気がゆるむ学期中盤 学級の絆を深めよう 子供の心と体を育てる 「折々のレク&ゲーム」#23【中・高学年】
今回のテーマは小3から小6まで楽しめる「気がゆるむ学期中盤 学級の絆を深めよう」レク&ゲーム。学期中盤はいろいろなことに慣れ、気がゆるみがちな時期です。今回は、芸術の秋を意識した表現遊びを取り入れています。みんなで表現を楽しんで、絆を深め、再度気持ちを引き締められるようなレクを紹介します。クラスがまとまり、子供たちが学校に行きたくなる「レク&ゲーム」の連載23回目。レク&ゲームは動画で分かりやすくなっています。
監修/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一(THE体育代表)、アップ研究会
授業者/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一
目次
レク1 彫刻鬼
鬼ごっこをして体を動かし、みんなで楽しむ。鬼ごっこのバージョンを変えたもので、「芸術の秋」を意識して「表現遊び」を取り入れている。
紅白帽子
1 鬼になりたい子供たちを募り、そのなかから、鬼を4人決めます。鬼チームに決まった子は帽子を赤(帽子を忘れた子は帽子なし)に、その他のプレイヤーは帽子を白にします。
2 教師のスタートの合図で、通常の鬼ごっこを行います。通常の鬼ごっことルールが異なるのは、鬼にタッチされたときです。タッチされた人は固まり、固まるポーズは鬼が手で操作して決めます。
3 プレイヤーが固まった人を助けるときには、固まっている人の隣で同じポーズをして、「せーの、1・2・3」と声をかけることで復活できます。
4 ゲーム終了時に固まっている人が鬼の人数より多ければ鬼チームの勝ち。少なければプレイヤーチームの勝ち。
※クラスの実態に合わせて鬼の人数を調整してください。
<活動の動画はこちら>
<ポイント&留意点>
鬼ごっこをして走り回るので、遊びのスペースを十分に確保することが大切です。ゲーム前には、準備体操を行うと子供たちがスムーズに動けるようになります。また、靴や上履きが脱げないように足元にも注意が必要です。鬼チームには、固まるポーズを決めるときに自分がされて嫌なポーズを相手にしないように声かけしておきましょう。
レク2 2人でアート
相手を自由に造形して、表現するほう、表現されるほう、互いに楽しむことができる。芸術の秋にちなんだ表現遊び。
なし
1 2人組をつくります。
2 1人が片手を挙げて固まります。もう1人は友達の体を10回動かして、造形します。
3 造形した後、造形した人は姿をまねて5秒間停止します。役割を交代して行います。
4 慣れてきたところで、2人いっしょに動き、造形を自由に表現していきます。
5 その後、クラスを表現する側と見る側に分けて、互いに表現する造形の姿を見て、表現遊びを楽しみます。表現する側と見る側は交代します。
<活動の動画はこちら>
<ポイント&留意点>
活動前に、自分がされたら嫌なポーズにしないこと、相手に思いやりの気持ちをもってていねいに相手を動かすことを徹底させます。デモンストレーションでのルール説明時、併せて、人間の身体は関節で曲げることができることを伝え、無理に曲げないようにすることも意識させるようにします。
この表現遊びは、運動会のときに6年生が演技した演目で、憧れの気持ちで見ていた中学年に実施したものです。
取材・文・撮影・構成/浅原孝子