第8回ベオーネコンサート
関西で指折りの名建築である兵庫県立芸術文化センター3Fにある、木の香りがするかのような神戸女学院小ホール。中央のステージを囲むように配置された400席以上の観客席は、ほぼ満席状態で、指揮者の顔しか見えない後方の席まで埋まっている。
会場を見渡せば、少しめかした同世代の人達の中に、たくさんの高津24期生の顔が見受けられた。まるで会場全体が大規模な同窓会のような華やいだ雰囲気の中、観客の皆さんはそれぞれに開幕前のひと時を楽しんでいる。
さてプロの女性司会者のMCで始まった今回で8回目というベオーネコンサート。ステージ上にはこちらも同世代、アラウンド古希!のメンバー18名がずらりと勢ぞろいして壮観。
ベオーネはイタリア語で「呑んべい」とのことでこれはたいへんよくわかる(笑)が、アルファベットの表記では「BE ONE」で、英語読みすると「皆が一つになる」というような意味になる。何ともお見事な命名ではないか!
24期の秋國君を含む18名がまさに一つになって、ポップスや演歌、CMソング等のバラエティーに富んだ懐かしい曲の数々を、トップテナー・セカンドテナー・バリトン・バスと各パートに分かれて、周到にアレンジされたアカペラコーラスを聴かせてくれる。楽器がなくても全く飽きることがない。ちなみに普段から良い声である秋國君のパートはバスであったが、CMソングメロディーの中の「君のひとみは10000ボルト」で艶やかなソロを披露してくれた。
メンバーの体力面を考慮してか、2時間のステージの中で2回休憩時間が設けられていた。トイレの近い アラウンド古希!世代には有難かったが(笑)、ベオーネの皆さんは休憩時間の間に2回の着替えをしなければならず、結構たいへんだったのではないだろうか。
2回目のステージは、今回新調の各々色が異なるカラフルなシャツ姿で登場。曲の合間に衣装コーディネーターと称する人物が登壇し、それぞれのカラーシャツのメンバー(特にピンクや赤などを着たメンバー)をいじっている。秋國君のシャツはブルー色で結構似合っていたと思うが、時間に限りがあったせいか、幸い(笑)いじられずに済んだようである。
3回目のステージでは高齢否失礼、恒例 の行事との事で、この日に誕生日を迎えた観客に、ベオーネからハッピーバースデーソングと記念品のプレゼント。この日7月15日は会場内に2名の誕生日の人がいた!たしかに400名も集まれば1人や2人その日に誕生日を迎える人がいてもおかしくない。このラッキーなお2人の喜びようも楽しく、会場が一体となって大いに盛り上がった。
メンバーが一つになったアカペラコーラスはもちろん素晴らしいが、曲の合間に楽しい企画が用意されていて、エンターテインメントとしてもたいへんよく考えられた演奏会である。
観客にたくさん楽しんでもらいたい、というメンバーの心遣いとユーモアが感じられて暖かい気持ちになる。
このアラウンド古希!の18名、本当に侮れないのである!
プロのミュージシャンには、たとえばボブディランや、ローリングストーンズのミックジャガーなど高齢でも精力的に活動している人たちがいるが、何分遥か遠い存在ではある。しかしこのベオーネの皆さんはまさに私達と等身大 (と言うと失礼かも知れないが)、定年退職を機にかつての学生時代の仲間が参集し、ミュージシャンならおそらく誰もが憧れるだろうこの兵庫県立芸術文化センターを舞台に、週1回の練習と呑み会?で研鑽を重ねた成果を存分に披露し、これだけ多くの観客を楽しませてくれる。
この身近な彼らの快挙!に観る方もたくさんの元気をもらえるのである。
ベオーネの皆さんの活動は、「同窓会の進化系」 なのだ。
喜寿のベオーネもぜひ観てみたい!!
< アラウンド古希 ! の一観客より>
正直あまり音楽関係には興味の無い私でしたが、昨日のコンサートは馴染みの深い曲ばかりで(恋するフォーチュンクッキーを除く{笑})又パフォーマンスが素晴らしかったので、心地よくゆったりと楽しむ事ができました。ほぼ同世代の皆さんの頑張りに頭が下がる思いです。流石に三部になるとややスタミナ切れの処も見受けられましたが長時間に
及ぶ見事なパフォーマンスには拍手喝采です。又多くの同窓生とこのコンサートを共有出来たこと、二次会で美味しい
ビールを飲みながら色々な事を語り合えたこと至福の時間となりました。感謝感謝です。
この記事の写真の中に、秋國さん以外に24期の4人が写っています。
目を凝らして探してみてください。
誰だか分かればコンタクトフォームよりご連絡を!!
4人とも正解の方には、24期同窓会の缶バッチ(目下製作中)を贈呈できるかも。。。😊