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2007年 03月 08日
いつもこっそり覗かせていただいているぴーとさんのサイトで教えていただきました。情報ありがとう存じます。
『絢爛とか爛漫とか』、この5月に赤坂RED/THEATERにて上演だそうです。 「モダンボーイ編」のキャストは次の四方。 土屋裕一さん(from *pnish*) 日比大介さん(from 劇団THE SHAMPOO HAT) 加藤啓さん(from 拙者ムニエル) 及川健さん(from STUDIO LIFE) かえすがえすも口惜しい事に、私はこの芝居をリアルタイムで観ておりません。 初演された1993年、再演された1998年、どっちもザ・イエロー・モンキー塗れで吉井和哉以外の事がほとんどまったく考えられない状態で辛うじて日々を送っておりました関係上、致し方無い仕儀ではありましたが、のちに佐々木蔵之介に惚れて98年モボ編の映像を鑑賞する機会をいただき、 「ほんとうに、これを劇場で観なかったのは人生の一大損失だったわけだな。」 という現実に完膚無き迄に打ちのめされました。 ざっとそのくらい、テーマも台詞もキャラクターも、私のスキ心を余すところ無く抉りまくってくれるものなのでございます、この作品は。 以前にも書きましたが、『絢爛とか爛漫とか』の諸岡一馬は、佐々木蔵之介さんが演じた役(で私が存じ上げているもの)の中で二番目に好きです。 馬鹿で陽気で闊達で不作法でハンサムで、止め処も無い狂騒の陰で実はとても醒めた暗い目で己を見つめている諸岡。 「メキシコの車泥棒」的薄らひげ(蔵之介ファン的には賛否あるだろうけどオレは大好物さ!)も相俟って、ごっついラブーなんです諸岡さん。 『絢爛とか爛漫とか』という物語のキャラクターでは私、諸岡さんとおんなじくらい、京晋佑さんの演じた古賀さんも好きなんですが、僭越な言を吐かしていただけばそれは「どっちも自分」という気がするから。 私自身の性格をふたつに分けて、それぞれを「諸岡」と「古賀」で実体化されているような気分になります。 奇抜な発想と卓越した瞬発力はあっても飽きっぽく、地道な努力というものを鼻で嗤い、結果作家としては大成せずに終わる諸岡。 自惚れが強くて虚勢ばかり張るその裏で自信の無さに押しつぶされそうな古賀。 もう、見ていて恥ずかしくていたたまれなくなりますが、そのいたたまれなさがそのうちどんどん気持ち良くなっちゃって。 気づけば何十回リピートした事であろうか(笑)。 古賀は諸岡の非凡な小説の才能に打ちのめされ、己の無力を呪い、諸岡に憧れながら同時に憎悪し、それでもやっぱりどうしても彼を愛さずにいられない、そのジレンマに縛られて身動きとれない状態。 諸岡に対する思いを素直に吐露できる相手は姿の見えない(舞台には一切登場しない)「女中」だけで、友人たちの前ではつっぱってても、彼女に話しているうちにこらえきれずに落涙してしまう。 なんかもう、いちいち可憐なの古賀さん(笑)。 諸岡は妾腹の生まれゆえ鉄道会社社長の父に正統な嫡子として認められず、少年の頃から 「自分は世界にとって無用の者である」 という意識を培い、無用の者なら無用の者らしい生き方をすれば良いと「遊び」で小説家を志し、しかしそこで人生懸けて「純粋に」「真剣に」文学というものと向き合っている古賀に出会い、出会った時点でおそらく諸岡は、自分自身が小説にとってもまた無用の者であったという事を思い知ったのだと思う。 諸岡のあの狂騒、そしてそれと裏腹のニヒリズムは、このあたりに起因してるんだろうなあと思いますが、この人はそれでいて決して古賀に辛く当たったり、憎んだりしない。 諧謔に紛らせると見せて言葉を尽くしていたわり、慰め、励まそうとする。 それは諸岡自身が、すくなくとも文学という世界においては古賀には絶対に勝てないと思い、彼を有用の者として認め、敬意を払っているから。 その敬意を、どうにかして相手に伝えたいと思っているから。 この芝居は春・夏・秋・冬の四つの場面で構成されていますが、とりわけて「夏」の後半と「秋」の前半、古賀と諸岡の意識が傷ましいすれ違いを起こす場面においてのヒリヒリするような台詞のやり取りは、みていてほんとうにどきどきします。 過度の狂騒の陰からときどき、ほんの一瞬だけ古賀に向けて放たれる「素」の諸岡一馬=佐々木蔵之介さんの表情、その昏さとせつなさと美しさ。 あんな眼で見据えられて、 「完璧を望んでどうする。神になるつもりか。小説は生きている人間が書くものだ。憧れだけでいいじゃないか。…………憧れも、ないよりはな」 こーんな台詞吐かれたらあんた。 私ならもう、一も二も無く陥ちます(笑)。 だけど、実は一番好きなのは、最後の「冬」の場で古賀が語る、極楽の蓮の台から地獄を覗き見るお姫様の物語なんですけどね。 ざっとそのぐらい思い入れと思い込みの強い『絢爛とか爛漫とか』。 自分にとっては諸岡一馬と古賀大介は佐々木蔵之介と京晋佑でしかあり得ない、というぐらいの忽せに出来ぬ刷り込みっぷりなんですが、如何せん生で観られてない恨みがあるから、このたびの9年振りの上演には勿論興味ございまして。 これはぜひとも、観に行こうと思ってます。 ところでいったい誰が誰を演じるんでしょうか。 キャストの中でこれまで舞台を拝見した事のある方は土屋裕一さん(@護廷十三隊・三番隊隊長市丸ギン)と、昨年5月に衝撃の初・ナマ及川を体感した及川健さんだけですが、身長的に考えると佐々木蔵之介さんに匹敵する土屋裕一さん180センチメートルが諸岡なのか? じゃあ作中で「チビ」という属性付きの古賀は、及川健さん158.5センチメートルだったりするのか? それともまさか「加藤常吉」=及川健なのか!? ってプロフィール調べてわかったけど及川さんはあたしよりちっちゃいのか! ちなみにこの『絢爛とか爛漫とか』には、キャストをすべて女性に替えた「モダンガール編」もありますが、私はそちらにはまったく興味がありません。 同じ性の「女」にあれをやられたら、生臭くって到底見ていられません。 だからモガ編は、すみません、たぶん一生観る事は無かろうと思います。 【追記】 とかっつってたら土屋裕一さんのブログに、 「京さんが演じられた役をやらせていただきます。」 って書いてあったです。 ひええ。身長180センチメートルの古賀さんか。いったいどういう事になるのだ(笑)。
by red_95_virgo
| 2007-03-08 13:31
| theatre
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Comments(5)
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おお。この舞台、題名が題名だけに気になっていたのですが、過去に蔵之介さんなどが演じられていたのですね。
5月から6月、行きたい舞台が連続で困ってますが、私もなんとかこれは観ようと思っています。 ちなみに、私も土屋さんと及川さんしか演技を見たことがありません。
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またもやお邪魔させていただきます。
レッドさんの文章を読みながら、おおそうだ、そうだった、そうかそういうことだったのかと今更ながらに目を開かれる思いです。 この度の再演、私の予想では加藤啓さんが京さんのやった役なのかなあと想像していたのですが、見事に外れました(笑)及川さんが泉をやるのかな?という気もしたり。 私はこの芝居での泉という人の佇まいが、実は結構好きでした。 モガ版も拝見しましたが、時代設定からして女性の場合はまず「書くこと」そのものに立ちふさがる障害といったようなものが前面に出て、モボ版ほど己の才能というものと向き合わねばならないひりひりした感じは薄いような印象を持ちました。戯曲としてはやはり最初に書かれたモボ版の方が完成度が高い気がいたします。 おお、長々と失礼いたしました。身長180センチの古賀さんは確かに想像できませんね(笑)
>tomoponさん
私も土屋裕一さんはそれこそ市丸ギンだけしか知らないわけですが、キャラがキャラだけに結構癖の強い芝居する人なのかな、という印象がありまして。 この「古賀」という役は、台詞の多さとか内因表現とか、非常に難しい上に、どうしたって初演のキャストと比較されちゃうかと思いますが、土屋さんがどんなふうに見せてくれるのか、結構愉しみだったりします(笑)。 上演スケジュールみますと、すべてモボ編なわけじゃないんで、チケ取るの大変かも……と若干不安も。たぶん平日マチネ狙いで行くかと思います。土屋さん繋がりで、たぶん永山さんも観劇にいらっしゃるでしょうね(笑)。
>ぴーとさん
改めまして、情報ありがとうございました。 そちらに御礼コメント書こうと思ったんですが、はてなはユーザー登録してないとだめみたいで。 わざわざお越しいただいてしまって恐縮です。 私も、登場人物4人を見渡したとき、一見軽薄な風を装っている泉さんの存在が場を締めてるなと感じます。 諸岡が去って加藤が去って、結局最後の「冬」の場で古賀の傍にいるのは泉、って事を踏まえて、また最初から観直してみたり。いろいろと鑑賞し甲斐のある芝居です(笑)。 高校時代から文芸部だったり、同人誌活動をやっていたりしますので、「書く」事、そして書いて認められる事というのは、最早他人事としてスルー出来なくなってるようです。モガ編の時代を思えば「女性が書く事」そのものの辛さみたいなものについては理解できるんですが、ひとりの人間として、エゴまるだしで青臭くぶつかり合うあの世界は、やはり女性で見たいとは思えず。 作者飯島早苗さんが女性だからこそ、モボ編があそこまで完成度高いものになったのかな、という気も致します。
>[2014年2月11日11時50分]さま
かえりみれば1年以上も放置してしまったブログにコメントをいただき、どうもありがとうございます。嬉しうございます。 ご本名とメールアドレスを書かれていましたので、個人情報保護の観点から非公開とさせていただきました。 悪しからずご諒解くださいませ。 お申し越しの件なんですが、すみません、本作の映像は私の手許にも無いんです。 蔵之介さんファンの友人に当たってみますので、少しお待ちいただけますでしょうか。来週にでもメール差し上げますね。
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