東京農業大学(世田谷区桜丘1)「サイエンスポート」8階「エアブリッジ」で12月8日、同大のザリガニ研究の第一人者、武田晃治教授によるミニシンポジウムが開催された。
シンポジウムでは、武田教授が世界で初めてとされるアフリカ大陸・ケニア共和国へのザリガニ養殖研究について発表を行い、続いて、実際にザリガニを食べる機会を設けた。メニューは、東京赤坂の日本料理教室「近茶流」の料理人が担当。同大OBが経営する岩手県の日本酒メーカー「南部美人」が日本酒を提供し、参加者は和食ザリガニ料理に舌鼓を打ち、日本酒のマリアージュを体験。「エビよりも歯応えがしっかりと感じられておいしい」などの声が聞かれた。
武田教授は「今後、私たちのアメリカザリガニに関する基礎研究が、ケニアでのアメリカザリガニの養殖技術や食品加工・保蔵の面で役立つと考えている。アメリカザリガニを扱う際の環境、科学、食育などの教育面でも貢献できるはず」と話す。
同大は、ケニア共和国へのザリガニ養殖研究と産業化を共に推進していく。