学生諸兄ごきげんよう。
受験勉強頑張っているだろうか?
私立の受験はもう始まっている頃だろう。
国公立が第一志望の場合は、これからが本番だろう。
さて、私から諸兄に向けて、簡単かつ無料で成績の向上が期待できる
そんな素敵なプレゼントを授けよう!
それは・・・
ぐっすり眠ることだ
釣りっぽくなってしまったが、まじめな話、成績を上げたかったらしっかり睡眠はとった方がいい。
なぜなら、睡眠と成績には大きな関係があるからだ。
睡眠と記憶の定着
みなさん大好きな実験によると、情報をいくつか伝えた後、8時間後にどれくらい覚えていられるかというテストで、一方は8時間ずっと起きて、一方は8時間寝て過ごした。その結果、寝て過ごしたグループは新しい情報を定着させ、起きていたグループはほとんど忘れてしまっていた。
睡眠を挟むと記憶の定着は20~40%上昇するということが分かっている。
脳の容量には限界がある?
脳の容量に限界はない!(多分)
しかし、短期記憶を司る海馬の容量には限界がある。
ご多分に漏れず、このような実験がある。
100人の顔と名前を覚えてもらった(海馬を満杯にするため)。この段階では2つのグループで覚えられる量に差はなかった。その後、片方のグループにはずっと起きていてもらい、もう片方のグループには昼寝をしてもらった。その後、追加で100人の顔と名前を覚えさせたところ、起きていたグループは予想通り、覚えられる量が低下した。一方、昼寝をしたグループはむしろ、1回目のテストより記憶力が向上していた。
これにより、睡眠には記憶の容量を空ける効果があることがわかった。
睡眠と記憶のメカニズム
ここまでの説明で、寝ることによって、記憶が定着することと、脳の容量を空けられるということがご理解いただけたことだろう。
続いては、どのような仕組みでそうなるか説明していきたいと思う。
人間の睡眠は、レム睡眠・ノンレム睡眠ステージ1~4(4が一番深い)に分かれる。
まず、浅いノンレム睡眠(ステージ2)によって、海馬の中をきれいに掃除する。その後、深いレム睡眠(ステージ3・4)で長期記憶の保管庫、大脳新皮質へ移動させる。
このため、深いノンレム睡眠の時間が長いほど記憶が定着する。
深いノンレム睡眠は夜の早い時間に多く出現し、時間が経つにつれ、どんどん浅いノンレム睡眠に移行し、明け方になるとほとんど出現しなくなる。
反対に、浅いレム睡眠は明け方に多く出現する。睡眠時間が6時間を下回ると、海馬の掃除がうまくできず、短期記憶の容量が少なくなってしまうのだ。
まとめ
寝ないで勉強しても記憶が定着しないし、覚えられる量はどんどん少なる(むしろどんどん上書きされて忘れてしまう)ので、ちゃんと寝ましょう!
受験がんばれ!
今週のお題「睡眠」