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2010年 10月 05日
エキサイトブログでアクセス解析が始まった2006年5月から2010年9月までのあいだ、拙ブログの検索ワードランキングでベスト10圏内から落ちたことが無い、奇跡の男がいます。
![]() 吉兼聡 といいます。「よしかね・そう」と読みます。 (おおまかなプロフィールはこちら→■) 拙宅はべつにZAZEN BOYSファンブログでもなんでも無く、「吉兼聡」について述べたエントリは以下の5つしかありません。彼自身がなにかと謎に包まれたひとで、なので私如きの半端記事でもお読みいただけているのではあるまいか、と存じます。 ■森と官能。〜ZAZEN BOYS@HIBIYA YA-ON, JUNE 16 ■緻密豪快繊細狡猾芳醇殺伐。〜ZAZEN BOYS@ZEPP TOKYO, JUNE 13 ■俺たちゃNew SchoolラップのTeam ■ZAZEN BOYS@SHIBUYA AX, DECEMBER 27 ■ZAZEN BOYS@HIBIYA YA-ON 日曜日の夜は、横浜・関内のライヴハウスで、表題のセッションを体感してきました。 ZAZENファンのローズさんとMちゃん、ローズさんのダーリン、そして私という、思えば20年越しで数多のライヴを共に闘ってきた戦友の集いでもありました。 はじめてのお店でしたが足踏み入れてびっくり。予約したテーブルが最前列で。最前てかここもうステージじゃね? 自分の椅子は吉兼さん立ち位置のど真ん前で、座れば自分の膝の横が吉兼さんのモニターです。フロアに並べたエフェクター類だって手をのばせば弄れます(弄りません)。そして御本尊吉兼聡さんと私との距離はものの1メートルもありません。ここまできますと、 「きゃあ最前でカ シ オ マ ン〜♪」 とか、ほざいておれません。 いたたまれない。 逃げ出したい。 しかし無論のこと逃げ出すなんて真っ平御免蒙りたい。 そうなればもう客として腰を据えて腹を括って、目の前で楽器を演奏するひとたちと斬り結ぶしか道は無い。音楽の生演奏を「ライヴ」なぞと簡単に言いますが、本来このliveという英語には、 「生き延びる」 という意味があったんだっけなあということを身体で学ぶ数十分の始まり、でした。 吉兼聡はボーダーの長袖カットソーにジーンズ。 わー『無極』メイキングのリウイエとまったくおんなじお洋服じゃないのカシオたんあなたっ。なぞと涙目になってんのは世界広しといえどこの私だけにきまっています。あしもとは素足に(ひぃ)細い鼻緒のビーサン。ああ人差し指が他の指より頭抜けて長いわ、とか素足ガン見。はしたなくってすいません。でも抉られるんだそういうとこに。因果者ですゆえ。ケースからストラトキャスター(上のお写真のとたぶん一緒)取り出して、セッティングしていてふっと目を上げ、そのときあの切れ長の眸からきらりと放たれる視線もろにくらっちゃってこちとら周章斜めならず。 もうひとりのお目当てはベース佐藤研二。なんとマルコシアス・バンプぶりのナマ佐藤研二です。ほんとうはROCK IN JAPAN FES.の1回目でお逢いする筈でしたが、あのときはなにしろ台風で中止になっちゃいましたから。バンプ時代は両手にはめてた白手袋、昨夜は左手のみ装着。 奏でられた音楽については、自分如きへっぽこの筆では到底表現のしようがありません。いずれローズさんがミクシで巻物をしたためてくださるでしょうから読めるひとはそっち読んでください。ただただものすごかったです。そして愉しかった。愉しくて愉しくてたまらなかった、昨夜あそこで体感し共鳴した音楽というものが。 「音楽」というのは、もちろん抜きん出た才能と技倆を持った演奏者によって奏でられるそれ、ということです。アマチュアのお道楽は除外です。細胞が震えるほどに共鳴する「愉しい」と、アマチュアのお道楽の「愉しい」は、在りどころがまるでちがう。自分も三味線を弾くのでアマチュアのお道楽の「愉しい」は十二分にわかるし否定する気も毛頭無いけれど、なんかどうも、純粋に音楽、ではない部分での「愉しい」が勝っちゃってるような気がする。 「音楽」以前に、「音楽をやっているわたし」ありき、みたいなところですね、言ってしまえば。 「芸術」というと感性の産物のように捉えられがちですが、「芸」も「術」も表す意味はどちらも「わざ」であるように、修練と鍛錬によってのみ磨き上げられた技術があってこそ、その上に乗ってこそ、感性を自由に遊ばせることが可能なのだと思います。先日、上村松園の絵を見てやっぱりつくづくそんなことを思いました。岩絵具を混ぜ、絹をのべて、そこに筆をおろして一本の線をすう、と引く。引いてしまったら二度とやり直しはきかない。絹の上のその一本の線のために、日々何万本となく引かれてきた線が存在する。その何万本の狭間に、描き手である人間(=わたし)がいる。何万本の線を引くのは「わたし」だけれど、「絵を描いているわたし」なんてものはいずれその線に埋もれていく。埋もれて、でも消えてなくなってしまうのじゃない。何万本の線が集約した一本こそが紛れも無く「わたし」であるという。 才と感性があって、 それをかたちにする「わざ」がある。 肉体を酷使して、鍛えてたわめて磨いてはじめて得られる、ごく僅かなひとにのみ許される賜物。 そういうものだったような気がします、日曜日に体感した「音楽」は。 滅多に無いことなんですが、演奏してるひとにシンクロしちゃったんですね、どうやら。私自身はああした凄まじい手業は持ってないんだけど、ああした凄まじい手業で以て繰り出される刃の如き音の応酬、それが場を支配して生まれるグルーヴ、そういうもののなかにものすごく普通にするりと入ってしまった。次に彼がどういう技を繰り出すか、それを受けた彼はどう応えるのか、わかっちゃうんです。いやほんとに。実際に音が聞こえてくるまえに。そのとおりの音が0.何秒か後にすぱーんと決まる。決まった瞬間に彼らが受け止める愉悦も快感も、恰も我が肉体に起きていることのように感じられるんです。もうこの気持ち良さったらねえ、なんて表現したら良いのかわからんわ。語彙が無い。正しく、インプロヴィゼイションならではの事態だと思います。 終演後その一件について礼を言いたい気持ちになってしまい、吉兼さんに礼を言いに行きました。図々しくってどうもすみません。でも吉兼さん自分から手を差し出して握手を求めてくださったの。ちょうびっくりした。あのカシオマンの肉体にまさか自分が触れてしまうだなんて、ていうか「カシオマンに肉体があった」ってことを発見してしまうというのもなんだか思いもよらない人生だった。音楽とシンクロしつつもいろんなとこガン見でしたけどね。そのへん抜かりは無いですよ、ええ。あんまり汗かかないんだなー、とかね。華奢にみえて思ったより肩幅がっちりしてるなー、とか。ああ指はやっぱりおそろしくうつくしいなー、とかさ。これまで遠目には非常に淡々とプレイしているように見えていた吉兼聡の、その肉体の持つ力はこんなにも凄まじかったんだなー、なんてなことも堪能さしていただいた。 至福でした。なにもかもが。 【追記】 ローズさんのご諒承を得て、ミクシの日記でお書きになってる本ライヴのレポ(通称巻物。膨大長尺かつスクロールがたいへんなところから・笑)をリンクさせていただきました。お読みになれる環境でしたらぜひご一読くださいませ。→■ こちら以外のローズさんのZAZENライヴレポも、ファンのかたには涙モノの文章かと思われます。
by red_95_virgo
| 2010-10-05 01:26
| music
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Comments(4)
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日曜はお疲れ様でした。この上なく楽しく濃い時間を共有できて嬉しかったです。ありがとう。
しかし、音楽ってすごいよね。己の腕ひとつ、楽器と共に生きるってこういうことなんだろうなあ、と思います。私はここのところすごいインプロセッションを立て続けに観てるので、改めて腕の立つミュージシャンってのは本当にカッコいいと思い知らされるばかりです。カシオちゃんは実は恐ろしく逞しいギタリストであるというのも痛感しました。生々しい底力でしたよね。 私もあまり専門的なことは書けんのでプレッシャーかけないでほしいんですが(笑)、今、巻物絶賛執筆中にございます。しかし、ダンナはダンナで佐藤さんに対して厚かましいくらい盛り上がってるし、なんだかもうすごすぎて楽しすぎて文章なんかまとまりゃせんわ!(笑) 地元横浜でこれを体験できたというのも嬉しかったです。捨てたもんじゃないね、ヨコハマ。またぜひご一緒してくださいまし。今度、反町のクラシックロックカフェにも行こうよ。
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>ローズ
巻物ご執筆お疲れさまでした。 のちほどゆっくり読みに伺いますが、やっぱり音楽のことを書かせたらローズさんの筆致は神だと思うわほんと。 自分のだいすきな中華ドラマのなかに、戦乱戦乱また戦乱な血生臭い春秋戦国時代を、「筑(ちく)」という楽器ひとつ、自分の腕ひとつをたずさえて渡っていく、ロン毛のハンサム天才ミュージシャンが出てくるんですけどね。 周りがわあわあ斬った張ったの戦争してるのに、「音楽」というもので自分なりの戦いを、しかも気負わずふんわりと貫いていく彼の佇まいが、ちょっと一昨日のセッションのあのひとたちの姿に重なったりもして、目頭熱くなっちゃったです。 クラシックロックカフェ、今度ぜひにご一緒してください。マスターのお話聞いてるだけでたまらん店だわ(笑)。 ![]()
神変紅丼さま
機会あるごと「吉兼聡」で検索かけまくり、神変紅丼さまの文章を何度も何度も何度も読ませていただいてうっとりしている者でございます。今回のセッションご報告を読んで、心から感謝しております。 過去二度ほどzazenのライブに行きましたが、今ほど吉兼熱にうなされていることはありません。検索してもあまり情報がないなか、神変紅丼さまのブログは、何度読み返してもまた読みたくなります。吉兼聡の全身全霊のパフォーマンス、今度はいつ見れるのでしょうか。それまではまた、こちらのブログにお邪魔することになるでしょう。 ぜひぜひ、次のご報告も楽しみにお待ちしております。
>TUさま
いらっしゃいませこんにちは、仕事がいっぱいいっぱいでお返事遅くなってすみません。 ZAZENファンのかたからすれば、かなりへっぽこなライヴ感想文かと思いますのに、お読みくださって感謝かんげきでございます! 日比谷の森からこっち、ZAZENさんライヴにはご無沙汰になってしまい、この夜はほんとうに久々の精霊たん、もとい吉兼さんとの邂逅でした。 欲望を素直に申せば「右腕のタトゥーちょう見たかった!」なんですけど、そのぶん素足とか素足とか素足とか(笑)、微細な萌えポインツ満載で、たまりませんでした。 お水を飲んでらっしゃるのかしら、と思って訊ねたら、 「あ、焼酎飲んでます」 と仰っていて。あのプレイは、それなりな酩酊状態から撃ち放たれたものだったのだなあ……と、一週間経った本日も、仕事しながらちょっと、きゅん、とかなってます(笑)。 またこうした僥倖に恵まれましたら、拙い筆ですが、感想文書かせていただきます。どうもありがとうございました。
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