車検整備 ブレーキフルード交換 [MH55S ワゴンRハイブリット]
ワゴンRの車検整備です。
と、言っても車検は3月に受けたので作業はその前にやってますが…。
基本的に何もなくてもブレーキフルードは2年ごとに交換するのが良いです
前回いつ交換してるか?ですし、そもそも、前回車検時に変えてても2年ごとの交換推奨なので今回交換しました。
まぁ、実際車検2回ごとでも、体感的大きな差はありませんが…。
しかし、ブレーキは重要な部分。ブレーキフルードは吸湿性が高いので、吸湿するとスカスカになるので早めの毎車検ごとの交換がおすすめです。
ちなみに、交換が必要な理由は以下の通りです。
ブレーキフルードの主要因はグリコールというアルコール。アルコールは水との親和性が高く、吸湿性が高くなっています。
また、吸湿すると沸点が下がり、沸騰しやすくなります。
そして、沸騰するとブレーキラインにエアラインに空気が入ります。
水が沸騰するとブクブク泡が出ますよね。あの状況がブレーキラインの中で起こります。
圧力かかると沸点下がるので、ブレーキ踏んだ際にはブレーキ管の中で常にブレーキフルードに圧力がかかってますので…。
ブレーキラインに空気が入るとどうなるかと言いますと、液体は圧縮しても小さくならない(体積に変化がない)ので押したら押しただけの力を伝えることが出来ますがので、ホイール部分にあるブレーキシリンダーのピストンを押し、ブレーキパットを押すことが可能ですが、空気は押すと潰れて体積が小さくなってしまうので、ピストンに押しただけの力が伝わらずブレーキのピストンが押せなくなっちゃいます。
これが、ブレーキを踏んだ時にふわふわするという症状で洗われます。
ブレーキフルードは、ブレーキをたくさん使って温度が上がる場合やブレーキ踏んで圧力が上がったときに温度が上がります。
なので、レースに出る場合などはDOT4やDOT5などの沸点が高い高品質のブレーキフルードを使います。
では、全部高品質に変えればよいのでは?というのが素朴な疑問ですが、高品質なものは値段が高くなります。ただ、大した値段の差はないのでこれは大きな理由になりません。
最も大きな理由は、高品質なものほど吸湿しやすく、交換時期が短いことです。
ブレーキフルード交換の理想は1年ごととおっしゃる方もいらっしゃいますが、普通の方は車検ごとに交換されますので、高品質になるとそこで問題が発生するため、コストも安く安定性のある所としてDOT3やDOT4が使用されます。
水は押しても潰れないが(実際には若干潰れますが)空気は圧縮空気になって堆積が減るのがわかりますよね。
それで、ブレーキが効きにくくなるのがブレーキフルードの交換理由となります。
ちなみに、トラックやバスはエアブレーキじゃないか!と疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。
大型車はエアはエアでも圧縮した高圧のエアを使っていますので可能となる技で、強力なブレーキとなりますが、その分その仕組みの入るスペースが必要となります。
また、強力故に非常に扱いにくいのがエアブレーキです(空荷だと踏んだら感覚がないままガツンと効きます)
比較的仕組みが簡単(場所も取らない)、メンテナンス性も良くコストもかからないのが現在の油圧ブレーキです
閑話休題
交換作業に入りましょう
交換は簡単
使用するブレーキフルードはいつもモノタロウのブレーキフルードを使っています
通常価格で669円ですが、モノタロウは月に2回15%オフの日があるのでその日に買ってます
アマゾンでもお安いです
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アマゾンでは500mlと1ℓがあります。
500でも可能ですが、1ℓあると安心です。
交換は4輪外さないといけないのが面倒ですがそんなに難しくはありません。
頼めば数千円しますから節約にもなります。
本来ブレーキフルードはほぼ無色透明
しかし、古くなると黄ばんできます
交換したブレーキフルードはコチラ
お茶みたいな色です。もはや一度も交換していないのかも
交換後は綺麗になりました
交換前のタンクの画像を撮り忘れましたが、タンク越しにも黄ばんでいることがわかるほど着色してました。交換後は下の画像の通りほぼ透明ですね
交換時は作業を楽にするためにタンク内のブレーキフルードをあらかじめシリンジで抜くと楽ちんですが、これをしなくてもブレーキ踏む回数が増えるだけなので問題ないです
交換はタンクから遠いところからやります
タンクが運転席前になるから、左の後輪からします。
後輪はドラムの後ろにブリーダープラグがありますが写真撮り忘れです
後輪は8ミリとなってます
フロントはキャリパーにありますのでここから抜きます
なお、フロントはホイール外さなくても下にもぐれば交換可能です。
今回は他の点検もしたかったので外しましたが…
フロントは10ミリです
ゴムキャップはずしてここにホースをつけますが、その前にレンチを入れます
レンチを入れて、ホースを接続します
いつもは逆止弁つけたシリコンチューブを直接ブリーダーにさしますが、今回アマゾンで秘密兵器を買いました
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これがあると楽ちんです
ただ、写真撮り忘れてあとからやったので、施工中はおかしな写真になってます
更に、ペットボトルで廃油を受けましたがあふれたため床が汚れてます
作業手順
①ブリーダープラグにワンウェイバルブをつけたチューブを装着
②タンクのフルードを抜く(この時下限より下にするとエアをかむので抜きすぎるのはNG
③新しいブレーキフルードでタンクを満たす
④ブリーダープラグを緩める
⑤ブレーキを何度か踏む
⑥ブレーキタンクに随時新品のフルードを補充する
⑦ブリーダーから出るフルードが透明になったら終了
ちなみに、ブリーダープラグを緩めすぎるとリーダープラグの先の隙間から空気が入るので、ブリーダープラグは少し回すだけにしましょう
と、言うことで車検前整備実施しました!
何か月も前の話ですが…。
ところで、今週は東京出張です!
オンラインですが、とあるセミナーで1時間ほどお話しする機会を頂きました。
オンラインなので行く必要はないと思いますが、スタジオでお話しするとのこと、いつものオンラインと違うので今からドキドキです。
久々の東京なので、いろいろ行かなきゃいけないところもあり結構予定が詰まってますが東京エンジョイしてきまーす!
久々の東京
banさん
東京お気を付けて、仕事なので大変でしょうが、エンジョイされて下さい。
ブレーキフルード交換ツールの黒いゴムですが、ニップル回りにグリス入れても開け方を少なくしても、小さな泡が微妙に出るんですよね、
私はストレートで購入しましたが、メーカーの違いですかね。結局昔のホースにワンウエイでエア抜きしました。笑
by AZF (2024-09-07 00:43)
AZFさん こんにちは
東京、無事帰ってきました!
ゴムですが、隙間からエアが入っても、ブレーキラインには入らないので問題ないと思います。
見た目はエアが残ってるのか、残ってないかわからないので気持ち悪いですが…。
by bankerkon (2024-09-08 14:40)