学研全訳古語辞典 |
ごらんじ-い・る 【御覧じ入る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①
注意してご覧になる。▽「見入る」の尊敬語。
出典源氏物語 若紫
「御文(みふ)なども、例のごらんじいれぬよしのみあれば」
[訳] お手紙なども、いつものようにご覧にならないむねの伝言だけがあるので。
②
心にとめてお世話なさる。指図なさる。▽「見入る」の尊敬語。
出典源氏物語 若菜下
「こなたかなたの御営みに、おのづからごらんじいるることどもあれば」
[訳] あれこれのご準備などで、(紫の上は)自然と指図なさることなどがあるので。
③
召し上がる。口にされる。▽「見入る」の尊敬語。
出典平家物語 九・小宰相身投
「湯水をだにはかばかしうごらんじいれ給(たま)はぬ人の」
[訳] 湯水さえろくに召し上がりなさらない人が。
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