■ボードゲーム「高原の古物商/Die Troedler aus den Highlands」を買うべきか?~村から村へ行ったり来たり、重い荷物で利ザヤを稼げ - 家と子供と、今日のおじさん(仮)

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 カナドコ、花瓶、イス。高原の道は険しいのに、商品は重くてかさばるものばかり。がんばって村から村を渡り歩き、必要な商品を届けよう。でも、働きすぎて商売道具を壊さないように注意して!


 子供たちと遊ぶのを前提に、新発売・未発売のボードゲームの購入を検討する記事です。今回は2024年発売予定「高原の古物商/Die Troedler aus den Highlands」。

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画像出典:Zoch; Die Troedler aus den Highlands英語版ルールブック (2024)


★ゲーム内容の確認


1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など



1)基本情報

[1][2]
・タイトル:高原の古物商/トレードラー・アウスデン・ハイランド
・作者:Carlo A. Rossi
・絵師: Dennis Lohausen
・原題:Die Troedler aus den Highlands
・発売年:2024年(予定)
・出版社(一例): Zoch Verlag
・プレイ人数:2~4人
・プレイ時間:45分
・推奨年齢:10歳以上

[1] Zoch:Die Trödler aus den Highlands
[2]Board Game Geek: Die Trödler aus den Highlands (2024)


2)テーマ


・年代:近代(推定)
・場所:スコットランド高地・ハイランド地方の村々
・プレイヤーの立場:高原を歩く古物商
・目的:たくさんの物品を売ること。
・行うこと:
 ・村をめぐり、物品を運び、売る。
 ・馬にエサを与え、がんばってもらう。
 ・商売道具が傷まないよう、働きすぎに気を付ける。


3)外観


・絵柄:明るい盤面、漫画チックなイラスト
・コンポーネント:
 ・ボード:メインボード1個
 ・木製コマ:約50個
 ・カード:約110枚
・箱サイズ:30×30cm(カタンサイズ)
・共通ボード:60×60cm程度(推定)


4)ルール


 以下、英語語版マニュアル(Zoch Verlag、2024年)を和訳参照した情報。

○基本システム


・共通ボード上のコマ移動
・ピック&デリバー(共通ボード上の物品回収/設置)


○主要物品


・共通エリア:
 ・共通ボード:村々が経路で結ばれている。
 ・物品:各村に置かれる。
 ・カードの山:手札の補充用。
・個人物品:
 ・カート:自分の現在位置を示す。
 ・手札:毎ラウンド、所定数が配られる。


○大まかな手順


1)ラウンド制。終了条件を満たすまで続ける。
・開始プレイヤー:いちばん最後にゲームに参加した人。

2)開始プレイヤーは、以下を行う。
①山札をとり、1枚ずつ、人数+1枚を表向きに置く。
②これを繰り返し、各4枚の山を人数分+1個つくる。
・山をつくる間、ほかのプレイヤーはカードを観察できる。
③開始プレイヤーの左の人から、時計まわりに山1個を取る。

3)開始プレイヤーから、時計まわりに手番をとる。

4)手番では、以下を順に行う。
①カードを出して、対応アクションを実行する。
②カードは何枚でも出せる。

5)全員が手番を1回ずつとったら、ラウンド終了。
①開始プレイヤーを左に移す。
②次ラウンドへ。2~

6)誰かが規定数の配達を終えたら、そのラウンドでゲーム終了。


○勝敗


・終了後、ダメージを集計し、最大の人は負け。
・残った人は、勝利点を集計する。いちばん点数の高い人が勝ち。
 ・ダメージ点:使ったエサカード、手持ち物品が多いほど大。
 ・主な得点源:完了した配達カード、手持ち物品


○アクション


a)移動:記載の道を1歩進む。終点の物品1個を取れる。
b)取得:現在地の物品1個を取る。
c)配達:記載物品を、物品のない現在地に置く。終了時得点。
d)エサ:移動する/取得する/配達の必要物品1個減らす。


○特徴的な要素


・カードを使い、村に物品を届ける。
 ・ラウンド開始時、カードは公開された状態で配られる。
 ・配られた山から、各人が1個を選ぶ。
 ・手番では、カードを何枚でも使える。
 ・移動・取得カードは、使うと捨て札になる。
 ・使った配達カード・エサカードは、自分の使用済み山に残る。
 ・使用済み山のカードは、終了時の勝敗決定に使う。

・共通ボードの村に、物品が置かれる。
 ・物品は6種類(カナドコ、イス、水さし、花瓶、カップ、ボトル)。
 ・自色コマのある村から、カードを使って物品を取れる。
 ・物品がゼロ個の村に限り、手持ち物品を配達できる。
 ・配達には、カード記載の物品をすべて持っている必要がある。
 ・配達したら、その物品はその村に置かれる。
 ・すべての物品は、共通ボードの村だけにある(補充はない)。

・終了時、脱落がある。
 ・使ったエサカード枚数+手持ち物品÷2で、ダメージ点が決まる。
 ・ダメージが最大の人は、脱落。


5)遊びやすさ


・言語依存:
 ・ゲーム中の処理に関わる文字記載はない。
 ・フレーバーテキストもない。
・プレイ人数依存:
 ・2~4人用:人数によって、終了条件となる配達数が変わる。
 ・2人用:一部ルールの変更がある。
・リプレイ性:
 ・使用物品変化:
  ・開始時の手札は、4セットから各人1セットを選ぶ。
 ・ランダム要素:
  ・カードの分配はランダム。


6)入手性

  [1][2]
・一般販売予定:
 ・発売時期:2024/10
 ・メーカー価格:29.99ユーロ

・日本語版の発売予定:
 2024/10/6 時点、日本語版の発売予定は確認できない。

[1] Zoch:Die Trödler aus den Highlands
[2]Board Game Geek: Die Trödler aus den Highlands (2024)


★考察:「高原の古物商」の魅力と懸念点


 ゲーム内容の確認結果から、魅力と懸念点をまとめます。

◎魅力を感じた点


  • 物品。プレイヤーが高原の村から村へと運ぶ物品は、カナドコ、イス、花瓶といった、大きくてかさばる、扱いにくいものばかり。これらを荷車に積んで、山道や橋を移動していく様子は、想像するだけで楽しい。旅の商売はラクじゃないよ、などと言いながら、各地を渡り歩く気分を味わえそうだ。各商品をかたどった木コマも、雰囲気があって魅力的。
  • 行商。物品の山はなく、すべてが共通ボードの村に配置されるか、プレイヤーの手元にある。すべての物品は有限で、いったり来たりすることで利益が生まれる。いわば「転売ヤー」のような仕事だ。必要なモノを流通させることで利ザヤを稼ぐという、商売の原点を体験できるのでは。
  • 過労。エサカードを使うと、自由に移動できたり、物品不足でも配達できたり、強力な効果がある。しかし一方で、終了時のダメージ点になり、多いとゲームから脱落してしまう。これはエサを食べて頑張り過ぎた馬が疲れ果ててしまうため。または、終了時に手持ちの物品が多くても、ダメージが増える。これは荷車が痛んで使えなくなってしまったことに相当する。商売道具をダメにするほど働いてはいけない、というのがユニークだ。使用したエサカード数は秘密情報なので、ゲーム終了時に「どんでん返し」を楽しめそうだ。
  • カード配布。親がカードを配る間、ほかの人は各山の内容を横から観察できる。状況によって、あの配達カードが欲しいとか、エサカードを取らないようにとか、各人の思いが交錯しそうだ。親は早く配って見えにくくするとか、楽しいかけひきも発生しそうだ。


◎懸念点


  • 遊ぶ上で、特に問題になりそうな点は見当たらない。



★判定結果:「高原の古物商」は買うべきか?


 以上を踏まえて、「高原の古物商」を買うべきかどうか、判定しました。

 判定結果:ぜひ買いたい。


※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。

 公開された状態でカードの山を作る。有限物品の行ったり来たりで稼ぐ転売ヤーのような仕事。がんばり過ぎると資材が痛んで脱落。カナドコ、イスなど、重くてかさばる物品のラインナップ。すべてが素晴らしく魅力的で、買わない理由が見つかりません!


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画像出典:Zoch; Die Troedler aus den Highlands英語版ルールブック (2024)


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