こんにちは、けいすけです。
今回は、スッキリわかるSQL入門を読み終えましたので、それについての書評です。
結論から言えば、初学者の方にはとてもお勧めできる本だと思います。
そんなわけで、早速見ていきましょう!
学んだこと
SQLの基本事項+α
SQLの4大命令とその扱い方を、幅広く学べました。
タイトルにSQL入門と付されている通り、初学者向けの本となっております。
例えば、目次の前半はこんな感じ。
データベースの解説に始まり、4大命令(SELECT, UPDATE, INSERT, DELETE)にはしっかり紙幅が割かれています。
また、SELECT文で抽出したデータを集計したりグループ化したり、テーブルを結合させたりといった、4大命令+αの解説も丁寧でした。
更には、トランザクションやテーブルの作成といった内容も含んでおり、幅広く基礎事項をカバーしています。
個人的には、SQLはProgateで学んだぐらいでしたが、その次に取り組む教材のレベル感として、ピッタリでしたね。
難しかったこと
テーブルの設計
本の後半では、発展的な内容として、テーブルの設計についても触れられていました。
ただし、その辺りは若干解説が手薄に感じた部分もあり、そもそも内容が難しいことも相まって、消化不良の感が否めません。
難しかった理由としましては、前半のSQL文中心でデータを操作するものに比べて、抽象度が高い内容だったからかと思います。
とりわけ、要件定義と概念設計は、抽象度が高いレイヤーのため、著者の意図を汲み取れているかについては自信がありません。
とは言え、そこまでの完璧な解説をこの本1冊だけに求めるのは、少し酷なのかとも思います。
オブジェクト指向プログラミングもそうですが、抽象度の高い内容はそれだけで1冊の本が書けるぐらいですしね。
また、後述しますが、テーブル設計に関しても論理設計については、内容は悪くなかったとも思います。
(なんだか上から目線な言い方で、ごめんなさい)
よかったところ
テキスト・ドリル・docoQLの三位一体でSQL学習をしっかりサポート
SQL文については、これでもか!と言わんばかりに叩き込んでくれる、非常に充実した内容でした。
テキストそのものはもちろん、豊富なドリルはなんと256問も!
さらには、docoQLというオリジナルSQLアプリのおかげで、ハンズオン方式で学習することも可能になっております。
これだけやれば、SQLはバッチリだ!
論理設計の解説が丁寧
一方で、テーブル設計についての解説は、全体的にはやや簡潔であった点は、否めないかと思います。
ただし、そんな中でも論理設計については、比較的丁寧に解説されていたように感じました。
恐らく、この本の後には、もう少し専門的なデータ設計に関する教材に進む人が多いでしょう。
その際に、テーブル設計の基本的な流れや、そのプロセスを部分的にでもある程度把握していることは、理解の土台となるのではないでしょうか。
その意味において、次のステップへの架け橋としての役割も果たしていると感じました。
わるかったところ
固定レイアウトである点(電子書籍)
ほとんど不満はありませんが、電子書籍版に限って言えば、固定レイアウトだったところは唯一の不満が残る点でした。
固定レイアウトですと、検索はできませんから、電子書籍としての利点は正直乏しかったです。
まあ、この本に限ったことでもないですし、技術書あるあるですから、致し方ないとも言えますが。
文字レベルでの検索は無理だとしても、せめて目次から各章の最初のページに飛べたりするだけでも違うのになぁと感じたりもしました。
その他雑感など
全体として、SQLの初学者には適切な難易度で、優れた技術書だと感じました。
繰り返しになりますが、Progateの次に着手するのに適している内容ですので、そういった方には強く推せます。
ところで、本を使った学習の際におすすめの方法として、目次を確認しながら進めるというものがあります。
先ほど、電子書籍に難癖をつけましたが、目次の確認のしやすさで言えば、電子書籍の方が上です。
特にデュアルモニターで、ブラウザで目次を開きながらKindleアプリで読むのは、悪くない方法だと思います。
わざわざ目次のコピーを取ったりする手間も省けますしね。
そんなわけで、電子書籍は悪いことばかりでもないということも添えておきます。
最後までお読み下さり、ありがとうございました!
【補足】
後半で引用した「夢をかなえる勉強法」、やけどしそうな熱量で熱い本なので、こちらもおすすめしておきます。
Kindle読み放題に入っている人はな、なんと!無料です!!