現役フタコブラクダで国内最高齢だった天王寺のジャックが10月31日にお空に旅立ちました。
担当チームの皆さんに支えていただきこれまで無事年齢を重ねてきたジャック。
高齢ということもあってか治りが長引いていましたが、ジャックは日々緩やかに暮らしていてくれました。
まだ立ち上がり歩けるとは言え、表情はしんどそうで、その日も出されたごはんを
ほとんど食べられていませんでした。

(10月28日)
様子が気になって翌日も見舞いに行きました。上を向いて立っている姿が印象に残りました。ラクダは動作がゆっくりしているので、ふだんと変わりないのではと思われていた方も
あったかもしれませんが、最近のジャックは座っている時間がとても長くなっていました。
それなのに座らないという状況はとても異常な状態を示していました。
座ろうとしてすぐ立ち上がる様子も見られ、疲れていても座る方が痛かったのだと思われます。


この日出されたごはんは食べられていなかったけれど、グラウンド内の樹葉をちぎって食べていました。
その様子を知って、担当さんもグラウンドの葉を刈ったものを出してくださっていたようです。
上を向いていたからと言って、死期を悟って天を仰いでいたわけではなく
最後の最後まで生きようとしてくれていたのだと思います。実際死亡後の解剖検査でも、胃の中には未消化の樹葉が残っていたそうで、直前まで食べようとしていたようです。
(以上 10月29日)
亡くなる前日は見舞いに行けなかったのですが、ふらついている様子が観察されていました。
30歳の大台を目前だったけど、大往生だったと思います。
もう苦しくないね。
まだまだコロナの影響があるので献花台とかは出せませんでしたが、
担当さんがお花を供えてくださっていました。
私が動物園に通い始めたのは、第2子トニーの誕生を聞いてからで、そこからさらにラクダのことが好きになりました。
つまりジャックがいてくれたから今の私があるとも言えます。本当にありがとう。
それからエース、トニー、ラフを誕生させてくれてありがとう。ラフは仙台で元気に暮らしていますよ。
晩年のジャックは、天王寺のふれあい担当チームに支えられて、共に歩んできました。
ジャックは旅立ってしまったけれど、
その魂はこれからも担当チームさんや天王寺の活動のなかに感じ続けられると信じます。