学研全訳古語辞典 |
やみ-に-まど・ふ 【闇に惑ふ】
分類連語
①
現世のことにまどわされる。煩悩(ぼんのう)にまどう。
出典詞花集 雑下
「いかでわれ心の月をあらはしてやみにまどへる人を照らさむ」
[訳] なんとかして自らが心の月をあらわして(=仏道を成就させて)煩悩にまどっている人々を照らしたいものだ。
②
悲しみや嘆きのために分別心を失う。
出典源氏物語 椎本
「やみにまどひ給(たま)へる御あたりに」
[訳] 悲しみのために途方にくれておられる(姫君たち)のお近くに。
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