アラ還女子のゆるゆるハイキング

アラ還女子のゆるゆるハイキング 主に関東近郊

いろいろあるけどすきを見て山を歩いています

当ブログには一部広告を含みます

アラ還女子、ハイキングをはじめたきっかけ

はじめまして。アラ還女子のくまもりです。東京在住です。

10数年前より独学でハイキングをはじめ、家から比較的行きやすい高尾や奥多摩などをメインに歩いています。(なので、ハイキングを始めた頃はまだアラ還ではありませんでした)

高尾山の山頂からの富士山と相模湖


学生時代はほとんど運動をしたことがない私がハイキングをはじめたわけは、10数年前の病気をきっかけに、お医者さんから歩くことを勧められたから。最初は近場を散歩していましたが、徐々に標高の高い山を歩くようになりました。

仕事や家庭もあり、主に日帰りで公共交通機関を利用して山歩きを楽しんでいます。

以前は富士山やアルプスの山を歩くこともありましたが、数年前に膝の半月板を損傷してからはペースを落としてゆるくハイキングを楽しんでいます。

仙丈ケ岳を歩いた時の景色です。アラフィフぐらいの時に歩きました

 

還暦が射程圏内になり、体力低下も気になるお年頃ですが、それでも歩ける範囲で山を楽しめればと思う今日この頃です。

私のように運動経験がなく、年齢とともにさらに体力が落ちていても山頂などからの素敵な景色を楽しめることを知っていただきたいと思い、ブログをはじめました。

同年代のアラ還女子などに私が一人で山を歩いている話しをすると、山を歩きたいけどちょっとこわい、とおっしゃることが意外と多いのです。それで、山を歩きたいと思っているけど踏み出せない方々に、私の小さな経験が少しでもご参考になればうれしく思います。

よろしくお願いします。

 

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歴史に想いを馳せて絹の道:初心者の関東近郊半日ハイキング

幕末から明治以降、八王子を中心とした東京の多摩地区では養蚕で栄えて生糸の製造が盛んでした。生糸を輸出するため、八王子から港のある横浜までをつなぐために整備された道が「絹の道」、一部分ですが、当時の姿を残しています。歴史のロマンを感じながら歩けるルートです。

私がいつも歩くときは多摩境駅から八王子みなみ野駅までのことが多いです。でもこれだとちょっと長すぎるので「多摩ハイク」で紹介されている、多摩境駅から大塚山にある道了堂までをご紹介します。

今回紹介するのは以下のルート。「多摩ハイク」のルートとは少し異なります。多摩ハイクで通っていた多摩境駅近くの「片所谷戸」はベンチなどもあり、動植物の楽園らしく、気になります。次歩くときは立ち寄りたいです。

今回のルートはコンビニなどがほとんどないので、おやつやお昼ご飯は事前に準備しておいたほうがいいですよ。多摩境駅前にコンビニなどはあります。

今回は京王線多摩境駅から。まずは小山内裏公園を目指します。

公園に入ったら、尾根緑道を西に向かって歩き鑓水(やりみず)方面に。尾根緑道はかつて戦車道路と言われ、元々は第二次世界大戦で陸軍が戦車をテストするために作られた道路だったそうです。

今回は西の方にある、鑓水小山口に向かいます。

小山内裏公園では予約をすればバーベキューもできるみたいです。舗装路歩きですが時折丹沢方面の展望も。

ウッドチップの敷かれた道は足に優しいです。

公園を出たらしばらく歩行者専用道を行きます。道の上にも「絹の道」のタイルが。

歩行者専用道は安心して歩けます。

しばらく歩くと左手に茅葺き屋根の住居が見えます。この小泉家住宅は明治時代の再建ですが、母屋だけではなく土蔵、納屋、堆肥小屋などを含めて東京都の文化財に指定されています。

八王子でも江戸時代より栄えていたのは宿場町のあった甲州街道沿いですが、この鑓水地区はそこからかなり離れています。横浜開港以降の生糸輸出量が増えるに従い、八王子だけでなく群馬や長野などからの生糸を横浜へ運ぶための中継基地であったこの地が栄え、「鑓水商人」が生まれたそうです。

もっとも賑わっていたときは洋館などもあったそうですが、今ではのどかな里山の景観が広がる鑓水地区。栄えていた当時に近い景色を見ることができる貴重な文化財が小泉家住宅なのかな、と思うと感慨深いです。ただ、今でも住居としてお使いのため、中を見ることはできません。外からそっとみてくださいね。

さらに進むと嫁入橋。(リンク先はpdfです)

渡ったら左に。しばらく川沿いに進みます。すると「八王子道」の古い道標が。

説明のところを拡大してみました。もともとここにあったわけではなく、移築されたようです。

御殿橋に着いたら右に曲がります。車はそれなりに通るのですが、歩道があるわけではないのでちょっと注意して歩きます。

少し進むと風情のある門が。鑓水商人である八木下要右衛門(やぎしたようえもん)の屋敷跡に建てられた絹の道資料館です

絹の道資料館は入館無料。トイレがお借りできます。ここで絹の道に関する展示を見たり休憩したり。ベンチやテーブルもあるので、おやつや昼食にしてもいいと思いますが、団体さんがきているときはちょっと難しいかも。

このエリアも日本遺産なんですね。

るるぶ日本遺産 (るるぶ情報版)

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さらに進むと分岐が。道標に従い右に進みます。いよいよ絹の道。

八王子市の史跡ですよ。

雰囲気のある道。にぎわっていた頃は雰囲気も違ったのかもしれません。絹の道が生糸輸送で使われていたのは実はさほど長くなかったそう。明治41年に鉄道(今の横浜線)ができてからは、生糸の輸送は主に鉄道になったそうです。

この階段を登ると

文化財道了堂跡です。鑓水商人が浅草花川戸(はなかわど)から道了尊を勧請して建立されたそうですが、今は建物は残っていません。

先ほどの階段を登らずに左に行けば

展望の開けたところに出ます。ここから片倉駅八王子みなみ野駅まで歩いて行けますが、少し遠いです。ガッツがあれば、ぜひ。

もう疲れたな、と思ったときは、道了堂跡近くの2つのバス停から駅まで行けます。

北野台三丁目のバス停から京王線北野駅に行けますが、本数は1時間に1本程度。

ちょっと先の坂上バス停からなら20分に1本に増えますよ。

 

 ✳︎ コース内のスポットなど ✳︎ ・所要時間:2時間程度(休憩時間含まず)
・トイレ:駅と小山内裏公園、絹の道資料館
・コンビニ:多摩境駅

 

 

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X(旧Twitter)のアカウント、作ってみました

と言いましても、実は会社のSNSを担当していることもあり、すでにXのアカウントはいくつか運用しているのです。

このブログのために新たにアカウントを立ち上げましたよ。

山歩きに行った時など、ブログに上げる前にちょっとした写真などお見せできたらいいな、と思って。

あ、会社の愚痴を言う裏垢にはならないように頑張ります汗

実はアカウントは先週作ったのですが、ツリーにはてなブログの記事へのURLを貼ったらいきなりアカウントが凍結されてしまって…なんども認証してもダメで、昨日ようやく承認され、凍結解除に! ちょうど先週は凍結祭りだったようで、ついてないです(涙

Xで紅葉写真をアップしたら、「あなたこう言うの好きでしょ」と言わんばかりに紅葉のポストばかりが流れてくるようになったんですが、改めて見ると皆さん本当にきれいな紅葉写真ばかり。眼福眼福。

おばちゃんの貧相な写真は見劣りしちゃうけど、でも写真の腕も上げられるよう、頑張ります!

赤城自然園の別カット。青空だと写真のきれいさ5割増になる気がします

実は一眼のデジタルカメラオリンパスのミラーレスを1つだけつかっています。多分10年近く前に購入したもので古いですが、ちっちゃくて軽いわりに写りも良いので山歩きで持ち歩いてもストレスにならないのが良いです。この子を相棒に富士山にも、栗駒山にも、仙丈ケ岳にも、草津白根山などなど、行った山の思い出は数知れず。最近はついスマホで済ませてしまうけど、ブログを始めたこともあり、また一眼を持ち歩こうかな、と思っています。写真撮影をカメラですれば、スマホの電池消費も抑えられますからね。

下のリンクの型番は同じだけど、黒いボディです。

実は機能をよく知らず、使いこなせていないところも多い気もしますが…

ブログと相性のいいSNSはもしかしたらインスタの方かしら、なんて悩みもありつつ、ひとまずXで発信していければと思います!よろしくお願いします。

 

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紅葉散歩で小田急永山駅から多摩センター駅まで:初心者の関東近郊半日ハイキング

以前ご紹介した栗平丘陵と同様、今回も小田急沿線自然ふれあい歩道(今は終了)のチラシで知ったルートです。

kumamori-hike.com

先日歩いたらそろそろ紅葉がきれいそうな道が多かったので、記事にしてみます。実は今、ちょっと体力が落ちているのですが、そんな時でも気軽に歩けます。疲れたらバスで駅まで戻ればいいですし。舗装路多めのルートなので、運動靴で大丈夫ですよ。

スタートはは小田急永山駅京王線が利用しやすいなら京王永山駅でも。場所はほぼ同じです。

駅を出たら左に曲がり、「グリナード永山」という商業施設の右にある階段を登り、さらに多摩市の図書館が入る施設の下を通る道をまっすぐ行くと永山北公園があります。

永山北公園入り口のマップに今回のルート(途中まで)が記載されています。

今回はこんなルートで歩きました。ほとんど舗装路歩きでいくつもの公園を通るため、トイレなども安心です。コンビニは見つけられませんでしたが、途中スーパーがありましたよ。

永山北公園を抜けたらこのような道を行きます。右側は学校です。

左側にはかつて永山東小学校があったそうです。奥に紅葉した木々も見えます。

ここは左に。

橋を渡ります。電線がちょっと…ではありますが紅葉はきれい。

この左側が永山南公園。トイレと自販機があります。この時トイレをお借りしましたが、紙はありませんでした(笑)。やむなくティッシュで難を逃れました。

奥の方(青い屋根?が見えるところ)に商店街がありそうです。行ってみます。

シャッター商店街化している気もしますが、がんばって営業しているお店も。右奥に見えるグルメシティダイエー)の右の道を行きます。

まっすぐ進むと道標も。そういえば、最初の地図に赤線でルートが記載されていました。

さらに進むと紅葉がきれいな道。ベンチもあります

みどり橋を渡ったら左に行きます。今回は小田急自然ふれあい歩道のルートを取っているので、諏訪永山ふれあいの道とは異なりますが、瓜生緑地に行かない、もしくは早く多摩センター駅に行きたいなら、まっすぐ進んじゃっても大丈夫です。

しばらく道なりに。ススキがいい感じ。右側には小学校があります。

ここは右に。また橋を渡ります。多摩ニュータウン内のルート、メゾネットなどのおしゃれなお宅を見ながら歩くのも楽しいです。

橋から街路樹の黄葉。先に見える緑地は瓜生緑地かな。

ささやき橋を渡ってからさらに

瓜生見返り橋を渡るのですが

渡り切らずに右側の階段から下ると

瓜生緑地の入り口。

まっすぐ進みます。あずまやもあります。

一旦車道を横切るのですが、横断歩道が鎌倉街道寄りなのでちょっと遠回りに。(現地の地図に紫の線で今回のルートを記しました)

しばらく行くと階段が。登ったら道なりにすすみ

ここは左に行くと

さんかく橋を渡って左に行きます。

道なりに進むと貝取北公園。

ここは左に。

ぶれちゃいました

ここは右に。

橋を渡ったら右に

ここは左に曲がり進めば

貝取山緑地に入ります。

入り口です。

途中、ちょっと展望の良いところも

山道っぽいところも少しだけ。

少しくだっています。

振り返って。貝取山緑地はここまで。

橋を渡り

右側の階段を下ります。街路樹の紅葉も進んでいます。

広い道に出たら右に。コモディイイダ(スーパー)に立ち寄りもできますよ。

橋を渡り

ここも右に

ひたすらまっすぐ進むと階段があります。その後しばらく階段を上ると豊ヶ丘北公園に。

紅葉はもう少し先でしょうか。

豊ヶ丘北公園を出たら右手の階段を降りて(小田急沿線自然ふれあい歩道ではこの辺で線路の反対側に出て、乞田川沿いに行くのですが、今回ルートをショートカットしています)

線路沿いに歩きます。手ブレが

川沿いの道に。桜の木が植樹されているようにも見えますので、春もきれいだと思います。

道標が出てきました。左のほうにサンリオピューロランドが。まっすぐ進み、右に曲がれば多摩センター駅です。

私の歩くスピードでは今回のルートは2時間弱。ちょっと長いな、と思ったら瓜生緑地まで行かないとか、いろいろショートカットもできそう。今の私の体力でも散歩の気分で気軽に歩けるルートでした。

また、多摩ニュータウンは丘陵の地形を生かして開発したと何かで読んだことがありましたが、実際歩いてみると木々に団地が溶け込んでいて、こういうところに住めたら良いな、と思いました。私の会社からだと通勤はちょっと大変そうですが。

重松清さんは、多摩ニュータウンが舞台の小説を書かれていますね。

 

今回、住宅地など分岐が多かったので説明の写真が多くなりました。あまりきれいな写真ではありませんが、ご参考になれば幸いです。

 

今回歩いたルートとはちょっと違いますが、多摩市のHPにもウォーキングマップがありますよ。

www.city.tama.lg.jp

 ✳︎ コース内のスポットなど ✳︎ ・所要時間:2時間程度(休憩時間含まず)
・トイレ:駅と公園
・スーパーやコンビニ:基本的に各駅前、途中コモディイイダ(写真参照)
サンリオピューロランド多摩センター駅から徒歩10分

 

 

 

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高尾山帰りに八王子いちょう祭りはどうですか?

今日から東京の八王子で「八王子いちょう祭り」が開催されています。

www.ichou-festa.org

西八王子駅から高尾駅までの甲州街道沿いで行われ、いちょう並木の黄葉を楽しめる(でも今年はどうかな?)イベント。今年(2024年)は11月16〜17日に開催です。

ちょっと古い写真です

イベント会場や沿道のお店・企業などで飲食物や自社製品などを販売していますので、それを見たり買ったり食べたりしながら歩くのが楽しくて、ほぼ毎年行っています。

 

また、イベント会場では近隣や八王子にゆかりのある市町村などからの出店などもあるのも楽しいです。高尾山帰りに山梨の一升瓶ワインを買って帰ったことも。

kumamori-hike.com

リュックに入りきらなかった一升瓶、頭が顔を出していましたが(笑)。この時買ったのは蒼龍ではありませんでしたが、蒼龍も好きなワイナリーです。アマゾンで買えば大きい瓶を背負わなくてもいいんですが、その時は背負って帰りたかったのですよ…。

八王子いちょう祭りといえば関所オリエンテーリング。手形を購入して会期内に設けられた関所をめぐります。焼印を集めて福引ができたり景品がもらえますよ。

www.ichou-festa.org

関所オリエンテーリングの西端は小仏の関所跡。かつて甲州街道に本当に関所があった場所で、現在は史跡になっています。高尾山に登ってからオリエンテーリングにチャレンジするなら、蛇滝(じゃたき)方面に降りれば小仏の関所跡まで少し近いかもしれません。

体力や技量に自信がなければ、高尾山は歩かずに小仏の関所までバスで行っても。小仏の関所跡から西八王子駅まで歩いてもそこそこ距離がありますので、いい運動になりそうです。小仏行き(小仏バス停からの場合は高尾駅行き)バスなら「駒木野」バス停の目の前です。

小仏関所跡は小さめの公園のようになっていて、会期中は近隣町内会の方による焼き鳥やビールなどの屋台も出ています。いちょう祭りではこのように地元の方により運営されている会場がいくつもあり、全部回ったらあっという間に1日すぎてしまいます。でも駅周辺など、行ける範囲でも楽しいですよ。

上記のリンクに地図もあります。

 

今週末の天気はイマイチなものの、雨は多分降らなさそう(願望も込み)なので、今年も楽しめたらいいなと思います。

 

 

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高尾山こそ油断禁物:安全な山歩きのために気をつけていること

東京から登りやすくてたくさんの人が訪れる高尾山、先日、日本一遭難者が多い山とのニュースもありました。高尾山は確かに行きやすく初心者向けの山ですが、アラ還はそんな山でも遭難のリスクは高まります。今回は高尾山を例に、身近な山を歩く時に気をつけたいことを、自分の安全登山のためにもまとめてみたいと思います。

news.yahoo.co.jp

アラ還は遭難のリスクが爆上がり

ちょっと古い情報なのですが、林野庁の報告書では、高尾山で遭難する人のうち、なんと約70%が50歳代以上とのことです。利用者も50歳代以上が約40%と多いものの、遭難率は確実に上がっています。

また、遭難の要因の6割は転倒。歳をとると足腰も弱り転びやすくなりますよね。山での転倒は骨折や滑落などより深刻な遭難につながりますし、そろそろ骨粗鬆症が気になるお年頃のアラ還女子としては極力避けたいところです。

また、これも情報が古いのですが2017年には遭難で5名の方が高尾山系(高尾山だけでなく陣場山の方まで含まれるようです)でお亡くなりになっています。記事のリンクでは高尾山への6号路での滑落による死亡事故もあったようで、本当に気をつけないといけないと感じます。

遭難しないための歩き方

では転んだり滑ったりしないように歩くにはどうしたら良いか、ですが実はそれだけで1冊の本になってしまうくらい大事なこと。私はこの本で勉強しました。

私が歩く時、特に気をつけていることは、

・足の裏全体を地面につけるように歩くこと。

「フラットフッティング」と言うそうです。足全体を地面につければ靴底の摩擦力が大きくなるので、滑りにくくなるらしいのです。

・静かにゆっくり、歩幅は小さく歩くこと。

静かに歩けば滑ったり転んだりしにくくなり、万が一の時も被害が最小限で済みます。免許のある方ならご存知と思いますが、自動車のスピードが遅いほど止まる距離が短くなると、教習所で習ったと思います。それと同じ理由で、ゆっくり行動なら滑っても短い距離ですみ、リカバリーも容易です。

・歩くスピードはなるべくゆっくりで。

また、ゆっくり歩く方ことで体への負担も小さくなり疲れにくくなります。岩崎元郎さんの本によれば、歩幅は自分の靴の長さが目安だそうです。ちょっと遅そうな気もしますが、山はそれくらいでいいのかもしれません。

 以前友人と山歩きをした時のことですが、後ろから人が来ているからなどの理由で登りで頑張ってしまい、その結果、疲労や膝の痛みで下山が難しくなったことがあります。そのときはロープウェイやケーブルカーで無事下山できたものの、ロープウェイなどがなければ遭難になっていたのかな、と後で思います。私ももっと強く、ゆっくり歩くようにいえばよかったな、と反省しています。

・体は地面に垂直になるよう意識することで、斜めより滑りにくくなるそうで、気をつけるようにしています。

・高尾山といえどもできるだけ登山靴など滑りにくい靴を履くようにしています。地面が乾いていそうなときはローカットシューズの場合も多いのですが、特に雨のあとなど滑りやすいときは、足首を守ってくれる靴を選んでいます。

キャラバンは私の幅広の足に一番合うシューズ。この色違いを履いています。ゴアテックス素材なのに比較的お安いのもありがたいです。

・状況によってストックも

実はストック使いがあまり得意でない私。今まで装備はしていても使ったことはあまりなかったのです。今では膝のこともありなるべく、特に下山時には使うようになりました。アラ還は頼れる装備はなるべく使ったほうが良いと実感しています。

私は少し古いモンベルアルパインポールを使用しています。もう少し軽いものに買い換えたいなと思っても、修理代金が比較的安いので長持ちしちゃっています(笑)

高尾山でも危ない場所、危ない時

ところで、高尾山が日本一遭難の多い要因として、来る人が多いことと、ケーブルカーなどで気軽に来れるので楽な山というイメージもあるのかな、と思います。

多分、ケーブルカーやリフトでしか来たことのない方にとって、高尾山はこう見えているのではないかと思います。舗装路で広くて歩きやすい、公園のような山。確かに鎖場や岩場など危ないところはありません。

でも、ちょっとルートを外れれば普通に登山道ですから、山腹を巻くように設けられた道(トラバースと言います)は谷側に落ちれば滑落、遭難になってしまいます。

 

下の写真は日影バス停から高尾山に行った時のルートです(ちょっと古いので修復されているかもしれません)。ふもと側の登山口には通行止めの表示はなく、うっかりここまで来ちゃいましたが、谷側が崩落していて道幅が狭く、歩いていてヒヤヒヤしました。その先にある4号路の合流地点にはロープでふさがれており、それを見たとき初めて歩いてはいけないルートだったことに気づきました。

人の多い1号路、4号路、稲荷山コースなどを歩くならこのような道に入ることはほぼないとはいえ、ちょっとした道迷いで不安定な道に入り込む危険性もあります。

また、雪の高尾山もきれいなのですが、特に4号路などの北側斜面は登山道が凍結している場合も。私の持っているハイキングの本には「雪の時は登山靴で」とは書いてありますが、アイゼンについては言及されていませんでした。雪の日に高尾山を歩く時、私は必ず軽アイゼンかチェーンスパイクを使用しています。少なくとも脚力の衰えてくるアラ還は、軽アイゼンやチェーンスパイクに頼ったほうが安全だと思うのです。

高尾山でいえば4号路や2号路、6号路などのトラバースでは、滑落に気をつけたいです。3号路もトラバースではありますが、車が通れるほどの道幅があり4号路や2号路よりは安全と思います。

高尾山とはいえ登山届は出しておきたい

高尾山が日本一遭難の多い山である以上、歩くには登山届(登山計画書)を出しておきたいところです。登山届とは、いつ、どの山を、どの予定で歩くのかを記したものです。

埼玉県警察のHPより

高尾山の場合、高尾駅北口や高尾山口駅改札近くに登山ポストがあります。

news.yahoo.co.jp

ネットで提出の場合、山と自然ネットワークコンパスが利用できます。ヤマレコ の有料会員であれば、ヤマレコ アプリで立てた計画からコンパスに提出もできます。

県によっては警察のHP経由で登山届を提出できるところもあります。以下は埼玉県の例です。

www.police.pref.saitama.lg.jp

コンパスは未対応の県もあるようなので、その場合は登山口の登山ポストやビジターセンター、最寄駅の交番などで提出できると思います。提出場所がわからない場合は郵送の提出も可能です。

登山届を出す時に大事なのは、登山ポストなどに提出するだけでなく、同じ内容を家族などと共有しておくことです。万が一の場合、発見が早くなり助かる可能性が高まります。中には遭難した時の個人特定のためにご自身でコピーを持ち歩いていらっしゃる方も。

若ければ勢いで歩けてしまう高尾山ですが、アラ還が同じことをしたら事故になりかねません(涙)。以前の記事でもご紹介したように、実際、遭難者の7割超が登山届なしとのデータもありますから、ジジババこそ登山計画はしっかり立てて、登山届の提出は忘れずにしたいものです。

地図か登山アプリは必須

高尾山は意外と道が入り組んでいて、人も多いので流れに乗ったら行きたいルートとは違うルートに入ってしまったなんてこともありがち。歩いている間はできるだけこまめに地図を見て、自分が今どこにいるか確認することが大事です。私は地図読みが苦手なので登山アプリを利用しています。「ジオグラフィカ 」「ヤマレコ 」「YAMAP」など、無料で使えるアプリはたくさんありますよ。安全のため、地図もアプリも見るときは必ず止まってから見てくださいね(歩きスマホダメ絶対!)。

geographica.biz

www.yamareco.com

yamap.com

「ヤマレコ 」「YAMAP」なら山歩きの行程を家族に伝えることができます(いずれもアプリの利用は無料)。

www.yamareco.com

help.yamap.com

 

また、万が一遭難した時に電波を出して発見してもらえる「ココヘリ」を利用すると安心です。(こちらは有料)

www.cocoheli.com

もちろん装備は登山前提で

高尾山とはいえ山ですから装備はしっかりと。急な雨に備えてレインスーツ、これは防寒着にもなりますので特にこれからの季節は忘れずに持参したいです。また、下山が少し遅くなった場合に備えてヘッドライトも。1号路は舗装路で油断しがちですが、霞台(ケーブルカーの高尾山駅)より下には街灯がないのでヘッドライトがないと真っ暗で歩くのが大変です。

高尾山は山頂や霞台には水道も通っていて、お茶屋さんなどでおやつも変えればお蕎麦も食べられるとはいえ、登山道の途中には売店も水道もありません。おやつや飲み物は必ず持参したいです。もちろん救急セットも。

詳しくは以下の記事も見ていただければと思います。

kumamori-hike.com

リフレッシュしたいとき、思い立ったらすぐ行ける高尾山は私にとってのホームマウンテンでもあります。そんないい山、遭難する人が少しでも減ってくれるといいなと思います。もちろん私も遭難しないよう安全登山を心がけていきます!

 

 

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赤城自然園で紅葉散歩:初心者の関東近郊半日ハイキング

せっかく群馬のお得な切符の情報をアップしたので、今回も群馬の紅葉の名所を。

群馬の山といえば上毛三山。特に赤城山榛名山は初心者でも手軽に歩けるルートが多く紅葉もきれいですが、さらにもう少しゆるい道で紅葉を見たいと思う時は、赤城自然園もいいですよ。

 

公共交通機関で赤城自然園に行くには

まずはJR渋川駅を目指します。東京方面からならまずは高崎駅に行き、上越線吾妻線に乗ります。吾妻線新前橋駅で乗り換える事が多いです。

赤城自然園に行くバスは渋川駅から出ています。

渋川駅までは週末お出かけパスの利用で交通費を抑えられますよ。例えば新宿からなら往復で600円程度やすくなります。詳細は以下の記事もご参考に。

kumamori-hike.com

例えば、新宿発6:25発の埼京線にのり、赤羽で6:50発の高崎行きに乗り換えれば高崎駅8:31着。高崎発8:53の吾妻線に乗り換えれば渋川駅に9:19着。

渋川駅からの9:35発のバスに間に合います。

関越交通のHPより。2024年11月現在の情報です

入園料が必要ですよ。なぜなら…

赤城自然園は入園料1000円なのですが、これは園内の環境を守るための費用。最初は高いなぁ、と思ったものの、実際に中を歩いたら、この環境を長く残すためには決して高くないと感じました。国や自治体ではなく、企業がこのような広大な公園を運営する例は多くありませんから(企業立公園というそうです)。なお、セゾンカードやUCカードをお持ちなら半額の500円で入園できますよ。ちなみに駐車場は無料とのことです。

赤城自然園の歴史

せっかくなので赤城自然園の歴史も少し見てみます。1970年代、当時の西武セゾングループゴルフ場などのリゾート開発を目的に赤城山麓に土地を所得したところからはじまります。

1980年代には、小説家の辻井喬としても知られる堤清二氏により「人間活動と自然の平和的共存」をうたい整備が進められた赤城自然園。その後西友に資産が移管されますが、その後西友外資ウォルマート傘下になります。そして採算の取れない赤城自然園は2009年に閉園されてしまったのです。これは知りませんでした!

しかし、閉園時に解雇された従業員の方が無報酬で細々と手入れを続けながらスポンサーを探した結果、クレディセゾンが運営会社として名乗りをあげました。そして2010年に再開園となったのです。

かつては開園期間が限定されていましたが、今では春から秋は火曜日以外の毎日、冬も週末のみですが開園しています。渋川駅からのバスも運行されるようになり、私のような車なしのアラ還でも気軽に行けるようになりました。

赤城自然園の環境・施設

もともとマツやスギの雑木林だった場所に作られた同園、今では地元の植生・自然多様性を生かした森に再生、整備されています。

人工的に作られた森とはいえ、この地域の植生や環境にもとづき整備された園内は、もともとこんな森だったのかしらと思えるほど自然です。この地域は冬でも降雪は決して多くないのですが、雪景色の赤城自然園もきっときれいなはず。また赤城自然園の標高は600〜700m程度で、真夏でも涼しい!というほどではないものの、この辺は群馬にしては比較的暑くない地域で、また、森の中でもあり、都心に比べればはるかに涼しく感じると思います。

赤城自然園のHPより引用

現在、入園者が歩けるエリアは60ha。園内1周は約2時間(公式HPより)。写真を撮ったり植物などを観察すれば、もう少し時間がかかる場合もあるかもしれません。

園内に売店はありますが、基本的にお弁当などは売っていません。園内で昼食を食べる場合は途中の乗り換え時、高崎駅渋川駅などで購入したほうが良さそう。(渋川駅前のコンビニはちょっと歩きます。ロータリーのニューデイズでおにぎりくらいは購入できますが)

売店にはクッキーのようなお菓子なら購入できて、飲料の自販機もあります。また、週末にキッチンカーが来る場合もありますので、事前に情報をチェックしてくださいね。

園内を歩いてみる

春にはシャクナゲ園もいいのだけど、今は紅葉を見たい時期ですから、しばふ広場を目指します。

近隣の園児さんが遊んでいました

しばふ広場にはベンチがたくさんあるのでおしゃべりしながら昼食やおやつを食べる来園者も多いです。春の新緑の時期も良さそう。でも一つ注意していただきたいのは、園内は禁酒・禁煙です。お花見の時期に酒盛りをしたいと思っても、ぐっと我慢です。

園内の案内板で植物の勉強をしながら

傾斜はほとんどないのでスニーカーでも安心。ただ、園内にあずまやなどの建屋がたくさんあるわけではないので、万が一の天候急変に備えて雨具があると安心ですよ。

紅葉と青空を楽しみながらヤマツツジの小道を歩くと三角点がありました。山頂に来たみたい。ツツジの時期にも来たいエリアです。

季節の花を見ながら歩くとあっという間に時間が過ぎていきます。

リンドウ

昆虫が苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、トイレと自販機がありますので、休憩がてら立ち寄っても。また、天候次第では雨宿りもできますよ。

途中、木道で保護されたエリアも

森の遊び場には樹上小屋があります。大人でも、こういう場所は楽しいものですね。

おしゃれな椅子のある広場があったり。

天気が良ければ、見晴台から榛名山が望めますよ。

紅葉の時期は道も混むことが多いので、お帰りは余裕を持った方が安心かもしれません。

春から秋にはキャンプも

なお、5月から11月の間であれば、園内のキャンプ場で宿泊もできるそうです。利用したことはないのですが、気になっています。

akagishizenen.jp

シャワーや売店などの設備はなく、トイレや水場などの最小限の設備となっているそう。自然を感じられるキャンプが楽しめそうです。

 ✳︎ コース内のスポット ✳︎ ・トイレ:園内に多数。
・昼食やおやつが買えるところ:基本的に昼食は買えない時が多い。おやつ程度は出入り口付近の売店にあり。週末はキッチンカーが来る時も。飲料の自販機は出入り口付近と昆虫館にあり。(マップ参照)
・温泉:同じ赤城町内、敷島駅から徒歩10分くらいのところに敷島温泉がありますが、赤城自然園からのアクセスは良くないです。(歩いたら1時間以上かかると思います)

 

 

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谷川岳をみながら一ノ倉沢:初心者の関東近郊半日ハイキング

谷川岳はロープウェイで歩ける日本百名山

今の時期は積雪が心配で私のような初心者には少しハードルが高い…。でもふもとなら私でも歩けそうなので行ってみました。ちょうど紅葉シーズンですものね。

 

今日は土合(どあい)駅で下車。

ぐんまワンデーローカルパスを使えば都内などから日帰りの場合、エリア内の深谷駅土合駅まで往復するだけで元が取れます👌ネットで購入できますよ。

週末なら休日おでかけパスも合わせて使えばもっとお得に。詳細は以下の記事にまとめています。

kumamori-hike.com

今回、新幹線を使わず行きました。(平日)

■新宿  JR埼京線快速 
↓ 06:14〜06:28
■赤羽  JR高崎線 高崎行
↓ 06:36〜08:15
■高崎  JR上越線 水上行
↓ 08:25〜09:31
■水上  JR上越線 長岡行
↓ 09:43〜09:52
■土合

 

今回のルートは基本的に舗装路歩きなのでスニーカーで大丈夫。でも少し先の山道も歩くかも、と思い念のためにハイキングシューズにしました。

みなかみ町は気温が低めなので、ふもととはいえ、防寒具はしっかりと。レインスーツと軽くはおれるユニクロのダウンジャケットをリュックに入れて。

土合駅を降りたらまず右に曲がってくださいね。もし紙の登山届を出すのであれば、土合駅にも登山届用のポストがあります。

駅を降りるとこんな感じ。この日はみぞれ混じりでした

土合駅からロープウェイ駅までは私の足で30分以上。時間と懐具合次第ではバスも利用できますよ。

2024年11月現在の時刻表です

道なりにゆるゆる歩いていきます。途中スノーシェッドというトンネルのような施設の中を通ります。自動車も通るので注意して歩きます。

右側に公園のような土合霊園地

谷川岳インフォメーションセンターではトイレがお借りできます。事前に情報を仕入れても。


さらに道路沿いを歩くと谷川岳ロープウェイ乗り場に。今回ここでペットボトルのドリンクを購入しました。

 

O

山岳資料館は無料で見学できます。菓子パンやカップスープなども購入できます(ちょっと高いけど、忘れた時は)。この先は車立ち入り禁止。

資料館のすぐさきには谷川岳登山指導センターがあります。トイレや椅子とテーブルがお借りできます。登山届も出せます。

舗装路ですが雰囲気のいい道。実は国道です。

もう落ち葉がたくさん

途中何箇所かベンチがあるので休憩しても。

しばらく歩くとマチガ沢。ベンチがあります。かつてお宿があったそう。

谷川岳は雲のなか。

さらに歩くと

一ノ倉沢。このように雪山に赤い紅葉と緑のグラデーションのことを「三段紅葉」というそうです。

一の倉沢にはトイレやベンチがあります。トイレはチップ制なので100円玉を準備しておくと良いですよ。水洗、洋式の綺麗なトイレです。

トイレの前には電気バスが止まっていることも。疲れたら乗って戻ることもできますが、定員がありますよ。
また、トイレのある場所から少し戻ったところに避難小屋があります。中にテーブルとイスなどもありますので、強風の時などは中で昼食やおやつ休憩にしても。

あとは来た道を戻ります。

土合駅から上りの列車は15時台を逃すと18時台までありません。ロープウェイ駅から土合駅経由、水上駅行きのバスは1時間に1本程度はあるので、水上駅に出た方が早く帰れます。運賃850円(記事執筆時点、ロープウェイ駅から水上駅まで)は少し痛い出費ですが、時間との兼ね合いで。

最盛期はすぎてしまいましたが今週末まだ間に合うかな?今年の場合は11月11日より通行止になりますので(記事がギリギリですみません)、今週末がラストチャンスかも。土合駅からロープウエイ駅までの道路は通じていますので、そこまでは

朝早起きは必要ですが、頑張れば普通列車でも日帰りできますよ、ぜひ。

今の時期急に寒くなることも多いので、装備(特に保温)は万全に。雨具(レインスーツ)はもちろん、ダウにゃフリース、手袋や保温用の帽子も忘れずに。

 

 

 ✳︎ コース内のスポット ✳︎ ・トイレ:土合駅とロープウェイ駅、谷川岳登山指導センター、一の倉沢
・スーパーやコンビニ:基本的になし。ロープウェイ駅でお土産程度の食べ物、水上駅前のお土産やさんでおやきなど購入可能。登山資料館でカップ麺とパンを販売(少し高め)
・温泉:水上温泉水上駅から徒歩10分程度で温泉街の入り口に。駅から徒歩15分のところにあるふれあい交流館で日帰り入浴可。水上駅から徒歩15分のところにある湯原温泉公園には足湯と手湯があり。

 

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