さいたま市立博物館で開催中の「さいたま市最新出土品展2022」を鑑賞した。前年度の発掘調査で出土した遺物や、遺構の写真などを通じて、調査の成果を市民に紹介することを目的に毎年開催されている。今回は、史跡整備のために実施している国指定史跡「真福寺貝塚」の発掘調査の出土品も合わせて展示。メイン会場(さいたま市立博物館)での会期は19日まで。その後、さいたま市役所1階とコクーンシティでコーナー展示される。昨年度の発掘調査で検出された真福寺貝塚の籃胎漆器(らんたいしっき)は写真のみの展示。側ヶ谷戸貝塚(第13次)では、弧を描く古墳時代の溝2条を検出。古墳の周溝の可能性がある。調査地点は側ヶ谷戸貝塚遺跡の南東側で、これまで古墳は遺跡の中央から西側で多く見つかっていたが、これまで発掘調査があまり行われていなかった南東側にも古墳が分布する可能性があるとのこと。
今回の展示の遺跡名 , 所在地は下記の通り。
1 上木崎足立遺跡(第3次), 浦和区
2 中尾中丸遺跡(第6次), 緑区
3 中尾中丸遺跡(第7次), 緑区
4 広ヶ谷戸稲荷越遺跡(第8次) , 南区
5 上大久保新田遺跡(第7次), 桜区
6 下野田稲荷原遺跡(第17次), 緑区
7 梅所東遺跡(第1次), 緑区
8 大久保領家遺跡(第13次), 桜区
9 東裏南遺跡(第2次), 緑区
10 側ヶ谷戸貝塚(第13次), 大宮区
11 芝原遺跡(第6次), 緑区
12 白鍬宮腰遺跡(第19次), 桜区
13 西堀上ノ宮遺跡(第4次), 桜区
14 与野西遺跡(第9次), 中央区
15 丸ケ崎館跡(第2次), 見沼区
16 南方遺跡(第12次), 緑区
17 水深西遺跡(第8次), 緑区
18 今宮2号遺跡(第16次), 中央区
19 亀在家東遺跡(第3次), 中央区
20 A-96号遺跡(第1次), 見沼区
21 上大久保新田遺跡(第8次), 桜区
22 琵琶島貝塚(第5次), 西区
23 道場館(第1次), 桜区
24 真福寺貝塚, 岩槻区
さいたま市/さいたま市最新出土品展2022/さいたま市内遺跡発掘調査成果発表会を開催します
「さいたま市最新出土品展2022」さいたま市立博物館&巡回。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2022年8月16日
さいたま市の昨年度の発掘調査出土品及び遺跡のパネル展示を行う。
昨年も数多くの遺跡の発掘調査を行っている。
各時代の出土品が見られるはず。
さいたま市立博物館では真福寺貝塚の出土品の展示も行う。 pic.twitter.com/pxjLAVrsZJ
「さいたま市最新出土品展2022」さいたま市立博物館。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2022年9月10日
さいたま市は予想以上の出土品ですごい。
真福寺貝塚は耳飾りや土器。
琵琶島遺跡は前期の貝塚。
南方遺跡は縄文晩期の大型土壙から土器から大型深鉢などが出土。
ほかの遺跡からも大きな成果が上がっている。
小さい発掘面積で多様な出土品。 pic.twitter.com/lhmwRZYyR1
弥生時代。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2022年9月10日
栃木県の弥生式土器、二軒屋式土器。
この土器が埼玉県で発見されたのは希少例になる。
3つの土器。
弥生町式。
吉ヶ谷式。
菊川式。この壺は擬縄文でカナグラムかな?
各地の土器が交流していく様相も見える。
白鍬塚山古墳の近くで5世紀の住居と土器。
住居→古墳群の輪郭が見えてきた。 pic.twitter.com/OHlVBgOzpY
真福寺貝塚の発掘調査の今年の現地説明会は9月23日に開催される。