今回は『キャットタワーの選び方』について解説します。
愛猫の居住空間つくりや運動不足解消に「キャットタワー良いですよ」ってよく推奨されます。
でもキャットタワーって種類がいっぱいあって、どれを選べばいいのか 迷っちゃいますよね。
キャットタワーを買ったものの 設置したら、『イメージと違うのだよ。ザクとは違うのだよ。』って話、よく聞きます。
そんな失敗をしないために重要なポイントがあります。
聞いてみたら当たり前のことだけど、コレ意外と知らない人も多く、そこが『成功する』か『失敗するか』の分かれ道ってパターンが多いです。
そこで今回はキャットタワーを買う前に、考えておくべき4つのポイントについて解説します。
この記事を読むと、どんなキャットタワーを買うべきかを絞り込めるようになります。
また、我が家では『どう考えてキャットタワーを選んだか』や『買ったキャットタワーは実際にどうだった?』 の商品レビュー、想定外だったことやその対策についても解説しますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
キャットタワー選びの重要な4つのポイントとは?
チェックポイント1:キャットタワーのタイプ
まず1つめのポイントは 『キャットタワーのタイプ』です。
キャットタワーは 大きく分けて2種類あって、それが『据え置き型』と『突っ張り型』です。
まずはどちらのタイプにするかを決めます!
上表の6つの項目で据え置き型と突っ張り型の両者を比較してみましょう。
省スペース性を求めるなら、一般的には 『突っ張り型』が良いです。
突っ張り型なら 『支柱1本分の空間でOK』 なので、狭いスペースにも設置可能なんです。据え置き型って、一般的には支柱が何本かあって、その分設置スペースを広くとる必要がでてくるんです。
安定性についても『突っ張り型』が優勢!
据え置き型は『床に置くだけ』なのに対して、突っ張り型は『床と天井の2点で固定』できるからです。もちろん、どちらのタイプも『定期的にぐらつかないかのチェック』は要りますよ。
高い休憩場所を設置できるかについても『突っ張り型』に軍配が上がります。
突っ張り型は床と天井の2点で固定できるので、高いところに休憩場所を設けやすいんですよ。据え置き型で、高い休憩場所を設けようと思ったら、結構大き目なキャットタワーになっちゃいます。
組み立て易さは、一般的には『据え置き型』が優勢です。
なんせ、据え置き型は天井に固定する必要がないんで。その作業が無い分、据え置き型の方が組み立てやすいわけです。
といっても、部品点数が壮大なスケールの据え置き型を購入するなら、それなりに組み立てに時間はかかるでしょうね。
なので、同じ部品点数で比較した場合は、据え置き型の方が組み立てやすいってことです。
レイアウト変更、つまり、キャットタワーを設置する場所を変えたい場合、これは『据え置き型』の圧勝です。
『やっぱりこっちに置きたい』 って時に、据え置き型ならサクっと動かせます。突っ張り型は、一度天井の固定を解除しないといけないんで。
価格については、一般的には 『据え置き型』 が優勢かと。
これも、同じメーカー、同じ素材で比較した場合、という条件をつけときますね。
以上、この6項目中の何を重視するか』で、『据え置き型』か『突っ張り型』かを決めましょう。
チェックポイント2:キャットタワーの素材
キャットタワー選び2つめのポイントは『キャットタワーの素材』です。
素材についても大きく分けて2種類あって、『布素材』か『木素材』のどちらかを決めましょう。
昇り降りしやすいのは『布素材』ですね。
『布素材』は爪に引っ掛かるので滑りにくいんです。
まぁ、その反面、耐久性については『木素材』よりも劣っちゃうんですけどね。布素材は、爪に引っ掛かる分、ダメージ受けやすいんですよ。
メンテナンス性、つまり、掃除のしやすさは『木素材』に軍配です。
木材なら、サッと拭けちゃいます。
『この3項目で何を重視するか』で、『布素材』か『木素材』か決めましょう。
また、布素材か木素材か、あなたの愛猫ちゃんの好みがどちらかハッキリと好みが分かるんであれば、それを選んであげるのも良いかと思います。
チェックポイント3:キャットタワーの構成部品
キャットタワー選び3つめのポイントは『キャットタワーの構成部品』です。
キャットタワーに装備できる付属品って、下の例のようにいろいろあります。
[ 構成部品 ]
- ステップ:昇り降りに使用
- 布素材のベッド:くつろげる
- ハウス:身を隠せる
- ハンモック:くつろげる
- アクリルボウル:くつろげる
- 階段:昇り降りしやすくなる
- おもちゃ:遊べる
キャットタワーに何を装備させようか
これはキャットタワー選びの醍醐味です!愛猫ちゃんが喜ぶ姿を想像しながら考えてあげてください。
チェックポイント4:キャットタワーの動線
キャットタワー選び4つめのポイントは『キャットタワーの動線』です。
キャットタワーを昇り降りしやすいかどうか、買おうと検討している商品写真でイメージしてみてください。
子猫やシニア猫には、ステップの間隔が狭いのが昇り降りしやすいのでオススメ!
キャットタワー選び方の例(我が家の場合)
たろうに買った キャットタワーは『猫家族』 さんの突っ張り型 『nkz03』!
『なんでこのキャットタワーに決めたのか』
私がこのキャットタワーを買おうと決めるに至った考え方を、次に説明させてもらいますね。
キャットタワーのタイプ
キャットタワーのタイプについては、主に次の2点の条件を重視しました。
[ キャットタワーのタイプを選んだ私の条件 ]
- 本棚よりも高い休憩場所を新設する
- ケージよりも省スペースであること
たろうは高い場所が好きで、特に『本棚の上』がめちゃくちゃお気に入りなんです。
でも、たろうの体も大きくなって、本棚の上は狭いんですよ。よくそこで窮屈そうに寝そべってます。
なので 『本棚よりも高い休憩場所を新設』 したい!
ケージについては、ここ直近の半年間、たろうは一回も使わず、といった状態でした。つまり、ケージの空間がリビングのデッドスペースになっちゃってたんです。
なので、このスペースを有効利用するためにも、ケージに代わるものとしてキャットタワーを置こうと。
ただ、ケージよりもスッキリしたいというのもあって、省スペースなものを希望しました。
キャットタワーの素材
素材については、部屋のイメージに合う天然木のキャットタワーに目を惹かれました。
たろうが大好きな『本棚の上』も木素材なので、愛猫の好みにもマッチしてるということで、『木素材』に決定です。
木の質感が落ち着いた雰囲気をつくり、しかも、掃除・お手入れが簡単というステキ仕様なわけです。
キャットタワーの構成部品
構成部品は、本棚よりも高い最上階の『展望台』と『アクリルボウル』を必須条件に探しました。
展望台は言わずもがなの『高い休憩場所』のため、アクリルボウルはケージにあった『ハンモック』の後継として希望しました。
これまで使っていたキャットケージにはハンモックが付属していたので、キャットタワーにハンモックでもよかったのですが、アクリルボウルの方がハンモックよりも掃除しやすそうだったので、アクリルボウルの方を選びました。
アクリルボウルだと透明なので、下から愛猫の肉球を惜しみなく拝めるといったメリットもあります!
キャットタワーの動線
昇り降りしやすいかの『動線』については、『ステップ』を5段 挟めるものを選択。
我が家のリビングルームは、床から天井までが約2m40cmなんです。で、これをステップ5段で6ブロックに区切ると、単純計算で約40cmでしょ。
実際には、最上段の支柱と天井の間にボルト剥き出しの部分があるんで、ステップの間隔は40cm未満になるんです。
ステップの間隔が40cm未満なので、『余裕で昇降できるだろ』とイメージしたわけです。
購入したキャットタワーの商品レビュー
組み立て工程は思ったより難しくなかった
商品がキャットタワーなので、しっかりとした大きさのダンボールが届きます。
ダンボールを開梱して、部品を広げたら上の画像(左側)のような感じです。部品点数が割と多めで、ワクワクしました!
これらの部品で 上の画像(右側)のようにキャットタワーを組み立てるわけです。
支柱を回して固定し、ステップや展望台を挟んでいきます。一番上の支柱を天井に固定するのも、専用の治具がついてますので簡単でした!
組み立て手順については取扱説明書以外に、YouTubeでの解説動画もありますので、猫家族さんのキャットタワーは組み立てやすかったです。
キャットタワーを初めて組み立てた私でも、開梱から設置完了まで約3時間でできました!
高い休憩場所になる柵付き展望台
このキャットタワーの売りのひとつ、キャットタワー最上階に設置する『柵付き展望台』です。
愛猫たろうも、一般的な猫さんと同じく『高いところが大好き』なんで、この最上階の展望台を設置してあげたかったんです。
結果的には、たろうは展望台よりもアクリルボウルの方が好きなようですけど。
この高い休憩場所を設置することで、カーテンレールへの動線が生まれてしまったんです。
それの何が悪いのん?ってところですが、カーテンレールの先にはエアコンがあるんですよ。
で、エアコンのてっぺんがフィルター剥き出しなんで、ここに昇られるとエアコンのフィルターを破かれるんです。
過去に、テレビからジャンプ一番でエアコンの上に飛び乗られたときにやられました。なので、テレビの上面には猫除けを設置して対策しました。
てことで、こんな感じでカーテンレールに猫除けを設置するという、苦肉の策。
まぁ、これでカーテンレールへの侵入はシャットアウトできました。
突っ張り型の強固な安定性
床で支える台座
45cm x 45cmの大きい正方形の形で安定性を高めています。
そして、支柱をはめ込み仕様なので、これが横揺れ対策にもなってるんです。
もちろん、台座裏面は『くりぬき構造』で、ボルトが床を傷つけることもありません。
支柱
安定性アップに絶大に寄与してます。まず、この支柱の芯は『紙管』ではなく『PVC管』なので頑丈なんです。
しかも、直径12cmの極太安定なステキ仕様!
支柱が太いと安定する以外に、愛猫たろうが木登りのように昇って運動したりできるんです。これは嬉しい誤算でした。
ちなみに、支柱の表面はサイザル麻の『編み込み』です。ぐるぐると『巻きつけ』るタイプではないので、 爪とぎ耐性もより高いんです。
『巻きつけ』タイプは一度崩壊すると、支柱の芯が剥き出しになっちゃいますもんね。
天井に固定するための天板
2枚構成で面積も大きいので、さらに安定度アップ!
しかも、このキャットタワーは商品ラインナップとして、高さ5cmごとに用意されているので、設置予定の部屋の高さに最適なキャットタワーを選べるんです。その結果として、強度弱点となる『ボルト剥き出しの部分』を最小限にとどめることができるんです。
ボルト剥き出しの細い箇所が、突っ張り型キャットタワーの弱点でもあるので、このエリアを短くできるほど安定度は増します。
天然木が醸し出す上質感
展望台も台座もそうなんですが、もちろんステップも『天然木』で作られています。
廃材などの『木製チップ』を接着して、表面だけ木目調にしたモノとは質感が違います!リビングルームの雰囲気に合う点で、私も大満足!
ちなみに、ステップのサイズは35cm x 30cm、厚さ1.5cmで割と大きめです。
愛猫がとろけるアクリルボウル
『宇宙船カプセル』と呼ばれることもあります。
このアクリルボウル、直径 32cmで、体重6kgの猫さんまで使えます。
そして、水洗いができちゃうステキ仕様!普段のメンテもサッと拭けるので楽チン!布素材のハンモックでは、そうはいかないですもんね。
愛猫のたろうは、キャットタワー設置初日、偶然アクリルボウルにはまり込んで休憩したんです。
問題なく愛用してくれるかと思いきや、それから約2ヶ月間アクリルボウルではまったく休憩せず。
きっと、下が透け透けなのが休憩しない原因かと推測し、たろうがフミフミで愛用している布を敷いてみましたが効果なし。。。
結局、タワー設置初日にオモチャのボールをアクリルボウルに入れて、それで偶然休憩したのを思い出し、それを再現することにしばらく徹しました。
で、上手くいきました!
アクリルボウルの中のオモチャを落とそうとしているうちに、『これ、座れるんちゃうの?』みたいな感じで、シレっと座りだしたんです。
一度、『これは座れるヤツ』って認識してくれたら、後は普通にアクリルボウルで休憩するようになりました。
今では、愛猫たろうのお気に入りの場所の一つになっています!
昇り降りしやすく動線にも問題なし
ステップの間隔は40cmもないので、愛猫のたろうも余裕で手が届きます。軽々と次のステップに昇れるので動線はOK!
ステップの向きを回転させて変えることができるので、昇り降りしやすいように調整してあげました。
まとめ
この記事では、『キャットタワーの選び方』について解説しました。
ポイントとしてチェックするのはこの4つ!
[ キャットタワーを選ぶときにチェック ]
- 『突っ張り型』か『据え置き型』か
- 『布素材』か『木素材』か
- どんな『構成部品』をつけるか
- 『昇り降りしやすい』のをイメージできるか
まず、省スペース、安定性、設置容易か等から『突っ張り型』か『据え置き型』かを決めます。
次に、昇りやすい?掃除しやすい?猫の好み等から『布素材』か『木素材』かを決定。
そして、ハンモック? ハウス? ステップは何段つける?といった構成部品を決めて、最後はターゲットとして考える商品で、愛猫が『昇り降りしやすい』のをイメージできるか?
これら4点をきちんと考えたら、『イメージと違うキャットタワー』を選んでしまう確率はグンと減るはずです。
我が家では、『高い休憩場所(展望台)』『省スペース』『天然木』『アクリルボウル』が決め手となって、猫家族さんのキャットタワー『nkz03』を選びました。
愛猫たろうが使わなくなったキャットケージを置き換える形で設置したキャットタワーですが、主にアクリルボウルで休憩するのに使っています。
デッドスペースを有効活用できるようになったし、リビングのインテリアとしてもマッチしたキャットタワーなので、同居人の私も大満足です!