。町はループ状になっていて、コマをマンカラのように移動させる。メインループとサブループに分かれているので、うまく先を考えてアクション実行するマスを選ぶ必要がある。悩ましいパズルを楽しめそうだ。プレイ人数によってボードが組み変わって、見た目が大きく変わるのも楽しそうだ。


◎懸念点


  • 細かいルール。基本アクションの処理が煩雑に感じる。マスにあったコマ数でアクション強度が決まるが、この強度の使い方が、アクション内容によって全数だったり1/2だったりと、一貫性がない。個人ボードに細かい文字で記載されているが、それでもかなりの注意力が必要だろう。さらに各アクションには、細かいルールも付随する(例えば、自色リーダーを開放するとき、所定条件を満たしたときはカオスチップを取る、など)。処理が正しいかばかり気になって、チマチマしたプレイ感になってしまいそうだ。
  • 言語依存。細かい文字で記載されたカードが多い。本製品の場合、個人デッキの個人別カードになるので、非常に種類が多く、覚えるのは容易でないだろう。子供たち(娘13歳、長男10歳、次男8歳)を交えてスムーズに遊ぶには、相当にハードルが高そうだ。


★判定結果:「クランデスティン」は買うべきか?


 以上を踏まえて、「クランデスティン」を買うべきかどうか、判定しました。

 判定結果:うちには必要ない。


※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。

 「秘密結社」を率いるという、うさんくさいテーマが魅力的。プレイ人数によって組み替えるマンカラボードも見映えがします。ただ、細かいルールが多く言語依存もアリアリで、爽快感が皆無のゲーム体験になりそうな予感がします。残念ですが、購入は見送りです。





この記事が役立ちましたら、ランキングクリックをお願いします:
PVアクセスランキング にほんブログ村
技術・工学ランキング


関連記事
↓↓↓子供と学ぶ、プログラミング学習&論理的思考↓↓↓ 20190217_logicalprog.jpg






管理者にだけ表示を許可する

★コメント受付に時間がかかることがあります★






トラックバック
TB*URL





Copyright © 家と子供と、今日のおじさん(仮). all rights reserved.