35億
朝、子を途中まで見送ってから、ずっと仕事場に籠もっていた。今日、子たちは放課後観劇の予定があるので、夕飯の支度をする必要も無い。こんなに長いこと作業場で集中できるのは、いったいいつぶりなのだろう。夜、妻から連絡が入る。最近、子と妻は、一番星を見つけるとお願いをしているらしいのだが、今日の子のお願いは、最近意地悪な二人の幼なじみと、ずっと仲良く友達でいられますように、というものだったという。妻がびっくりして、どうしたの、なにか嫌なことでもあった? と聞くと、子は首を振り、ううん、なんにもないよ。最近二人がちょっと意地悪なんだけどさ、ほんとうはそんな子たちじゃないから大丈夫だよ。ほら、3年生って、そういう乱暴な言葉とか、使いたがる頃じゃない? だから、4年生になって、また優しい二人に戻ったら良いなと思う、と言ったらしい。我が子ながら、想像よりずっと子が大人で驚いた。人生何回目なんだろう。達観してる。あの二人に聞かせてやりたい。
種
子にはよく遊ぶ二人の二学年上の女の子がいるのだが、最近その子たちから、うちの子に対するアタリが強い。それがずっと気になっていた。今日も、ちくちく意地悪を言っては、二人でこそこそと笑っていた。一人の子が、「あのさ、悪口に聞こえたらゴメンね、でもさ、●●の服、喪服みたい」といって笑っていて、ぶん殴ってやろうかと思った。親もよく知っているし、昔からずっと一緒に遊んできた幼なじみなので、僕が叱ることに問題はない。しかし、そんなふうに自分に逃げ道を用意しながら、相手をちくちく弄る、そんな卑怯で下らないやり方を、一体どこで憶えてくるのだろうか。一体どんな風に、どのタイミングで二人を叱るか、考えていたらよく眠れなかった。こういういじめの種みたいなものは、早いうちに徹底的に潰しておかなければならない。
今日も一日
朝イチで起きて、子と一緒に家を出る。今日は仕事場に持って行くものがあるので、特別に途中までタクシー送迎。しかし子はまだ電車の上りと下りの区別が付かないので、結局は駅のホームまで付いていかなければならない。そのまま荷物を持って仕事場へ。こんなことならば最初から電車でよかったのではという気がしないでもないが、仕方が無い。夕方まで仕事をして、スーパーに寄り、子と合流して帰宅即夕飯の支度。フムス、ミカンのカプレーゼ、椎茸焼いたの、パスタという適当な夕食。作り置きしておいて、今日だそうと思っていた献立をすっかり忘れて終えてしまった。それはまた明日。とにかく今日も頑張った。皆本当にお疲れだよ…。