東京農業大学(世田谷区桜丘1)の演劇研究部が12月22日~24日、同大キャンパス内の常盤松会館5階、演劇研究部の部室で12月公演を行う。上演するのは野田秀樹さんが2000年に書き下ろした戯曲「農業少女」。演出は同部所属の4年生、戸崎真さんが担当する。
戸崎さんは「自分が入学した2020年にコロナが始まり、演劇研究会の活動は制約を受けてきた。無観客の配信による公演が続いたが、ようやくリアルに観客の前で演劇ができるようになり、うれしい。自分たち4年にとって最後の公演でもあるので、関係者だけでなく、幅広い人々に見てほしい。脚本は東農大のブランディングを生かすため、農業が要素として登場し、大きな演劇賞も受賞した『農業少女』に取り組むことにした。初めは、かなり難しいと思ったが、役者とのすり合わせを綿密に行い、ようやく稽古も佳境に入っているので頑張りたい」と意気込む。
主要キャストの「毒草研究家」ヤマモトを演じる日景眞さんは「僕と戸崎くんは、同じ4年生として最後の公演になる。ヤマモトは解釈が容易ではない役柄だが、諦めずに挑みたい。経堂は、店のカウンターなどで、いろいろな職業の人たちとの出会いがあり、演劇、音楽、映画などの仕事をしている人も多い。そうした人たちをはじめ、一人でも多くの人に見てほしい」と呼びかける。
12月17日17時から、公開ゲネプロを予定。入場無料。予約、問い合わせ、公演日程の確認は同部のSNSで行う。