学研全訳古語辞典 |
きざ・む 【刻む】
活用{ま/み/む/む/め/め}
①
細かく切る。けずる。
出典伊勢物語 七八
「青き苔(こけ)をきざみて」
[訳] 青い苔を細かく切って。
②
彫刻する。
出典今昔物語集 一二・二四
「やうやく仏の形にきざみ奉る間に」
[訳] しだいに仏のお姿に彫刻し申し上げる間に。
③
入れ墨をする。
出典日本書紀 雄略
「面(おもて)をきざみて鳥養部(とりかひべ)としたまふ」
[訳] (天皇は怒ってその人の)顔に入れ墨をして鳥をとって献上する部民にされた。
④
責め苦しめる。
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