巴里の空の下オムレツのにおいは流れる : kzm's 雑記帖
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2024年 06月 23日

巴里の空の下オムレツのにおいは流れる

私の高校時代、図書室と美術室に籠っていたような生活でした。
授業をする所は教室ですがあまりその記憶がない。( ´艸`)

図書室には「暮らしの手帖」のバックナンバーと毎月号、
暮らしの手帖社出版の「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」「アラバマ物語」などの単行本が置いてあり、それらは私のお気に入りでした。

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【巴里の空の下オムレツのにおいは流れる】
著者:石井好子
発行:暮らしの手帖社 

石井好子さんは日本のシャンソン歌手の草分け。
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留学先のパリやいろいろな国で出会った料理、家族やお友達との楽しく温かい食卓。
様々なエピソードが、食べることの喜び、丁寧に料理をつくる大切さを教えてくれます。

戦後まもないパリ。
著者が借りた粗末なアパートの貸し主、亡命ロシア人の未亡人が「夕食にしましょうか」と呼びに来る。
台所に招かれ、調理台の横に座った著者の目の前で、マダムは驚くほどたくさんの「バタ」を熱々のフライパンに入れ、卵4個をほぐして塩コショーを入れ、かき混ぜたものをさっと入れる。「ずいぶんたくさんバタを入れるのね」「そうよ、だから戦争中はずいぶん困ったわ」……

だから戦争中はバタの代わりにハムのアブラ身を使った、なんていう話が入り、そこから一転、オムレツのレシピが披露。

「オムレツは強い火でつくらなくてはいけない。
熱したバタにそそがれた卵は、強い火で底のほうからどんどん焼けてくる。
それをフォークで手ばやく中央にむけて、前後左右にまぜ、やわらかい卵のヒダを作り、なま卵の色がなくなって全体がうすい黄色の半熟になったところで、片面をくるりとかえして、火を消し、余熱でもう一度ひっくりかえして反面を焼いて形をととのえたら出来上る」

オムレツがどんなに美味しい料理か、というオムレツ賛歌。
様々なフランスのオムレツ。
チーズ・オムレツ、スパニッシュ・オムレツのレシピ、
そして「私」とマダムの会話に戻り、「ロシアふうの卵」。

そしてパリの卵料理の思い出、フランス人のサラダの食べ方、美味しそうなサラダのレシピ。
下宿先のマダム・カメンスキー特製のハンバーグステーキへ。
ラスト、食事が終わり、二人の食後の片づけ。

こんな調子で、リズミカルに気持ちよく読み進むと、どんどん食欲を刺激されるエッセイなのです。

1963年度(第11回)日本エッセイストクラブ賞を受賞、今なお読み継がれているロングセラー。
単行本の初版は60年ほども前ですが、お料理エッセイの元祖にして名著。
暮らしの手帖社の単行本は花森安治さんデザインです。
文庫本も出ているようです。


また、読みたくなっちゃった。( ´艸`)


これも貼っとこう。
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ついでにこれも。すてきだなぁ。グレゴリーペック。✧♡
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by kzmblog | 2024-06-23 06:00 | | Comments(2)
Commented by miqu_7cd at 2024-06-23 06:53
読んだ記憶はあるんだけど、こんなに詳しくは覚えて
いなかったわ。料理のエッセイって好きです。

読み乍ら「美味しそうだな~」「食べてみたい」なんて
考えるのが楽しくて、そう、お腹が空いた!と思うのも
ちょっと楽しいよね。

コンテストに出すには「花がない」と思っていた着物、
次の1枚を縫う繋がりになるから出そうと決心はしたの。
だけど、提出書類を書き損じたから財団のHPから印刷しようとしたら、
こんどはプリンターの調子が悪い。

いろいろ試したけれど、印刷ができない。
これは出さない方がいい、ということかなぁ~?と
思って…出すの止めました。
迷いがなくなって、すっきりしました。(笑)
Commented by kzmblog at 2024-06-23 22:46
田舎の高校生にとって、プレーンオムレツとか、ロールキャベツとか、
見た事もないパリのマダムのキッチンとか、バターの「バタ」という表記とか、
それだけで本当に楽しいエッセイでした。
調べたらこの本にはレシピ本も出ているみたいで、そちらの方も見てみたいです。

「暮らしの手帖」は衣食住をきちんと丁寧に考えて整えることの大切さを教えてくれたような気がします。
今また読み直すべきなのかも。(笑)

コンテスト、残念です。
いつかまた見せてください。
こんど家でアイヌ刺繍談義、しませんか⁇(⌒∇⌒)




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