波佐見町と東彼杵町のガチャガチャは「陶器のブローチ」!? 2020年9月19日より新キャラお披露目。 | くじらの髭

波佐見町と東彼杵町のガチャガチャは「陶器のブローチ」!? 2020年9月19日より新キャラお披露目。

文・編集

写真

新キャラはこのガチャガチャを置いてもらうきっかけとなった波佐見町と東彼杵町の繋がりを表現する「海燕日和」!?

Sorrisoriso限定の海燕シリーズガチャガチャ。設置していただいて1年半が経とうとしている今、昨今の状況からなかなかイベントが組めずに地団駄を踏んでいる私たちに起死回生かのようにこのガチャガチャを発案したながせ陶房の長瀬渉さんがこのガチャガチャの根本にある「海シリーズ」の陶ブローチにあらたなキャラクターの仲間入りをさせてくださいました。

その、新キャラは

このガチャガチャを置いてもらうきっかけとなった「海燕」

海燕は地面に掘った横穴に巣を作り
たった1つの卵を産む。

燕は夫婦交代で約50日もの間
卵を大切に抱いてかえす。
その後、食事も、養育も
夫婦協力して育てる。

産卵から巣立ちまでの期間は3か月半と
普通の鳥類に比べればだいぶ長い。

海燕が大人になって卵を産むには5〜6年もの歳月を費やす。
鳥類の中ではずっと遅い。

多くの鳥類たちは
卵を産む成鳥になるまで1〜2年
それに比べると海燕はずっとずっと遅い。

ゆっくり成長して大切な時を過ごす海燕。
海燕の生き残る生存率は90%と
自然界では有り得ないくらい高く
長く生きることが多いのは
何事も丁寧に大切に時を過ごしているから
と言っても過言ではない。

私には「海」という娘がいる。
私には「ツバメさん」という
大切な友人がいる。

ふたりは親友です。

ながせ陶房とツバメコーヒーで
開催したイベント
「海燕日和」

縁を紡いでつながった人達が
海燕のような生き方をしてほしい
永く繋がっていけるようにと
願いを込めて作った「海燕」

長瀬 渉

ゆっくりと歩みは遅くても着実に成長していける場所でありたいと、
渉さんや海さん達との縁を大切に
またそこから広がる縁を永く紡いでいきたいと想います。

Tsubamecoffee 店主 北川 真由美

今回は、この陶ブローチがなぜ、東彼杵町にも置いてもらっているのかということやこのあらたなキャラクター誕生の秘話もお伝えしたいと思います。

2020年9月19日より東彼杵町はSorrisorisoで新キャラ初お披露目です。

私がはじめて、この「陶器ブローチのガチャガチャ」が波佐見町の西の原にあるモンネポルトの入り口に置いてあることを知ったときは心躍ったのを覚えてます。なんせ子供の頃からガチャガチャをしたくて何度親にせがんだことか。今となってはうちの子供達はガチャガチャを見るとすぐに私のところによってきては親となった私にせがんでくる。

そんなガチャガチャにかわいい陶ブローチが入っているだなんて。今では、西の原のキャラクターでお馴染みのムーアの陶ブローチが欲しくてたまらなく子供に何度もお小遣いと題して渡してしまっていたことはみなさん内緒で。

ガチャガチャは特別な場所にしか置いてもらえない!?

当時はまだ私もどのようにしてこのガチャガチャがここに置いてあるのか知らない頃。東彼杵町でもこんな夢のあるガチャガチャがあったらいいな。なんて勝手に妄想していたぐらいの心踊るもの。当時は「ながせ陶房」、「モンネポルト」。そして、長瀬渉さんの山形の実家「山寺焼窯元」にしか置かれておらず、流石に東彼杵町で置いてもらえるとは思ってもおりませんでした。

そんな、どこにでもは置いてもらえない、陶ブローチガチャガチャがなぜ、Sorrisorisoに置いてもらえたのか。すご~く長くなりますが、今回は、少しだけ触れさせていただきたいです。

きっかけは「価値づくり」を教えてくださったことから

長瀬渉さんは作陶家なだけでなく、波佐見町の今を築きあげてきた方。あらゆる波佐見町の仕掛けを作ってきた方で、活動家としても有名なお方。作陶家としては長崎県内唯一の日本橋三越本店で展示を許されている作陶家で、写真を見ていただくと驚かれるかもしれませんが、このまるで生きているかのように生命を感じる数々の作品を表現されてます。

その渉さんから、この数年、今では信じられませんが、あらゆることを教えていただいておりまして。一緒に汗をかき、泥をかき、飯をかきこみ。なんて。なんだか、信じられませんが、活動させていただいています。

波佐見町と東彼杵町。行政区分を超えた繋がりと教え

そんな渉さんからあらゆる手法や場面で教えてもらっているのが「価値づくり」そして、「物々交換」の価値観や「結の文化」という相互扶助の町を築き上げる考え方。そうです。私たちが今、あらゆる場面でお伝えさせてもらったりしている「こと」の根本は、波佐見町の今を作ったお二人、渉さんやモンネルギムックの岡田さんに教えてもらいました。

きっと私たちがまだまだ若輩者で舵取りもままならないからこそこうやって隣町で先導してくださる方々いらっしゃって。だからこその今のSorrisorisoの運営もなんとか失敗やあらゆる方に迷惑をおかけしながらもできているものだとすご~く感じてます。

Sorrisorisoは「海シリーズ陶ブローチガチャガチャ」!?

今では、Sorrisorisoの名物化しているガチャガチャですが、SorrisorisoのTsubamecoffeeでの海燕日和がきっかけで置いてもらったこともあって、ツバメや大村湾を目の前に位置する東彼杵町の「みせ」や「ひと」を表現していただき海シリーズで千綿のキャラクターも交えながら作陶くださってます。ちなみにタコッソは誰だか言わずとも。。。

そう、ここに設置してもらえるようになったのは、上述させていただいたように、置いてもらうかわりに価値の物々交換として未熟な私たちに繋がりと教えをいただくことだったんです。まぁそれはそれは私たちの成長に欠かせない存在になったことは言うまでもありません。

ながせ陶房とは

さてさて、そんな陶ブローチを作っている「ながせ陶房」のみなさんのことがきっとみなさんも知りたくなったのではないでしょうか。実は、しっかりとこの夏、取材をさせていただいておりますので、このサイトの「ひと」「こと」「もの」「みせ」カテゴリーにて後日ご紹介させていただきますので楽しみにされていてください。今回は、渉さんを支え続けていらっしゃる奥様の恵子さんや、ありなさん、キンキン、そして娘の海さんの写真をつけさせていただきます。

ながせ陶房の母 恵子さん(渉さんの奥様)

ながせ陶房 海のみせ 店主 長瀬 海 (渉さんの長女)

ながせ陶房 ありなさん

ながせ陶房 キンキン

長瀬 渉
1977年、山形県山形市生まれ。東北芸術工科大学・大学院を修了後、東京藝術大学工芸科研究生修了。長崎県 波佐見町の西の原の立ち上げなど活動にも注力する陶芸家。生き物系作家の中でも、お魚単体では先駆者的陶芸作家と名の高い渉さん。おこぜ、あらかぶ、ふぐ、たこ、あんこうなど、海の生き物を忠実に、繊細に再現した作陶を多く手掛け、数々の賞を受賞する気鋭の陶芸家「海と過ごし、生まれる作品達を、陶に記す」。と題し今年の1月にも2年ぶり3度目となる「海陶記」を日本橋三越本店にて開催。長崎県内で日本橋三越本店にて出展できる作家や職人さんはごく僅か。長崎に来て10年以上の間、普段、なかなか個展をこれまであちこちでは開催されてこなかった中、Sorrisorisoでの「海燕日和」やガチャガチャの設置など、このような形での出展は初めて開催いただいております。

それではみなさま、シルバーウィークは是非とも波佐見町や東彼杵町といった長崎は東彼杵郡部エリアへお越しくださいませ~

みせ・ひと・こと・ものについての詳細は以下のそれぞれの記事をご覧ください。