概要
タイトル:「思考をみがく経済学」
著者:飯田泰之(経済学者)
NHKのラジオビジネス塾という番組を書籍化したものです。
経済についての理論について1,2ページの短い単元に分けて分かりやすく説明しています。
用語や理論を提唱した人物についての解説もあわせて載ってあり理解を深めるのに役立ちます。
本書の目標は、
・経済学のエッセンスを知ってもらう
・それを思考の「型」として、ビジネスに活かすコツをつかんでもらう
・経済ニュース、その他のニュースに接するときのどころをりかいしてもらう
ところにあります。
(はじめに p6)
構成
はじめに 「使える経済学を知るために」
第1講 まずは心構えから!
何のために「経済学」を学ぶのか
第2講 分割して把握しよう!
「MECE」「利益の基本方程式」
第3講 経済学の特徴を知ろう!
「競争」「主観価値」
第4講 コストを知らなきゃ損をする!
「機会費用」「サンクコスト」
第5講 競争は何をもたらすか?
「競争の素晴らしさ」「成熟社会の競争」
第6講 ナンバー1でなければ意味がない!?
「費用逓減産業」「自然独占」
第7講 危機はこうして起こる!
「情報の非対称性」「失敗の本質」
第8講 勝負は相手の出方次第!
「ゲーム理論」「価格差別」
第9講 データと数字に強くなる!
「論理的思考」「統計的検証」
読むきっかけ
コメンテーターとして観る機会があり、コメントも分かりやすく理解しやすいと感じています。
これまで著者の書いた本などを読んだことがありませんでしたので手に取り読んでみました。
感想
経済学に関しての様々な用語が解説されています。
中でも「客観価値説」「比較優位説」「ナッシュ均衡」等は言葉を知っていても内容は何となくしかわかっていないというものでしたが本書の中で分かりやすく解説してあります。
”おわりに”にて「迷ったら、楽な道を選べ」とあり、著者の考え方について述べられているのですが自分の適性のあることや楽に感じることを選ぶことを勧めてます。
(もちろん怠けましょうと言っているわけではありません)
頑張ることは大切ですが、頑張ったからということに囚われすぎてしまわない様に気を付けないといけないと思いました。
経済の入門的な本で、経済学にどんな考え方があるのか知りたい方にはお勧めできる本だと思います。
NHKラジオビジネス塾 思考をみがく経済学【電子書籍】[ 飯田泰之 ]
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世界一わかりやすい 経済の教室【電子書籍】[ 飯田 泰之 ]
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