大人から子供まで楽しめる！清流の源「楽寿園」（三島市）

楽寿園（らくじゅえん）は、三島駅南口前にありながら、約7万2千平方メートルもの広大な敷地を持ち、驚くほど豊かな自然が残されている公園です。
小浜池と周囲の庭園は、1954年（昭和29年）に国の天然記念物および名勝に指定されています。

その歴史は1890年（明治23年）、小松宮彰仁親王が富士山の雪解け水が湧き出す小浜池の一帯に、池泉（ちせん）回遊式庭園と別邸を造営したことから始まり、現在は市立公園として三島市が管理運営しています。

小浜池は昭和37年頃から湧水の枯渇が続き、池の底が見えている時が多くなりました。
しかし、数年に一度満水を迎える時があり、その時の小浜池とそこに浮かぶ楽寿館の美しさは格別で特に人気を集めています。

園内には、富士山の噴火の際流れ出た溶岩(三島溶岩流)が露頭しており、その上に約160種の樹木が豊かに茂り、独特の美しい風景を見ることができます。
小規模の遊園地と動物園も併設されており、子供から大人まで世代を問わず楽しめる公園になっています。


湧水で潤った小浜池と楽寿館

※ 撮影日は10月8日です。

「たびねす」の記事はこちらです。
　★ ブログとは違う情報も掲載していますよ (^^)
　 → 宮様も惹かれた名勝！三島「楽寿園」・富士山の雪解け水が湧き出す公園は見所でいっぱい
　★ そろそろ修善寺の紅葉も見頃に近づいてます。
　 → 修善寺もみじまつりで紅葉堪能！色彩溢れる「もみじ林」と幻想的な「虹の郷 もみじライトアップ」

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用事で三島市に行った帰り、久しぶりに楽寿園を散策していくことにしました。
以前「つぶやき」でも紹介しましたが、9月下旬に3年ぶりに満水に近い状態になった小浜池を見たかったこともあります。

駐車場は楽寿園の中には無く、三島駅南口前の駅前口から80ｍ先を左折した所にあります。
（2時間まで200円）




今回、駐車場から一番近い駅前口から入りましたが、やはり正門の写真を載せますね。

楽寿園　正門



楽寿園のメインといったら、なんといっても湧水の池 、小浜池です。
入園窓口で本日の水位が分かるようになっています（公式HPにも掲載されています）。




門を入るとすぐに豊かな木々に囲まれます。さっきまでの駅前の喧騒とは別世界です。
今の時期、木々の間の散策は 最高に気持ち良い ですよ～。




園内には、1万年以上前の富士山噴火時の溶岩流（三島溶岩流）があちこちに露出しています。
その上に160種もの樹木が自生しており、溶岩の上でたくましく育つ木々も見どころだったりします。

溶岩小洞穴


根性見せます！(*｀ω´*)



まずはまっすぐ楽寿館に向かいます。
楽寿館は、元は小松宮彰仁親王（こまつのみや あきひとしんのう）の別邸で、三島市指定文化財になっています。

楽寿館


詳しくはこちら

※クリックすると拡大します。

1日6回、館内が一般公開されます。
公開時間が決まっており、見学希望者は時間前に来て玄関の前で待つ必要があります。

それで急いでいたんですね～。ちょっと早く着いたので玄関前でうろうろして開くのを待ちます。



時間が来ると係のかたが玄関を開けてくれ、ガイドもしてくれます (o^^o)♪
見学の所要時間は30分ほどです。

撮影禁止なので、建物内の写真はありませんm(_ _)m
でも、楽寿館の中から庭園を撮影するのはOKだそうですよ。
館の中から小浜池を眺めるのもまた良いです（特に水のある時）。

楽寿館の中から撮った庭園と小浜池


楽寿館は、1890年（明治23年）に小松宮彰仁親王が別邸として造営し、その後、大韓帝国皇太子李垠（り ぎん）殿下の別邸となり、さらに資産家 緒明（おあき）圭造氏の所有を経て、1952年（昭和27年）より三島市が管理運営するようになりました。

純日本風高床式数寄屋造りの建物で、小浜池に迫り出すように建てられた楽寿の間をメインに、不老の間、柏葉の間、ホール（李王家の増築）、玄関棟が中庭を囲み、廊下でつながれています。

特に60畳の大広間「楽寿の間」は 必見で、この部屋の襖・杉戸・天井には野口幽谷（ゆうこく）や滝和亭（たきかてい）など明治20年代の日本画家の第一人者達による210枚もの装飾絵画が描かれています (ﾉﾟοﾟ)ﾉ ｵｵ-


ところで、楽寿館には生活感がありません。実は接待に使用した邸なんです。

実際に小松宮彰仁親王が住居として使用されたのは、楽寿館前の梅御殿なんです。
こちらは一般公開はされていません。でも、貸出施設として利用することができますよ。

梅御殿 入口


登録有形文化財です。

※クリックすると拡大します。



さて、本日のメイン、 小浜池に映る楽寿館 を眺めに行くことにします。

池の向こう岸、南出口の近くに向かいます。
何しろ渇水期間のほうが長い池ですからねー、貴重な機会です。

おおお、見事ですね！o(^▽^)o


紅葉の時期に重なればもっと見事だったと思いますが、そこまで言うのは贅沢すぎかな。
小浜池に映る楽寿館の姿は、水をたたえた時でないと見れません。これまた格別の風情がありますね。

ちなみに下の写真は、渇水している時の小浜池です。


※楽寿園公式HPより


小浜池にあるみや島へは石の橋が架けられています。
そこには小さな神社がありました。

広瀬神社


みや島から見た楽寿館

※かなりアップにしています。


小浜池の背後にある、せりの瀬・中の瀬・はやの瀬にも水がたっぷり湧き出しています。
緑の木々に囲まれた清流、なんとも美しいですね。






楽寿園内の、小浜池や中の瀬などの天然池泉から湧いた富士山の雪解け水は、源兵衛川や蓮沼川（宮さんの川）の源となり、三島の町に流れ出していきます。

源兵衛川（三島市内）


蓮沼川（楽寿園南出口前）




和歌や植物に興味あるかたは、ぜひ万葉の森を散策しましょう。
「万葉の森」には万葉集に出てくる草木約100余種が集められ、その草木を詠んだ万葉歌が添えられています。

万葉の森

立札に万葉歌が書かれています。



楽寿園の魅力は、世代を問わず楽しめるところです。
小規模の遊園地と動物園も併設されているので、子供さんと一緒に出掛ける場所としても向いています。

のりもの広場・ちびっこ広場

のりもの広場では、メリーゴーランド、豆汽車に乗ることができ（利用券1枚100円）、ちびっこ広場では、１回100円で自動遊具を楽しむことができます。




どうぶつ広場
　ポニー・アルパカ・マーラ・リスザル・レッサーパンダなどが飼育されています。

どうぶつ広場のメンバーの皆様

※クリックすると拡大します。

お食事中のポニー


こっちをガン見するアルパカ



どうぶつふれあい広場
うさぎ・モルモットと触れ合えます。カピバラ・フクロモモンガ・ハリネズミなどもいますよ。







お休み処「桜」の近くには、三島大吊り橋や韮山反射炉のミニチュア（にしては大きい）が建っており、ひときわ目を引きます。
これらは菊まつりが終わると撤去される予定ですが、公園内には常にこのような展示物が何かしら展示されるそうですよ。





現在、「第63回楽寿園菊まつり」が開催中です（11月30日まで）。

特に毎年恒例の大型盆景は見ごたえがあり、今年は岡山の「備中松山城」を２分の１スケールで制作し約6,000鉢以上の菊で飾られます。年間を通して楽寿園最大のイベントであり、おすすめです。
　　　詳しくはこちら → 第63回楽寿園菊まつり
　　　　　　　　　　 → 楽寿園「菊まつり」・凄すぎる大型盆景にびっくり！

12月上旬からは、冬季限定でカピバラの展示スペース内に温泉がつくられ、のんびりお湯につかるカピバラを見ることができますよ。（※土日祝限定）

10月28日に行った時は、菊まつりの準備の真っ最中でした




名称：
　楽寿園（らくじゅえん）
所在地：
　〒411-0036　静岡県三島市一番町19-3
問合せ：
　TEL 055-975-2570
　FAX 055-975-8555
公式HP：
　三島市立公園 楽寿園
入園料：
　大人300円
（15歳未満、学生証提示の学生は無料）
利用時間：
　4月～10月：9時00分～17時00分
　11月～3月：9時00分～16時30分
　入園は閉園時間の30分前まで
定休日：
　毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
　12月27日～1月2日
　※菊まつり開催期間は無休です。
駐車場：
　専用駐車場あり　82台
　2時間まで200円、以後30分ごとに50円



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→ 三島、中伊豆の宿・ホテル・旅館