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2006年 07月 25日
「90年代の筋肉少女帯」(厳密に言えば「1989年から1999年にかけての筋肉少女帯」)は、音楽的ルーツも趣味嗜好もビジュアルもバラバラなメンバーが、いつ破綻しても不思議じゃない際どさを濃厚に漂わせながらも、それを逆手にとって自らを笑い飛ばすような奇妙な連帯の下に音楽活動を続けているという、まったく稀有なバンドでした。
これ見よがしな暑苦しい交友関係を最も苦手とする私は、だからこそ、大槻ケンヂ・内田雄一郎・本城聡章・橘高文彦・太田明の5人の、あったかいようで素っ気無い、冷え切っているようで音楽の現場ではこの上無く熱い、とても不思議な関係性に惹かれたのであり、今から思えばそれゆえに、好きになったそのときから「解散」といういつか来る未来は、覚悟しておくべきでした。 いや、覚悟はしていたんだが、やはりそこには 「このままずーっと続いていって欲しいな」 という甘い願望があったのだろう。 そんな己の甘さに裏切られて8年。 その間にはイエロー・モンキーまでもが 「僕たちは、仮面夫婦でした」 と言い放って解散しちゃったりなんかし(泣)。 さようなら さようなら もう金輪際バンドなんか好きになんないぜ馬鹿野郎、と心中密かに決意した辛いお別れから8イヤーズ・アフターだ。 凍結の幕開けとなったのは98年の太田明の脱退で、これはそこそこ予想出来た事でもあったが、ショックだったのが橘高大槻の相次ぐ脱退という不測の事態。その当事者2名が「大槻ケンヂと橘高文彦」の名の下に、ご丁寧に「ザ・仲直り!」というサブタイトルまでくっつけてライヴを敢行する。 なにも起きずに、済む筈が無いのでした。 開演前のSEはキッス。 数年前、赤坂BLITZのナンバーガールのライヴでダイヴ小僧に延髄を蹴られて失神しかけて以来、私は、いわゆるモッシュゾーンに行く事はやめていました。 でも今回このライヴ、自分の整理番号は78番だ。明智兄弟揃い踏みだ。飛べ不死鳥だ。もう、率先して腹でボールを捕りに、前に行かざるを得ないじゃないか。 入場と同時に往年の定位置(橘高マイクどセンター、柵から3列目ぐらい)にスタンバイ。ああ、マイクスタンドにずらり貼り付けられたピックを見ただけで涙ぐんでしまふ……。昔はこのエリアは橘高さんファンの、お化粧が濃くて露出度の高いおねえちゃんばっかりで、ライヴ始まるとみんな床見ながらヘドバンなので視界が開けてステージ見やすかったものですが、8年の間に状況は大きく変わり、野郎率が異常に高くなっています。しかも、 「メガネくもってるぞー!」 と大槻につっこまれるなつかしのタイプじゃない、ごっつい人ばっか。 少しびびっているうち、開演が10分ばかり押したところで(これもお約束通り)河合奈保子が ♪けんかをやめて〜 ふたりをとめて〜 と歌い出し、フロア全体がふにゃふにゃとした失笑の渦に呑み込まれ、しかし大槻と橘高がステージに現れた途端、失笑はあっさりと殺気に変わり、そのまま、のっけから“踊るダメ人間”。 たぶんこれ、『踊る赤ちゃん人間』収録の“踊るダメ人間2006”なんでしょうが、おいらまだCD買えてないんで違いがとんとわからねえ。わかるのは、 「この曲が始まったら、サビんとこで両手をバッテンにしてダメジャンプをしなければなりません」 って事だけさ。 そうさもはやケダモノの本能しか無いのさ。 一度バッテンにした腕はもう下におろせないのさ。 むしろ隣にいた男子が私にびびっているのをひしひしと感じました(笑)。 【演奏された曲目】(順不同) 筋少: 踊るダメ人間・マタンゴ・小さな恋のメロディ・青ヒゲ兄弟の店・くるくる少女・僕の歌を総て君にやる・詩人オウムの世界・イワンのばか カバー: パラサイト(キッス) 甘い罠(チープ・トリック) ヘイ・ユウ・ブルース(左とん平) 大槻ケンヂと橘高文彦: 踊る赤ちゃん人間 あと特撮の曲と橘高ソロの曲(タイトルがわかりませんすいません) 橘高さんがたびたび口にする事で、今回のライヴでもMCで言っていたけれど、 「自分はメタルにもナゴムにも居場所が無いのだ」 という。 メタルフリークでも無い私が橘高文彦に、況や筋少に共感した理由は、ここかも知れない。 物心ついてからこっち、自分というもののおさまりどころがわからない。 胸を張って「仲間です」と言える対象がいない。 誰といてもどこにいても、「ひとり」な気がする。 自分はまさにそういう違和みたいなものを常に抱えながら生活している人間で、だからといって 「自分の本当の居場所はここじゃなくて他にあるんだ」 などという甘えた事は言いませんが、たぶん放り出されたこの世のここが自分の居るべき場所なんでしょうが、しかしこの違和だけは、いくつになっても、なにを以てしても消える事が無いというのも事実だ。 筋少のファンになる人に、私みたいな手合いは結構多いのじゃないでしょうか。 筋肉少女帯はカテゴライズの難しい、日本音楽シーンの孤児のようなバンドで、そういう意味ではメタル村からもナゴム村からもはじかれたはぐれ者・橘高文彦こそが、「筋少」を純粋に体現する男なのではないか、と思う。 「筋肉少女帯は、すなわち大槻ケンヂである」 という考えに変わりは無いが、大槻からすればなにかと接点を見つけるのが難しい橘高文彦こそ、遅れてきたソウルメイトとも言うべき存在なのではないかと、「大槻ケンヂと橘高文彦」を観て実感した。 強迫神経症に苛まれて一時期はライヴで泣いてばかりいた大槻は、腹の据わった良い男になっていたし、客煽りながらあんなにも晴れ晴れと幸せな顔の橘高も、かつて見た事が無い。 一度は互いの手を離してしまったふたりが、8年の凍結を経て、不惑を超えて、内田雄一郎の媒酌(笑)により、すげえイヤそうに大照れしつつも、文字通りもう一度手を握り合った意義は途轍も無く大きい。 「橘高。君にプレゼントがあるんだ」 と新巻鮭のぬいぐるみを差し出す大槻。 「俺がギター振り回す後ろでそれを回そうっていうんだろ?」 と返す橘高。 アンコールで筋少復活を宣言した大槻に、かつて彼がステージで纏っていた特攻服を差し出し、 「これに袖を通せよ」 と言う本城と内田。 筋少辞め組の人とそうじゃない人が揃ったところで演奏されたのは“釈迦”。 しかしラストのブレイク、 「釈迦はいい人だったから」 の前で演奏は唐突に終わり、 「この続きは中野サンプラザでー!」 と退場する内田本城。 そのあと、最後の最後に演奏された名曲“サンフランシスコ”。 夏が来る前に、異国の果てでお別れしなければならなかった「君」と「ぼく」を懐かしむように、金糸で大書された「筋肉少女帯」の誇り高き五文字を背に負って、乖離していた肉体と魂の邂逅が、破綻すれすれの最強グルーヴを生み出す。 筋肉少女帯とは、これまでも、そしてこれからも、きっとそういうバンドなのである。 君がサンフランシスコに行くなら うん、きっと会えるだろう、「サンフランシスコ」に辿り着けさえすれば。 あなただって。私だって。 ★「大槻ケンヂと橘高文彦 『踊る赤ちゃん人間』発売記念 ザ・仲直り!〜そしてその後の展開は?〜」、2006年10月末発売予定でDVD化も決定でございます。
by red_95_virgo
| 2006-07-25 02:54
| 筋肉少女帯
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Comments(13)
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これ読んで改めて号泣してしまいました。
レッドさんすげえ、もうほんとそのとおりだよ。言うことないよ。 何もかも、泣ける。
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新巻鮭の縫いぐるみ…お気に入りなんですねw
ちゃんと3枚に卸せるようになってるので笑えます! >アンコールで筋少復活を宣言した大槻に、かつて彼がステージで纏っていた特攻服を差し出し、 「これに袖を通せよ」 と言う本城と内田。 朝から号泣しましたーーー(;´Д`) 筋少復活に関しては意外と素直に喜んでて、凍結騒ぎの際も冷静に見てたのでLIVEへ行っても泣く事はないだろうと思ってましたが…レッドさんのレポで泣かされるとは!流石です♪ でも橘高とは喧嘩とゆー喧嘩はしてないハズ…何度か対バンした時も楽しそうでしたし。(だからネタにもなったんでしょうね) どちらかとゆーと太田さんが…やはりドラムスは別の人が加入するんでしょうね(涙) DVD発売!!楽しみですよ♪ ![]()
>橘高文彦こそが、「筋少」を純粋に体現する男
ライブの直後これうかがって、そうかそうだだからこれでいいのだ!と。 いま至上最高に橘高が愛おしくてたまんないです。 あのしあわせ顔は、復活を踏まえた笑顔でもあったんですね。 『踊る赤ちゃん人間』お聴きくださいましな(笑 私儀、うっかり会社で初聴して大変な目にあい、否、なりました。 曲名とりあえず。特撮(UGS)のほうは「Guru」@“スケキヨ”、あとチープとっくりのは「猫のリンナ」@“I STAND HERE FOR YOU”、ですね。 ![]()
感動レポありがとうございます!!!号泣です~~。
このたびの筋少復活劇の一部始終に立ち会えた皆さんが 本当にうらやましい。。。いやあ、本当に素晴らしいです。 (レッドさんのレポ、リアル過ぎて彼らの息遣いまで感じました!) 確かに、筋少に心の拠り所を求めた人達は、 皆どこか似たような虚無的青春を送り、そのどうにも埋まらぬ心の空白を、 そこにある筋少という存在にぶつけていた・・・うまくいえないのですが、 筋少は自分らの内面を映し出す鏡だったんじゃないかと思います。 今も昔も、これからも筋少という存在がいつもそこにいてくれることが 嬉しくてたまんないです。ありがとう筋少!!! (でも、今回太田さんいないのは寂しいですねえ・・・ううう)
>咲哉さん
新巻鮭が出てきたときにてっきり本物だと思い、 「いくら塩漬けとはいえ、このライトに当たったら腐っちゃうのに。におってきたらイヤだよなあ……」 と思ってよくみたらぬいぐる(笑)。 あれは特撮のライヴでよく使われるものなんでしょうか? >橘高とは喧嘩とゆー喧嘩はしてないハズ その筈だし、確か橘高さん自ら脱退だったように思うんですけど、MCではいつの間にか、 「大槻が橘高をクビに」 という話になっておりました。まあ、新しいギタリストを入れるよという話をした時点で、「体の良いリストラ」だったようにも思いますが。 なんか本人たち、むしろネタで外タレみたいなとげとげしいエピソードを作ろうとしてんじゃないだろうかとすら思いました(笑)。 太田さんはねえ、どうなるんでしょうねえ。 やはり“オウム”や“イワン”の橘高の背後では、あの方にドカスカドラムを叩いていてほしいところですが、だめならだめで仕方が無いなあとも思います。ただ、筋肉少女帯は「5」という数字によってバランスが取れていたバンドという気もするので、4人バンドになるとまたちょっと違う感じになりそうですね。
>かろひさん
曲名フォローありがとう! いい加減なレポですいません(笑)。私、オーケンの『I STAND HERE FOR YOU』持ってるんだった。でもあんまり聴いてな(略)。 『踊る赤ちゃん人間』早く届かないかな〜。 自分の不憫な人フェチのそもそものきっかけが橘高さんでしたが、メタルなんか全然好きでも無いのに、ザ・メタル以外の何者でも無い彼がどうしてこうも気になるのか、非常に不思議でした。 その理由が、凍結→解凍を経てようやくわかったような気がしてます。 あと、ギター弾いてるとき、ちょっと曲げた左足の膝んとこにできる黒レースタイツのたるみ。 これがまたこのなんとも萌え(笑)。
>びすまるさん
筋少のお客さんは、世の中や周囲の人と上手く折り合っていけないような、内面に闇を抱えたような人が多いと言われていましたが、私自身、出会ってから凍結まではさほど彼らに依存して生きているとも自覚していませんでした。 むしろ、凍結後ですね。 ていうか今年に入ってからですね、渇望し始めたのは(笑)。 このたびの復活は、それに応えてくれたんだと、手前勝手に信じています。 >筋少は自分らの内面を映し出す鏡 しみじみそう感じますね。 もう、“僕の歌を総て君にやる”聴いて毎度泣いております。この歌詞がリアルにこたえる年齢になっちゃいました(笑)。 「大槻ケンヂと橘高文彦」でこの曲を演奏してくれたときは嬉し泣きでした。 ![]()
そうかー、復活するんだー、と漠然と考えてたんですが、redさんの記事を読んでいるうちに、
過去のいろんなものがでろんでろん蘇ってきて、会社の昼休みだというのに、PCの前で涙ぐみました(笑)。 『レティクル座妄想』を聴きながら、おいおい泣いた、 戻りたくは無い高校生時代が、やけに鮮明に、今心の中にあります。 こういう人が多分沢山いるでしょうから、厳しい戦いになりそうですが、 私もサンプラに行きたい気持ちが高まってきました。 redさんに感謝しつつ、チケットの倍率上げてごめんなさい(苦笑)。
>ayaさん
ある意味、 「この世には、筋少が無くとも生きていける人と、筋少無しでは生きていけない人の二種類しかいない」 と言ってしまっても良いんじゃないかというぐらい、血肉に入り込んでくるバンドであり音楽ではないか、という気が大袈裟で無くしています。 一度通過して忘れてしまっていても、ある日、ふとしたきっかけでいきなりフラッシュバックしてくるような。 『レティクル座』はほんとにキますよね。“蜘蛛の糸”と“ノゾミ・カナエ・タマエ”が一枚のアルバムに入ってるっていうのがなあ……。 >チケットの倍率上げてごめんなさい とんでもねえ(笑)。 私、もちろん行ける気でいますが(笑・根拠無し)、もしもチケット取れなかったとしても、「復活」を純粋に喜ぶ気持ちは1ミリも変わらないだろうと思います。 まるで20代のバンドが辿るサクセスストーリーのように、サンプラを足がかりに、もう一度武道館であの人たちに逢えたら、こんな幸福はありません。筋少、ガンガン行けー! ![]()
ああ、もう!登録したよ!e+。見ない振りしてたら、こんな事かい!!この軟弱ものーーーー!!あああああああああ!!!飛んでやる−年末。はぁはぁはぁはぁ。
>ROOM441さま
ああ、もう! 22日リキッドも参戦&28日サンプラなんかとっくにチェック済みかと思ってたのに! さっき吉井ライヴ前にお会いしてびっくりしましたよ。 いや、だがまだ十分間に合う。 で、のほほん学校も行きません? ![]()
12/28…あ!!武道館。
はしごは…無理、か?悩。悩むかここで、という突っ込みは無しで。踊るだめ人間と化しています。お目汚し。
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