【相談募集中】担任経験のない私が、いきなり特別支援の学級を受け持つことに…
担任経験のない講師の方が特別支援学校の学級を任されることになりました。指導計画や学習記録などの書き方も分からず、不安のなか「みん教相談室」へ相談が寄せられました。これに回答してくれたのは教育アドバイザー・多賀一郎先生。その内容をシェアします。
目次
Q. 担任未経験の先生のための学びの場を教えてほしい
期限付きの講師です。特支の免許を持っているということで、縁あって今年から特別支援学校小学部の担任をしています。小学校の専科などをしていたので担任の経験は全くありません。もちろん、初任研も受けたことはありません。
個別の指導計画から、学習の記録など、書き方も全く分からず不安な毎日です。教員不足が話題になる今の時代。きっと全くの未経験から免許があるということで働いていらっしゃる講師の方々もいらっしゃると思います。
初任研の先生方のように、未経験の講師の先生方の学びの場、研修(特に個別の指導計画を生かした学習評価の書き方や、保護者対応など)を受けられる場を探しています。オンラインでもいいので、教えていただきたいです。よろしくお願いします。(こてつ先生・30代女性)
A. オンラインも含めた教員セミナーは数多くあるので、自分が信頼できるものを
まさしく、今の現場で多くの方が戸惑っておられる相談内容ですね。
特別支援の個別の指導計画から学習の記録等の書き方は、一般的な初任者研修ではあまり触れられません。学校独自の書式などもあります。学校の管理職や先輩方に教えてもらうしかないと思います。
もしも、たずねてもきちんと教えてもらえないのであれば、はっきり言って、そういう職場は辞めることも視野に入れた方がよいかと思います。どうしたらよいか分からない状態が続くと、ストレスが溜まるだけだと思いますよ。
ただ、保護者対応や教師としての基礎基本の内容ならば、教員のセミナーなどがたくさんあります。オンラインで実施しているものもありますから、それらを選択して受講してみるのもよいかと思います。
ちなみに、僕がフェイスブックでやっている「若手のための小部屋」では、毎週基本的な講座を30分ずつしています。もちろん無料です。もしもご希望ならば、僕にフェイスブックでコメントをつけて友達申請をしてください。質問も受け付けています。よろしければ、ご参加ください。
民間のセミナーでは、信頼できるものとそうではないものとがあります。自分が本当に信頼できそうなものを選択していかねばなりません。初任の方には難しい選択ですが、自己研鑽の意欲がある方ですから、ネットで探していけば、適当なものが見つかると思います。
最後に、指導計画書や学習評価をどう書くのかは、実は大した問題ではありません。書式がいかにちゃんとできても、教育はうまくいきません。子どもに何をするのかということが大切なのです。子ども一人一人をよく観察して、記録をとって、子どものことをよく考えること。
普通学級でも特別支援学級でも、その基本は同じです。書類を完璧にするよりも、子どものことを優先して考えることに時間を費やした方がよいと思います。
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。