学研全訳古語辞典 |
み-し・る 【見知る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
見て、それとわかる。見て、よく知っている。
出典伊勢物語 九
「京には見えぬ鳥なれば、みな人みしらず」
[訳] 都では見かけない鳥であるので、そこにいる人は皆よく知らない。
②
見て、その価値を理解する。
出典源氏物語 末摘花
「いみじうなまめきて、みしらむ人にこそ見せめ」
[訳] たいそう美しくて、(物の美しさを)理解できそうな人にこそ見せたいものだ。
③
顔見知りである。面識がある。
出典徒然草 八九
「見れば、このわたりにみしれる僧なり」
[訳] 見ると、このあたりで顔を見知っている僧である。
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