Maria先生の連載作品「アンサー」の最新話が読めるクッキーは、奇数月26日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
27話 9巻 Cookie 2024年11月号
出版社 集英社/2024年9月26日 発売
身代わり伯爵の冒険 / 1&2巻 -今だけ無料-
2022年8月10日まで
「よしっ できた!」
「何それ? ミレーユ」
「次の新商品の企画書よ」
「まだやるつもり? あの絶不評だった企画…」
「当たり前でしょ」
「新参の店なんかに負けるわけにはいかないのよ」
「シジスモン一のパン屋は この「オールセン」てこと 目にもの見せてやるんだから!」
「打倒「ブランシール」!!!」
《花の都 サンジェルヴェ》
《「オールセン」は商業激戦区でも知られるシジスモンで》
《5代続く老舗のパン屋である》
「全く… こんな色気のないことばっかり毎日考えてると」
「ますます婚期 遠のくわよ」
「悪かったわねっ 恋人いない歴16年でッ」
「うちは別に 今のままでいいと思うけど」
「何言ってるの ママ」
「これは職人として商人としての 矜持の問題なの」
「シジスモン一のパン屋になるってことは サンジェルヴェ一のパン屋になるってことよ?」
「うちを頂点に押し上げるためなら あたしは どんな努力も惜しまないわ!」
「…気の済むまでやりなさい ただ 最低でも人間が食べられるものをね」
「失礼ね 当然でしょ」
(…この子 自分がどんなパン作ってるかなんて自覚してないわね…)
「ジャムの配達 行ってくるわ」
「あっ あたし行く!」
「あんたは店番」
「そうだ おじいちゃんにお客さん来るみたい」
「作業場で休んでるから 来たら知らせてあげて」
「む… いってらっしゃい」
『あたしには パパがいない』
『隣国シアランの貿易商だったパパは あたしが生まれる半年くらい前――』
『19か20歳の頃 海難事故で亡くなったららしい』
『毎日人一倍 働いてるママ…』
『もっとおいしいもの食べたり』
『遊びに行ったりすればいいのに…』
「だからあたしは 絶対「オールセン」をシジスモン一のパン屋にしてみせるわ!!」
『少しくすんだ深い青に 金の飾り彫り…』
『この世に2本しかない あたしの宝物』
〔これでぼくに手紙を書いてね〕
『フレッド……』
『あたしの双子のお兄ちゃん』
『6歳のとき 隣国アルテマリスへ養子へ行っちゃった』
『馬車で6日もかかるから あまり会えないけど』
『手紙はしょっちゅう やりとりしてたのに…』
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