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2005年 11月 18日
毎度癖のある役者には事欠かない『アストロ球団』。
第八球はのっけから思春期が金髪で登場です。 思春期だから、所構わず素っ裸です。 思春期だから、パンツはき忘れてバッターボックスに立っても気にしません。 明治維新後、華族(男爵)となった由緒ある家の出だが、戦後の華族制度の廃止、父親の事業の失敗により、名ばかりの没落華族と堕す。生活レベルはどん底まで落ちて行ったが、プライドだけは捨てなかった。思春期だけど、それなりに苦労してるんだなあ……。 バロン森は峠球四郎の幼馴染みという設定なので、年齢も彼と同じ18歳な筈。本人、思春期の男の子なんで教えてくれませんが(笑)。で、球四郎を魔王・信長とすれば、その姓にもほのめかされているように、バロンの立ち位置は怜悧なる小姓=森蘭丸。そして蘭丸の享年は18歳。今更ですが、なにもかも良く出来た物語だなあと思います。第八球から第九球にかけての時間は、 「私の名前? ちょっと恥ずかしいけど、バロン森っていうの」と登場したバロン森こと森慎之介の、あらかじめ約束された「18歳の死」までの、最後の夏の軌跡でもあります。 大沢樹生のバロン、ビジュアルはかなり好き。 が、前の幕の主役・氏家慎次郎@デビット伊東がとにかく余りにも凄過ぎた。 氏家退場からバロン登場までそれなりに時間を取っている原作と異なり、未だ氏家の気配が濃厚に漂うような状況下では、バロンの面白さが氏家に殺されちゃうような印象もちょっとあり。 でも大沢さん、なかなかの怪演だと思います。思春期の男の子ってよりは、露骨に「おばちゃん」入ってるバロンでしたが(笑)。欲を言えばもう少し桃っぽい、ぷりんとしたお尻だったらもっと良かったが、いやいやこの際贅沢は言うまい。 齢36歳にしてオールヌードも辞さぬ大沢樹生(北村一輝と同じフロム・ファースト所属。ついでに上地雄輔さんは谷原章介と同じジャパン・ミュージック・エンターテインメント所属。こんなとこでも『華の乱』とのパイプがあったとは・笑)のアストロ魂に乾杯(笑)。 けれどもしかし、とにかく全体として尺が足りない感がものすごく強い。 9時間の枠に収めるにはやっぱり超大過ぎる物語なんだなあと、第八球前編冒頭から痛感。「野球」というテーマに則って決めたと思われる全9回という約束事があるので仕方が無いっちゃあ無いが、せめて通常の連ドラのように全11回、対ビクトリー戦だけで5話分はかけて、じっくり語って欲しかった気がする。 「今更言ってもどうにもならない事」をこういう場で愚痴のように垂れ流すのは大嫌いなので言いたかないんですが……ドラマに対する愛着がかなり大変な事になってる訳ですよ私が(笑)。 「この人らでこの物語をもっとじっくりたっぷり見たいんだよ!」 って事なんですよ。 特にバロン登場後は、「アストロ球団vsビクトリー球団の物語」という大枠の中で「大門・球四郎・バロン」の三つ巴の駆け引きと、「大門・球三郎」という兄弟の愛憎が複雑に絡み合って、尋常ならざる展開になっていく。人間の弱さとかダメさとか脆さとか恥ずかしさとか美しさとか、そういうものをぐっちゃぐちゃにして、迷えるだけ迷った果てに、やっと仄かな光が見えてくるような。 自分が大人になってこの漫画を読み返した時、最も胸を衝かれ最も身につまされ最も涙を流したのは、この「第八球から先」の物語だった。 だから、この詰まりに詰まった展開は、物語にとって「惜しい」と言うしかない。 とはいえ原作を未読の方は、この性急とも言える展開をどのようにご覧になっているのでしょうか。伊集院兄弟の確執について、ドラマはドラマなりにわかりやすい、笑って泣ける(笑)感じに仕上がってるんでしょうか。自分が原作に囚われているせいか、そのあたりがいまいち見えづらく。 そんな感じで私もアストロに関してはいまだ思春期真っ盛りなので(笑)今回はかなり感情優先で叫ばせてもらいます。 球七の見せ場があっちもこっちも端折られるのはどうしてなんだあっっ!!! シナリオ的に考えて、ああいう流れにしたほうが収まりも良いし球二のキャラも立つし死んだ初代球二の遺志も活かせるんだろう、っていうのは判る。 でも、死に装束で打席に立つ球三郎に向かって三塁から突っ込んできてスパイクで足引っかけて怪我させるハネッカエリなお嬢さん(笑)はやっぱり球七じゃないと、私はものすごく不完全燃焼です。 あそこは女顔の美形二人がやるからこそ凄絶な絵になるんだのにー……。 しかしこのままだったら球二の見せ場が余りにも少ないまま終わってしまうからなあ(笑)。それでなくても球七は目立つキャラで、放置しといたら他を食いかねないしなあ。 それにしても球二、ホームに突っ込んできた球四郎に軽〜く跳ね飛ばされやがって、「おまえの特訓の成果はどうしたんですか?」って感じなんですけど。 あ、そうか。丸太特訓のあと球八は兄貴と一緒に旅立ってしまい、球二は球一の特訓に付き合って、きっと自分の練習どころじゃなかったんだな。そう思って納得する事にしよう(笑)。 まあ、予告で「球八の頭に着地してニヤリ」の球七が出てたので、次回で 「飛べ〜〜っ 不死鳥——っ!!」やってくれるみたいな感じですから球七不足の溜飲も下がるだろう。 お話の流れから見るともしかして、大門が最後に天命星・太陽に向かって放つ打球のところに持ってきてる感じなんでしょうか。 え、まさか[アストロシフト+不死鳥]ですか? げ、濃い……。でもそうすると正しく 《ONE MORE BABY BRAND NEW DAY 今打ち放てPHOENIXが太陽に 飛ぶぞ》になるので嬉しい事は嬉しいが。嬉しいのは世界で私一人だけだろうがな(笑)。 自分だけといえば、人間ナイアガラ直前に大門が叫ぶ 「あすかー!」でギョッとなったのは自分だけでしょうか。原作の 「飛鳥〜〜っ!」 はずーっと「ひちょう」と読むんだと思ってましたが、あれ「あすか」なんですか? 「あすか」ってなんなんですか? 誰か教えてー。 第七球後編で、 「もしかしてえみり女医にあっさり捨てられちゃったんじゃないか?」 と気に掛かっていた沢村栄治の ロクさんが口を開くといきなり野球ドラマが股旅ものになっちゃうのもすごい。 「腹をくくった人間の心ん中にゃあ他人が踏み込めねえって事、おめえも肌で知ってる筈だぜ!」くくぅ、ロクさんの男気炸裂って感じでかっこいいが、18歳の口から出てる言葉とはとても思えねえ渋さだぜ(笑)。 伊集院兄弟の確執を語る説明台詞は、そんな激シブ口調のロクさんが一手に担当。伊集院家に出掛けたのは兄弟の乳母(乳母……?)トヨさんから取材をするためだったんだねロクさん。さすが木彫り職人、見えないところでの細かい仕事はきっちりこなしているようだ。 トークショーではほとんど喋らずたまーに口開くと一人で別世界に行っちゃう佐藤佑介さんがこれだけの長台詞を吐いてると、なんだか健気な感じすらしてしまうのであった……。 そして、物語は端折っても球三郎のシャワーシーンはしっかりクッキリっていうのもどうなんだ(笑)。やっぱり第二球だけじゃ済まなかったか。鈴木飛雄さんは写真集のコメントで 「シャワーシーンが2度あるとは思いませんでした」と語っておられますが、そうですよねえ。前バリをハサミで切る時、局部まで一緒に切られたという笑えない話を「撮影中のおもしろエピソード」として開陳されてましたが、そんな苦労があったんだな……。役者さんも大変だ。 話運びの性急さに引きずられて、あれよあれよという間に人間ナイアガラまで行っちゃった第八球前編(「人間ナイアガラ!!」の筆文字がどーんと出るのが結構好き)、「早回し?」ってぐらい端折られまくった伊集院兄弟死闘から和解までの物語ですが、一番良かったのは最後の大門。 漫画ならではの表現とも言える大門脱皮をドラマでも見せるのかと思っていましたが、そうじゃなくて、幼い頃の兄弟のイメージを成長した二人に重ねるというやり方。 大門と背中合わせで、球三郎のほうを向いて笑いかける幼い大門のカットがすごく良い。 球三郎「兄さん、死なないでください」いや、誰よりも細やかな神経を持ち合わせていたがゆえに道に迷ってしまったのは、他ならぬあなただったと思いますよ。 血染めの詫び状のあの誠実で不器用な文面がよぎって、後編を待たず早くも泣けるラストでした。
by red_95_virgo
| 2005-11-18 16:12
| アストロ球団
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Comments(5)
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TBありがとうございました。お加減如何でしょうか?
球七のスパイク引っかけが、すっ飛ばされたのにはさすがに驚きました。 あのシーンは、レッドさんがどう書かれるか楽しみだなと思ってたんですよね。まさか、お目当てがベンチに返っちゃってるとは…。 言い始めたらキリがないのはわかってるんですが、あそこで球七が絡まないと、彼が詫び状を読む意味も変わってきちゃいそうで、なんかなぁ…。複雑です。 残すところ3回。 毎回いろいろな意味で驚かされっぱなしですが、なんとかアストロ・ガッツで見届けたいと(泣笑)
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トラックバックをありがとうございました!私からもトラバさせて頂きましたv
デビさんの氏家もハマリ役でしたが、バロン役の大沢さんも、なかなかなキャスティングだと思いました~。 ちょっと身体の線が細すぎですが。 決死の球三郎をスパイクで止める役目はやはり ハネッカエリ球七にやって欲しかったです…。 ではではv
>もりわきさん
TBありがとうございます。 咳が悪化したのは間違い無く球七のスパイク引っかけシーンがすっとばされたせいですが(笑)、だいぶ快復致しました。 「憎むなら憎んでみやがれー!」 って台詞、大好きなのでぜひとも聞きたかったんですけどねー。怪我させといて球三郎の傷を気遣う球七も、やたら可愛くて大好きなんですけどねー(笑)。でもアキレス腱はちゃんと切ってくれるらしいのでワクワク(鬼畜)。 >ミルルさん こちらこそありがとうございます。 キャスティングが発表されるまで、バロンと氏家が誰になるのか気になってたんですが、バロン=大沢さんで良かったと思います。 前編はまだ「つかみ」の段階なのでキワモノっぽいですが(笑)、後編〜第九球にかけていいとこ見せてくれるんじゃないかなとすごく期待してます。 ハネッカエリ(って名前じゃないですが・笑)、かえすがえすも惜しかったですね。原作だけでいいじゃねえかと言われそうですが、「永山さんの球七」であのシーンを見てみたかったです……。 ![]()
コメント有難うございました。TB不調との事ですが、急がないで結構ですよ。原作から端折られている部分については「今更言ってもどうにもならない事」と私も思ってはいるのですが、どうしても原作未読ファンに知って貰いたい部分があるので触れずにはいられないんですよねぇ。特に、球七と大門については…。初代&二代目球二の絆を原作よりずっと深く描いてくれたり、尺が足りないながらも頑張っているなぁと思う部分は勿論あるんですけどね。
>主砲・原さま
こちらこそありがとうございます(TBはやっぱりまだダメみたいです)。 仰るようにダブル球二(笑)、特に初代の描き方はすごく丁寧でしたし、球四郎、氏家の描写も多分に「作り手に愛されている」感じがします。『新選組!』前半で三谷幸喜が芹沢鴨をたっぷり描き過ぎた余り後半が駆け足になってしまった例もあり(笑)、書き手の比重が誰かにより大きく傾くという事はやっぱりあるんでしょうね。 そういう意味では、『アストロ』内でのお家騒動的な伊集院兄弟の物語に、作り手側はさほど執着が無いという事か、と穿って考えたりもします。 球七は(原作者に最も愛されているが故に)見せ場を全て再現すると主役球一が完全に食われてしまうので、敢えて削られたという事かと……(笑い泣き)。 魅力的なキャラクターがたくさん登場する物語を映像化するにあたっては、キャラどうしの(そして役者の)バランスを上手く取るのが本当に難しいものだなあと感じます。やっぱり大河ドラマぐらいの尺でやって欲しかった『アストロ球団』です。
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