山梨県三珠町の応永狛犬 2002/10/08 reported by 右衛門
三珠町のはじめ狛犬(応永12年!)
WEBを徘徊していたら、こんな記述を見つけました。
●熊野神社の狛犬
もともとは町内の各所にあった熊野神社ですが、大正期に合祀されて今日の熊野神社になっています。古い石像物としての様式を伝える狛犬も、合祀に関連して明治後期に元の社から移されたものです。つくり方は、粗削りでおおらか。まるで、当時の人々の素朴な信仰を表しているかのようです。狛犬の腹部には応永12年(1405年)の銘があり、狛犬の源流として全国でも珍しい貴重な文化財です。
もしも本当に応永12年だとしたら、相当なものです。東大寺南大門の建久7(1196)年には及ばないものの、1405年といえば江戸開幕より200年も前。
しかも、東大寺南大門のは朝鮮半島経由でのいわば「輸入仕様」狛犬で、狛犬というよりは獅子像。日本製の石造り狛犬で応永年間なら、これは見ておかなければ……。
三珠町役場に、事前に「普通に見られるのか?」と問い合わせてみたんですが、今は盗難防止のため、金網に入れてあるが、拝殿前にあって「普通に見られる」との返事。
金網ねえ……。
……と思っていたところ、いち早く、「甲斐の神社」の元締めでもある、地元の右衛門特派員がリポートを届けてくれました。
しかし、右衛門特派員の見たものは……!
あああ、やっぱり金網がなあ……。
しかも、拝殿前というのは大嘘で、「本殿前」だったそうです。非常に見にくく、この写真も脚立を使ってなんとか撮影したとか。
横から見るとこんな感じ。囚われのはじめちゃん。
これが顔だ!↓
顔の表情が分かりにくいですねえ。右衛門特派員、苦心のワンショット。
採取地:熊野神社(山梨県三珠町大塚4232)
建立年:応永12(1405)年
撮影年月日:2002年10月6日。
撮影者:右衛門
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