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2005年 09月 20日
最後の最後で『ごくせん』トリビュートにしなくたって……。
阿久津真矢がヤンクミに見えた瞬間、 「こ、これは……笑えって事なのか!?」 とスタッフの意図を確認したくなりましたよ(笑)。 しかし、ヤンクミよりもあからさまに強そうな真矢(ってか天海さん)がちんぴら相手に苦戦を強いられる痛い展開は、作る側に幼童向けマンガとファンタジーノベル程度の意識の差はあったって事なんだろうな少なくとも。 第1回から最終回まで観てきてしみじみ思ったのは、 「やっぱり阿久津真矢は異常な人間であった」 という事です。 なにを「正常」あるいは「普通」とするか、というのは難しい事ですが、阿久津真矢が、寝る間も惜しんで24時間(「おまえは『ウルトラQ』の若林か!」とここで一応つっこんでおくのは堺雅人ファンとしての義務)、自分の生徒たちを監視し続け詳細な記録を残しているという一点だけ取れば、この人は紛れも無くストーカーです。 ストーカーはストーカーで良い。いや良くない(笑)。 良くないけど、ストーカーにはストーキングせざるを得ない理由と衝動があるわけで、ストーキングされる側の人間にとってそれがどれだけ理不尽で不当であろうと、 「生きる事にそういう理由を持っている人もいる。その理由によって他人の生命を奪っておいて、それでも自分は生きてしまう人もいる」 という事は、否定するわけにはいかない。無論、事の是非を問うのはまた別の話。 ただ、ずっとどっちつかずの姿勢をとり続けてきた並木先生(内藤剛志)がそうした真矢の行為を批判する事も無く、むしろ唐突に称賛し始めるのは、どうしてなのだろう。 天童しおり(原沙知絵)が、新年度になった途端に真矢そっくりの服装をして、真矢そっくりに振る舞いだすのは、どうしてなのだろう。 そりゃ確かに第7回の感想で私、 「天童しおりが阿久津真矢そっくりになったりして」 って書いたけど。 神田和美の家族が、特に母親が、阿久津真矢との邂逅によって、むしろ娘よりも露骨に「目覚め」てしまうのは、どうしてなのだろう。 どうしてこうも、ドラマ内の物事が、右から左へ、あっさりと動いてしまうんだ。 どうして誰も(教育委員会の西郷百合子を除いて)、それに対して抵抗したり、異議を申し立てたりしないんだ。 阿久津真矢はやはり真の悪魔なのかも知れないと思うのは、このドラマの、こういう振り幅の大きい展開にぶつかった時です。 周囲の人間たちが、すべて、結果的に真矢にとても都合良いように行動する。 作り手がこういう流れを皮肉な目で見つめているのか、あるいはシンパシーを持って描こうとしているのか、よくわからなくなってしまうのです……。 シナリオ的に「巧いな」と思うシーンはいくつもあって(和美の父の学生服のボタンや、由介のタタッキーといった小道具の使い方とか)、その中で最も秀逸だったのは、卒業式が進行される間、誰もいない職員室で阿久津真矢がひとり、自分のパソコンに蓄えた、6年3組の生徒たちのデータを消去する場面でした。 これまで目立った活躍の無かった(つまりその他大勢で、台詞をもらえていなかった)子供たちも含めて、24名すべての写真が画面上に1人ずつ現れる。 卒業証書を授与される現実の子供の顔が重なる。 真矢の声が彼らの名を呼び、真矢の指がデリートキーを押す。 その子がいなくなる。 ここは、「卒業」を表す場面として本当に良くできていた。バスタオル片手に観てましたよ私も。 でも、ぐすぐす泣いていたのはそういうドラマ的感動のせいばかりじゃない。 阿久津真矢は、彼らひとりひとりを、静かに喰っているんだな、と感じた。 喰わざるをえないほどの執着なんだな、そういうモノになってしまった阿久津真矢なんだなと。 「絶対に教師を辞めない」 と言い放つ真矢。なにが真矢をそこまで走らせるかといえば、勿論「教育への情熱」である。いや、それはもう執念である。 天使が堕落して悪魔になるのにも、理由がある。 神田和美の夢に現れた笑顔の白真矢が、和美の言うように真矢の本来の姿なのだとしたら、彼女が現在の黒衣のアイアン・メイデンに変化する理由がある筈なのだ。 いつ、どうして、阿久津真矢は「悪魔のような鬼教師」と呼ばれる女になったのか? 私はそれが一番知りたくて、このドラマを観てきた。 でも、遂に誰も、それを語らない。 このドラマには、最終回を迎えてなお、まだまだ大きな余地があるのです。 最後に、阿久津真矢が神田和美に投げた微笑の意味も含めて。 それを続編への伏線と受け取ってしまうのは、かなりすれっからしなんでしょうかね(笑)。 勿論、たがの緩んだ半端な続編なら、作ってくださらなくたって良いのですが。 で、一番良かったと思う台詞は、真鍋由介から神田和美への、 「俺たち、また会えるかな。会えるよな」 でした。 すごく単純な台詞なんですけどね、すごく響きます。 メールや電話でのコミュニケーションが当たり前になった彼らが、「会える」という事に希望を繋ごうとする、その意思は美しいと思います。 由介、君はいい子だね。 本当に、また会えるといいね。
by red_95_virgo
| 2005-09-20 02:23
| tv
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Comments(2)
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馬上のりりしい山本さん、ご覧になれましたか?
「女王の教室」最終回の中で、些末なことですが子持ち兼業主婦(少し前まで専業主婦)の私が引っかかったところ。 和美ちゃんのお母さんが働き始めるところが、安易だなと。 ヒールをはいて、スーツを着て、お化粧をして颯爽と出勤。 主婦が働くってそういうこと? なんだか興ざめ。 外で働けば、輝ける自分になれる、のは、この人、主婦業もぐだぐだなのに、長つづきしまいと思うのですが。 へんなトコこだわってしまいました。 賛否両論あったドラマですが、実際には真摯に子供と向き合ってくれている先生は少ないです。 先生自身があきらめているというか、疲れているというか。 阿久津先生の10分の1でいいからりりしい、少し畏怖を感じさせる、でも生徒のことを思ってくれている先生を保護者としては希望します。(贅沢) 「いいかげん目覚めなさい」時間になっても起きてこない子供たちに低い声で言うと、すぐに起きてきますよ。
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>かわうそさん
会津レポにも書きましたが、騎乗する副長は本当に素敵でしたよ。続編でももしかしてあれが見れるのか?と期待をしております。 『女王の教室』、続編はおろか、映画化の話まで出ているそうですね。そうなるちょっと、もうどうでもいいやって感じにもなっちゃいます(苦笑)。 和美の母親がいきなり「いい女になる」とかぬかして外に働きに出るという展開は、皮肉で描いているのでないなら、「働く女→OK 専業主婦→NG」という視線になってしまうのは男性の脚本家ゆえの限界?とも感じたり。 個人的には、真鍋由介が、第1回と最終回でまるで顔が違ってしまってるところが好きでした。男前になったなあと感無量です(笑)。
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